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フォークオイル粘度表|メーカー別の番手と40℃動粘度を一覧で比較

2025-11-12

みなさん、こんにちは。

「フロントフォークオイルを交換したいけど、どの番手を選べばいいの?」「メーカーが違うと、同じ#10でも硬さが違うって本当?」自分でバイクを整備するとき、意外と悩むのがフォークオイルの粘度選びです。

フォークオイルの「#10」や「#15」といった番手は、メーカーごとの目安です。メーカーが違えば、同じ番手でも実際の硬さ(動粘度)は違います。

この記事では、主要メーカーのフォークオイルの40℃動粘度を一覧表にまとめ、選び方と、私がXR BAJAに使ったオイルを紹介します。

結論:番手ではなく「40℃動粘度」で比べる

  • 同じ「#10」でも、メーカーによって40℃動粘度は32.7〜48.1 mm²/sと差がある(下の表より)
  • 他メーカーのオイルに替えるときは、40℃動粘度が近いものを選ぶ
  • 迷ったら、まずはサービスマニュアルで指定された純正オイルと同じ硬さにする

参考までに、私が XR BAJA のフロントフォーク(2組あるうちの1組)に入れたのは、純正に近い硬さのヤマハ サスペンションオイル G5 です(詳しくは下の「XR BAJAに使ったフォークオイル」で)。

フォークオイルの粘度とは?基礎知識

粘度が走りに与える影響(硬い・柔らかいの違い)

フォークオイルの粘度は、フロントフォークが「沈み込む」速さと「戻る」速さに影響します。

粘度が高い(硬い)場合
フォークの動きがゆっくりになり、ブレーキング時のノーズダイブ(前の沈み込み)が抑えられます。高速走行やスポーツ走行では安定感が増しますが、路面の凹凸でゴツゴツとした振動を感じやすくなります。

粘度が低い(柔らかい)場合
フォークがスムーズに動き、路面のギャップをよく吸収します。街乗りやツーリングでの乗り心地は良くなりますが、強いブレーキングでは踏ん張りが効きにくくなることがあります。

「番手(#10など)」と「40℃動粘度」の違い

フォークオイルの「#10」といった番手は、メーカーごとの目安です。オイルの硬さを比べるときは、「40℃動粘度(mm²/s)」という数値を見ます。

たとえば、同じ「10」が付くオイルでも、40℃動粘度はこれだけ違います。

オイル40℃動粘度(mm²/s)
ヤマハ サスペンションオイルG1033.2
カワサキ フォークオイルG1032.7
カヤバ G10S41.2
ワコーズ FK-1033.6
WP フォークオイル#1048.1

このように数値が違うので、他メーカーのオイルに替えるときは、番手だけでなく動粘度を確かめるのが失敗しないコツです。

主要メーカー別 フォークオイル粘度表(40℃動粘度)

WAKO’Sさんの総合カタログに「フォークオイル粘度対応表」が載っていたので、40℃動粘度をメーカーごとに書き出しました。単位はすべてmm²/sです。

ホンダ(HONDA)

オイル名40℃動粘度
クッションオイルスペシャルII 5W16.1
クッションオイル 5W16.2
クッションオイルスペシャルIII 10W36.1
クッションオイル 10W34.7
クッションオイルスペシャルIV 5W13.8

ヤマハ(YAMAHA)

オイル名40℃動粘度
サスペンションオイルM118.5
サスペンションオイルS115.8
サスペンションオイルG517.5
サスペンションオイルG1033.2
サスペンションオイルG1547.4

スズキ(SUZUKI)

オイル名40℃動粘度
フォークオイルL0115.3
フォークオイル10G33.3
フォークオイル15G46.8
SS-0515.5
SS-716.3
SS-835.2
SS-1915.1
SS-4736.2

カワサキ(KAWASAKI)

オイル名40℃動粘度
フォークオイルKHL15-1014.9
フォークオイルKHL15-1116.1
フォークオイルG517.1
フォークオイルG1032.7
フォークオイルG1547.2
フォークオイル2F22.7
SS-716.3
SS-835.2
SS-1915.1
SS-4736.2

カヤバ(KYB)

オイル名40℃動粘度
フォークオイルKHL15-1014.9
フォークオイルKHL15-1116.1
G10S41.2

ショーワ(SHOWA)

オイル名40℃動粘度
SS-0515.5
SS-716.3
SS-835.2
SS-1519.6
SS-1915.1
SS-4736.2
SR-6 #515.7
SR-6 #1037.8

オーリンズ(OHLINS)

オイル名40℃動粘度
Front Fork Fluid No.2.514.9
Front Fork Fluid No.521.8
Front Fork Fluid No.1038.4
high performance R&T4318.2

WP

オイル名40℃動粘度
FRONT FORK 523.5
フォークオイル#7.533.4
フォークオイル#1048.1

ハーレーダビッドソン(Harley-Davidson)

オイル名40℃動粘度
Hydraulic Fork Oil Type”B”32.1
Hydraulic Fork Oil Type”E”39.1

ワコーズ(WAKO’S)

オイル名40℃動粘度
FK-01(T500)15.4
FK-10(T530)33.6
FK-20(T520)53.4

出典:WAKO’S 総合カタログ「フォークオイル粘度対応表」(PDF)。数値はカタログ掲載時のものです。最新の値は各メーカーの資料で確認してください。

元の表です。WAKO’Sのフォークオイル(FK-01・FK-10・FK-20)を混ぜて、各メーカーの粘度に合わせるときの比率も載っています。

WAKO’Sのフォークオイル粘度対応表。各メーカーのフォークオイルの40℃動粘度と、WAKO’S FK-01・FK-10・FK-20のブレンド比率

余談ですが、これを見て「WAKO’Sさんのフォークオイルを使ってみよー、おっ、1本3,000〜4,000円ぐらいか、高いけど使ってみるかな」と思ったら、1本の量が500mlでした。。。。つまり1Lで6,000〜8,000円。。。。気軽に手が出せる価格ではありません。。。。

XR BAJAに使ったフォークオイル

XR250のサービスマニュアルでは、「ホンダ ウルトラクッションオイル5号」を使うことになっています。

私の手元には、XR BAJAのフロントフォークが2本あります。インナーチューブを再メッキに出している間に使う、予備のフォークを手に入れたためです。

そこで、動粘度と価格を調べたうえで、手元にある2組のフロントフォーク(MD30 用と ME08 用)の、1組には「ヤマハ サスペンションオイルG5」、もう1組にはA.S.H.のフォークオイル#11と#30を混ぜたものを入れました。

上の表では、ホンダのクッションオイル5Wが16.2、ヤマハのG5が17.5なので、G5は純正に近い硬さです。

2組のフォークで走り比べてみましたが、違いは分かりませんでした。今は、A.S.H.を混ぜて入れたフォークを使っています。

あとで計算し直すと、私が混ぜたA.S.H.は約14.5で、G5(17.5)とは3ほど差があったことになります(下の「粘度を混ぜて合わせる方法もある」で説明します)。それでも、私には違いが分かりませんでした。

粘度を混ぜて合わせる方法もある

ちょうどよい粘度のオイルが手に入らないときは、2種類のオイルを混ぜて合わせる方法もあります。もう1組のフォークに入れたA.S.H.は、#11と#30を7.2:2.8で混ぜました。単純な割合の計算では、ホンダの指定粘度(16.2)になります。

ただし、油の粘度は単純な割合では混ざらず、柔らかい方に寄ります。ASTM D7152 にある Refutas(レフタス)の式で計算し直すと、7.2:2.8 は約14.5でした。16.2 に合わせるなら、およそ6:4です。計算のしかたは、こちらの記事で紹介しています。

フォークオイルの粘度を混ぜて調整|A.S.H.の#11と#30でホンダ純正に合わせる

みなさん、こんにちは。 今、XR BAJAのフロントフォークの整備をしております。 https://motorcyclelifeboo.com/disassembly-of-the-front-for ...

失敗しないフロントフォークオイルの選び方

走り方に合わせて、粘度を選びます。

街乗りメインなら「純正と同じ硬さ」
まずはメーカー指定の純正オイルと同じ硬さを選びましょう。メーカーがテストして決めた硬さなので、いちばん無難です。

スポーツ走行・峠なら「少し硬め」
「ブレーキでフロントが沈み込みすぎる」と感じるなら、一段階高い粘度(#10なら#15)にするか、混ぜて少しずつ調整する方法があります。

年数の経ったバイクで「動きが軽すぎる」と感じるなら
指定よりわずかに粘度を上げる方法もあります。ただし、オイル漏れや部品の摩耗が原因のこともあるので、まずはフォークの点検をおすすめします。

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フォークオイル交換に使う道具

オイルと一緒に、次の道具もそろえておくと作業がスムーズです。

  • オイルジョッキ:オイルをこぼさず、量を正確に量るため。ふた付きならほこりも入りません
  • 油面調整ツール(注射器型):フォークオイルは「量」よりも「油面(高さ)」で合わせるのが基本です
  • フォークシール・ダストシール:オイル交換のついでに交換すると、漏れてからやり直す手間が省けます
  • パーツクリーナー:フォーク内部の清掃や、こぼれたオイルの脱脂に使います

まとめ:番手ではなく動粘度で比べる

  • 「番手(#)」の硬さはメーカーごとに違う。比べるときは「40℃動粘度」で
  • 迷ったら、まずは純正と同じ硬さに
  • スポーツ走行なら少し硬め、乗り心地を重視するなら柔らかめに。2種類を混ぜて合わせる方法もある

フォークオイルを交換して粘度を合わせると、フロントの動きが自分好みに近づきます。愛車に合った粘度を、表から探してみてください。

※筆者(自己整備歴18年・整備士資格なし)が、自分のXR BAJAの整備で調べた内容です。オイルの指定や油面は、車種のサービスマニュアルを優先してください。

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