みなさん、こんにちは。
2026年11月4日、ヤマハが新しいアドベンチャースクーター「RW700」を発表しました。イタリア・ミラノのバイクショー(EICMA 2026)で公開されたモデルです。
RW700 は、ホンダの X-ADV と同じく「オフロードも走れる大きなスクーター」です。私は2026年6月から X-ADV(2026年式、SPECIAL EDITION)に乗っているので、とても気になりました。
この記事では、発表された数字をもとに、RW700 と私の X-ADV を比べます。RW700 にはまだ乗っていません。RW700 の走りの感想ではなく、公式発表と報道で分かったことの比較です。記事の最後に、RW700 の情報元へのリンクをまとめました。
先に結論
- RW700 は MT-07 系の 689cc 2気筒+自動変速の Y-AMT
- X-ADV より16kg軽く、地上高は35mm高い(発表の数字)
- タイヤサイズは前後とも X-ADV と同じ
- シート高は RW700 が20mm高い(810mm)
- 日本での発売は2027年秋以降の予定。価格は未発表
- 乗り比べはまだ。数字だけで決めるのは早い
RW700 はどんなバイク?
RW700 は、ヤマハの新しいシリーズ「RW」のスクーターです。同時に、単気筒 327cc の「RW350」と、装備を増やした「RW700 EXPLORE」も発表されました。
- エンジン:MT-07 などと同じ系統の 689cc 並列2気筒「CP2」
- 変速機:自動変速の「Y-AMT」。AT と、手元で変える MT を選べる
- クラッチレバーとシフトペダルはない(後ろブレーキも手元のレバー)。出典:Yamaha Motor のニュースリリース(英語)
- 足元:4段階に位置を変えられるステップと、折りたためるフットボード
- タイヤ:ピレリ スコーピオン ラリー STR(チューブレス)
- ホイール:アルミリムのクロススポーク(ヤマハで初めて。出典:ヤマハ発動機の広報発表(日本語、2026年11月4日))
- 電子制御:路面に合わせた走行モード(GRAVEL モードなど)、クルーズコントロール
上の位置づけの「EXPLORE」には、グリップウォーマー、シートヒーター、フロントサスの調整機能、メインスタンドなどが付きます。装備重量は 224kg と報じられています。
RW700 と X-ADV の数字の比較
主な数字を表にしました。表の下に、数字の出典を書いています。
| 項目 | RW700 | X-ADV |
|---|---|---|
| エンジン | 並列2気筒 689cc(CP2) | 並列2気筒 745cc |
| 最高出力 | 69.3PS/8,250rpm | 58PS/6,750rpm |
| 最大トルク | 65.0N・m/6,500〜6,750rpm | 69N・m/4,750rpm |
| 変速機 | Y-AMT(6速) | DCT(6速) |
| 重さ | 221kg(装備重量) | 237kg(車両重量) |
| シート高 | 810mm | 790mm |
| 最低地上高 | 170mm | 135mm |
| 燃料タンク | 14L | 13L |
| タイヤ(前) | 120/70R17 | 120/70R17 |
| タイヤ(後) | 160/60R15 | 160/60R15 |
| サス(前) | φ41mm倒立、160mm | 倒立フォーク |
| サス(後) | ボトムリンク、155mm | プロリンク |
| 全長/全高 | 2,255/1,415mm | 2,200/1,340mm |
| ホイールベース | 1,585mm | 1,580mm |
| シート下収納 | あり(容量は未確認) | 22L |
| 日本での価格 | 未発表 | 1,455,300円〜(税込) |
出典(RW700):出力・トルク・サスのストローク・タイヤサイズは ヤマハ欧州の RW700 製品ページ(英語) と Webikeプラス(諸元の数字がくわしい)。重さ・シート高・燃料タンク・寸法・ホイールベースは Webikeプラス(諸元の数字がくわしい)(EXPLORE の 224kg も同じ記事)。最低地上高 170mm・変速機・装備は ヤマハ発動機の広報発表(日本語、2026年11月4日)。日本での発売時期も同じ発表です。
出典(X-ADV):ホンダ X-ADV 主要諸元(公式)と、ホンダの主要諸元表(PDF、2026年1月現在)。ホイールベース・最低地上高・タイヤサイズ・サスの形式は PDF の数字です。
RW700 の重さは「装備重量」、X-ADV は「車両重量」です。どちらもガソリンやオイルを入れた状態の重さですが、メーカーの測り方の細かいところまでは同じと言い切れないので、目安として見てください。
RW700 の数字は、日本で売られるときに変わることがあります。出力は欧州向けの数字で、出力をおさえた 35kW の仕様もあるとされています。
違い1:変速機(Y-AMT と DCT)
どちらもクラッチ操作がいらない自動変速ですが、しくみが違います。
- X-ADV の DCT:クラッチを2つ持ち、次のギアを準備して切り替える
- RW700 の Y-AMT:普通の変速機のクラッチと変速を、モーターで動かす
Y-AMT は MT-09 や MT-07 に使われてきたしくみで、スクーターに使うのは RW700 が初めてとされています(webオートバイ)。
私の X-ADV の DCT は、乗り始めは「思ったより高いギアに上がる」と感じましたが、1,000km 走るころには、思ったとおりに変速するようになりました。くわしくは次の記事に書いています。
-
-
【新車レビュー】X-ADV納車1,000kmインプレ!DCTの学習効果と車感覚の電子制御がもたらす新次元の走り
みなさん、こんにちは。 前回の記事では、納車1,000kmの節目で行う「エンジン&DCTオイルフィルター同時交換」の記事をお届けしました。 無事に慣らし運転のメンテナンスを終えましたので、今回は「ホン ...
Y-AMT がスクーターでどう感じるかは、乗ってみないと分かりません。
違い2:地上高と足まわり
数字でいちばん大きな違いは、最低地上高です。RW700 は 170mm、X-ADV は 135mm で、RW700 のほうが 35mm 高くなっています(ヤマハ発動機の広報発表(日本語、2026年11月4日)、ホンダ X-ADV 主要諸元(公式)の諸元表)。
サスペンションの動く量(ストローク)は、RW700 が前 160mm・後ろ 155mm と発表されています。後ろは、リンクを使ったボトムリンク式で、EXPLORE 以外でもプリロードと伸び側の減衰を調整できると報じられています(ヤマハ欧州の RW700 製品ページ(英語)、Webikeプラス(諸元の数字がくわしい))。
私の X-ADV は、街なかの段差を越えるときに、後ろのサスの衝撃が腰に響くと感じています。これは私の X-ADV の感想で、RW700 のほうが良いかどうかは分かりません。
-
-
X-ADVのリアサスが硬い|1000km乗って腰に響いた衝撃とリアリンクのグリスアップ計画
X-ADV に納車から1000kmほど乗って、一つだけ気になることが出てきました。リアサスペンションの硬さです。 足つきや乗りやすさについては、前の記事に書きました。 https://motorcyc ...
タイヤサイズは、前 120/70R17・後ろ 160/60R15 で、X-ADV と同じです。ホイールはどちらもスポークです(私の X-ADV もスポークホイールです)。
違い3:重さとシート高
発表の数字では、RW700 は 221kg で、X-ADV の 237kg より 16kg 軽くなっています(Webikeプラス(諸元の数字がくわしい)、ホンダ X-ADV 主要諸元(公式))。
シート高は、RW700 が 810mm、X-ADV が 790mm です。RW700 のほうが 20mm 高くなります。
身長167cmの私は、X-ADV の足つきに不安を感じたことはありません。重い部品が低い所にあって、低い速さでもふらつきにくいと感じています。
-
-
【足つき検証】身長167cm短足でも安心!X-ADVの低重心と疲れにくいシートを解説
みなさん、こんにちは! これまでの記事では、1000km走って分かった「DCTのシフトチェンジ学習効果」についてお届けしてきました。 https://motorcyclelifeboo.com/new ...
RW700 の足つきは、シートの幅や形でも変わるので、日本で実車にまたがれるようになってから確かめたいところです。
違い4:収納と装備
X-ADV のシート下の収納は 22L です。レインウェアくらいなら入ります。
RW700 にもシート下の収納はありますが(Webikeプラス(諸元の数字がくわしい))、容量は、私が調べた範囲では見つけられませんでした。ヘルメットが入るかどうかも、まだ分かりません。
クルーズコントロールは、どちらにも付いています。RW700 には、スマートキーやスマートフォンとつながる 5インチの TFT メーターも付くと、ヤマハ欧州のページに書かれています(ヤマハ欧州の RW700 製品ページ(英語))。
日本での発売と価格
ヤマハの発表では、RW700 の日本での発売は「2027年秋以降」の予定です。価格は、日本でも海外でも、まだ発表されていません(2026年11月5日時点)。出典:ヤマハ発動機の広報発表(日本語、2026年11月4日)、Webikeプラス(諸元の数字がくわしい)。
X-ADV の価格は、ホンダの公式サイトで 1,455,300円〜1,488,300円(税込、2026年1月現在)です(ホンダ X-ADV 主要諸元(公式))。
X-ADV オーナーとして思うこと
私は、ヤマハのオートマ(Y-AMT)に乗ったことがありません。だからこそ、一度乗ってみたいと思っています。
足つきは気になります。シート高が X-ADV より 20mm 高いからです。
それでも、X-ADV より軽くて、パワーがあるのは、とても魅力的です。数字の上では、重さは 16kg 軽く、最高出力は 11PS ほど大きくなっています。ただし、最大トルクは X-ADV のほうが少し大きく、RW700 の出力は欧州向けの数字です。
X-ADV を選んだ理由は、次の記事に書いています。
-
-
【オーナー本音レビュー】ホンダ X-ADV(SPECIAL EDITION)ついに納車!唯一無二のアドベンチャースクーターを選んだ理由と、ファーストインプレッションを徹底解説
みなさん、こんにちは。 バイク乗りなら誰しも、新しい相棒がガレージにやってくる「納車日」は特別なものですよね。私もついに、長年恋焦がれていたホンダの「X-ADV(SPECIAL EDITION)」のオ ...
X-ADV と、ほかの大型バイクを比べた記事もあります。
-
-
X-ADV vs CB1000F SE vs SV7-GX:バイク入れ替えガイド!後悔しない一台の選び方
みなさん、こんにちは。今、バイクを乗り換えようかどうしようかと悩んでいますが、どうしても決めきれないので、これを記事にして自分が何をどう迷っているのかを整理したいと思います。この記事がみなさんの参考に ...
RW700 の情報元(リンク集)
この記事の RW700 の情報は、次のページで確かめました。新しい情報が出たら、この記事も直します。
ヤマハの公式
- ヤマハ発動機の広報発表(日本語、2026年11月4日)
- Yamaha Motor のニュースリリース(英語)
- ヤマハ欧州の発表ニュース(英語)
- ヤマハ欧州の RW700 製品ページ(英語)
- ヤマハ欧州の RW700 Explore 製品ページ(英語)
ニュース記事
X-ADV の公式
まとめ
- RW700 は 689cc 2気筒+Y-AMT のアドベンチャースクーター
- X-ADV より16kg軽く、地上高は35mm高い(発表の数字)
- シート高は20mm高い 810mm。タイヤサイズは同じ
- 日本での発売は2027年秋以降の予定。価格は未発表
- 走りの違いは、乗ってみないと分からない
日本で実車が見られるようになったら、またがった感想を追記したいと思います。
※本記事の RW700 の数字は、2026年11月5日時点の発表と報道によるものです。日本で売られる仕様とは違うことがあります。最新の情報は、メーカーの公式サイトで確かめてください。