みなさん、こんにちは。
家庭用の高圧洗浄機「ケルヒャー」を使って、重曹ブラスト(ウェットブラスト)を自作できないか、何回も試行錯誤してきました。この記事では、その記録をまとめて、最終的にうまくいった構成・使った道具・失敗から分かった注意点を紹介します。
結論:うまくいったポイントは「ホースを短く」「空気を吸わせない」
- ケルヒャーにブラストキットをつなぎ、重曹を入れた容器からホースで吸わせる
- 重曹容器からブラストガンまでのホースを約1.5mに短くしたのが、いちばん効いた
- ホースと容器のつなぎ目は、コーキングでふさいで空気を吸わせない(吸うと負圧が弱くなり、重曹を吸わない)
- それでも途中で重曹の供給が止まることはある(今も改良中)
- アルマイトは重曹ブラストでも落ちるので、ブラストする部品は選ぶ

重曹ブラスト(ソーダブラスト)とは
研磨材に重曹を使うブラストです。私が重曹を選んだ理由は次のとおりです。
- 重曹は水に溶けるので、ブラストのあとに粒子が残っても水で洗い流せる
- 硬さが低く、アルミの部品を傷めにくい
- 食品にも使われるもので、扱いやすい
重曹ブラストの効果は、最初に試したときの記事(ケルヒャーで重曹ブラストを試してみた)で、クランクケースの前後の写真で紹介しています。

最終的にうまくいった構成
「試行錯誤(その5:最終)」で、XR250のピストンのカーボンを落とせるようになった構成です。それまでから変えたのは、次の3つです。
- 重曹を入れておく塩ビパイプが長すぎたので、半分ほどの長さにした
- ケルヒャーにつなぐ透明ホースと塩ビパイプのつなぎ目のすき間を、コーキングで埋めた
- 塩ビパイプからブラストガンまでの透明ホースを約1.5mにした(いちばん効いたと思う改良)

ただし、途中で重曹の供給が止まったり、塩ビパイプの中で重曹が落ちていかなくなったりすることは、まだあります。
そこで、重曹の容器を漏斗の形にしようと、カラーコーンで容器を作ってみました(メディア容器をカラーコーンで自作)。
うまくいかなかったこと(失敗から分かった注意点)
- 重曹の袋に吸い込み口を差し込むだけだと、吸い込み口が浮いて重曹を吸わなくなる(その1)
- 重曹と水が出会うところで重曹が湿り、パイプが詰まる(その2)
- 重曹を最初から水に混ぜておく方法はうまくいったが、片手で混ぜ続ける必要がある。比率は「重曹:水=1:5〜10」くらいがよさそう(その2)
- 吸い込み量を調整する仕切り板(プラダン)のすき間から空気や重曹を吸ってしまい、負圧が無駄になった(その4)
飛び散り対策
重曹ブラストは、重曹と水がかなり飛び散ります。家に余っていたスチール棚に、目の細かい網戸の網をダブルクリップで留めて、簡単なブラストブースにしました。新しくかかった費用は網代の700円ほどです(その2)。

作業のときは、保護メガネ・カッパ・長靴があると安心です。
ブラストしたもの・注意したいこと
きれいにできたもの
- エンジンのクランクケース(最初の記事)
- XR250のピストンのカーボン(その5:最終)
- XR250のキャブレター(キャブレターを重曹ブラストする手順)
注意したいこと
- アルマイトは落ちる。重曹ブラストでも、アルマイト(または塗装)は剥がれた(重曹ブラストでアルマイトは落ちるか)
- ガラスビーズ(#120)でのウェットブラストは、光沢が出てきれいになるが、飛び散ったビーズの回収や後片付けが大変(ガラスビーズでウェットブラスト)
- ビニールテープとゴミ袋で養生しても、メディアがアウターチューブに入り込んだ。ブラスト後のメディアの除去は徹底的に(メディア除去は徹底的に)
使った道具
ケルヒャー本体のほかに、ブラストキットと重曹を使いました。塩ビパイプはホームセンターで買いました。
ケルヒャー重曹ブラスト シリーズ一覧
ケルヒャーで重曹ブラスト(ウェットブラスト)を自作した試行錯誤の記録です。順番に読むと、うまくいくまでの流れが分かります。
- ケルヒャーで重曹ブラストを試してみた
- 試行錯誤(その1:導入編)
- 試行錯誤(その2)飛び散り対策と、重曹が吸い込まれない問題
- 試行錯誤(その3)
- 試行錯誤(その4)
- 試行錯誤(その5:最終)うまくいった方法
- キャブレターを重曹ブラストする手順
- ガラスビーズでウェットブラスト
- リアブレーキキャリパーをウェットブラスト
- ブラスト後のメディア除去は徹底的に
- 重曹ブラストでアルマイトは落ちてしまうのか?
- メディア容器をカラーコーンで自作
※筆者(自己整備歴18年・整備士資格なし)が、自宅で試した内容をまとめたものです。高圧洗浄機の取扱説明書を守り、保護メガネなどを着けて、周りに迷惑がかからない場所で作業してください。