みなさん、こんにちは!
オフロードマシンの力強さとスクーターの快適性を高次元で融合させたホンダ X-ADV。林道や雨上がりの舗装路を走るのも楽しいバイクですが、走った後に誰もが頭を悩ませるのが「リアタイヤからの激しい泥の跳ね上げ」です。

(※ノーマルのリアタイヤ・スイングアーム周辺。フェンダーとタイヤの隙間が広く、泥が飛散しやすい構造)

(※隙間から剥き出しで見えるリアサスペンションユニット。タイヤからの飛沫がダイレクトに当たる位置にある)
ノーマル状態のまま雨天時や泥道を走行すると、ライディングウェアの背中やシート後部がドロドロになるだけでなく、隙間から見えるリアサスペンションに泥水や砂利が直接吹き付けられ、サスペンションの寿命や作動性を縮める原因になってしまいます。
市場には様々なインナーフェンダーやマッドガードが販売されていますが、私は今回「Puig(プーチ)製スプラッシュガード」を一択で選びました。
理由は明確です。「リアタイヤからの泥跳ね防止」と「リアサスペンションへの泥侵入防止」という2つの課題を、たった1つのパーツで同時に解決できるのがPuig製品だけだったからです。
今回は、この優秀なPuig製スプラッシュガードの開封から、作業時に迷いやすいステーの組み込み、失敗しないゴムブッシュの向き、正確なトルク管理まで、リアルなDIY写真とともに徹底解説します!
愛車の汚れやサスペンション保護に悩んでいるX-ADVオーナーは、ぜひ参考にしてください!
【製品チェック&工具準備】Puigスプラッシュガードのセット内容と必要ツール
まずは購入したPuig製スプラッシュガードのセット内容と、作業に必要な工具を確認しておきましょう。

(※Puig製スプラッシュガード本体、各種金属ステー、ボルト・ブッシュ類、取扱説明書の一式)
セット内容には、タイヤを広範囲に覆う大判の樹脂製ガード本体、スイングアーム左右に固定するための強固なブラック塗装スチールステー、専用ボルト・カラー・ゴムブッシュ類が入っています。
作業に必要な工具一覧

(※Puig取扱説明書に記載されている必要工具の指定イラスト)
説明書に指定されている工具は以下の通りです。
- プラスドライバー(Phillips Screwdriver)
- 六角レンチ(Allen Wrench): 3mm / 4mm / 5mm
- メガネレンチ・スパナ(Spanner): 11mm / 13mm
- トルクレンチ&ヘキサゴンソケット:(※安全なトルク管理のために準備を推奨)
- 中強度ねじロック剤:(※ボルト緩み防止のために準備を推奨)
【手順1:左側チェーンガード部】無駄なネジ外しを防ぐ!ステー固定のコツ
まずは車体左側(スイングアーム・チェーンガード側)のベース金具取り付けから進めます。

(※チェーンガード上部奥に見える固定ネジ。この位置のネジは作業時に取り外す必要はありません)
ここでDIY作業者が陥りがちな注意ポイントがあります! チェーンガード周辺の分解時、写真に写っているチェーンガード上部奥のネジは、外さなくても作業が可能です。無理に工具を差し込んで傷をつけないよう注意しましょう。

(※チェーンガードの固定ボルトを緩め、内側から専用ステーを仮留めする作業)
写真のように純正チェーンガードの固定箇所を緩め、Puig付属のL字型金属ステーを挟み込むようにセットします。
正しく組み付けると、写真のようにチェーンガード後端からスプラッシュガードをボルト留めするための「指で示している受け穴」が綺麗に顔を出します。
【手順2:右側キャリパー部】パーキングブレーキ&キャリパーボルトへのステー装着
続いて、車体右側(リアブレーキキャリパー側)のメインステーを取り付けます。

(※スイングアーム下部を通るパーキングブレーキケーブルのホルダーを取り外す様子)
まず、スイングアーム下部を這っているパーキングブレーキケーブルのホルダーのプラスネジを取り外します。

(※パーキングブレーキケーブルのホルダーとそこに取り付けるPuig専用ステー)
次に、専用ステーをパーキングブレーキケーブルホルダーとともに「仮止め」します。

(※純正リアブレーキキャリパーマウントボルトを取り外し、Puig付属のロングボルトとステーをあてがう様子)
リアブレーキキャリパーを固定している純正マウントボルトを取り外します。 ここへ、Puig付属のブラックステーをあてがい、付属している専用ロングボルトを通します。このステーがスプラッシュガード全体を右側から強固に保持する大黒柱となります。
【手順3:本体組み立て】ツメ折れ・クラックを防ぐ「ゴムブッシュ」の組み込みノウハウ
ここで、スプラッシュガード本体の寿命を左右する「ゴムブッシュ(ダンパー)」の取り付けに関する重要ノウハウを解説します。

(※スプラッシュガード本体のボルト固定穴に、指でゴムブッシュをはめ込んでいる様子)
走行中の振動によって樹脂製ガードが破損するのを防ぐため、ボルト穴にはゴムブッシュを装着します。

(※ゴムブッシュの拡大写真。左右でフランジ部分の厚みや角の立ち方が微妙に異なる左右非対称の構造)

(※ゴムブッシュの中央穴へ、金属製のつば付きカラー(ブッシュ)を挿入している様子)
このゴムブッシュを注意深く観察すると、「左右非対称の断面形状」になっています。 海外製の取扱説明書にはこの差し込み方向について詳細な記載がありませんでした。そこで構造を吟味し、「断面が角ばっている平らな面」を、金属製のつば付きカラーが直接当たる外側へ向けて配置してセットしました。これにより、ボルト締め付け時の面圧が均等に分散され、ゴムの変形や破損を防ぐことができます。
【手順4:締め付け&仕上げ】ねじロック剤の使用と規定トルク(22N・m)管理
左右のステーと本体の準備が整ったら、車体へ本締め固定を行います。

(※スプラッシュガード本体を右側ステーへボルトで仮留めした状態)
スプラッシュガード本体をステーにあてがい、ボルトで仮留めします。

(※スイングアーム下部固定ネジのネジ山に、ロクタイト(LOCTITE 243)中強度ねじロック剤を塗布する様子)
スイングアーム下部のネジは、路面からの強い上下振動を直接受ける箇所です。走行中の緩み・脱落事故を未然に防ぐため、「ロックタイト(LOCTITE 243)中強度ねじロック剤」をネジ山へ適量塗布して締め付けます。

(※トルクレンチを使用し、リアブレーキキャリパーマウントボルトを正確に締め付けている整備の様子)

(※トルクレンチの目盛りが規定トルク「22N・m」に正確に合わされている拡大写真)
最も重要なリアブレーキキャリパーマウントボルトは、ブレーキ性能に関わる最重要保安部品です。感に頼らず、必ずトルクレンチを使用し、ホンダ規定トルクである「22 N・m」で正確にカチッと本締めを行ってください。
【装着完了レビュー】泥跳ねゼロへ!スタイリッシュな全景とビフォーアフター
すべてのボルトの締め付けが完了しました!完成した状態をじっくり確認してみましょう。

(※真後ろから撮影したリアタイヤ全景。スプラッシュガードがタイヤ中央(センター)へ綺麗に配置されている)
真後ろから確認すると、太いブロックパターンタイヤの中央(センター)に寸分の狂いもなくスプラッシュガードが収まっていることが分かります。左右への歪みやタイヤとの干渉は一切ありません。

(※右側面から撮影した装着完了後の全景。マフラーやスイングアームのデザインと完璧に調和している)
右側面からのスタイリングも完璧です! X-ADVの力強いデザインを損なうことなく、まるで純正オプションパーツかのように自然に溶け込んでいます。
リアタイヤの上部だけでなく、スイングアーム前方(リアサスペンション前)までカバーがしっかり伸びているため、タイヤが巻き上げる水飛沫や泥汚れ、飛び石からリアサスペンションユニットと車体裏側を完璧にシャットアウトしてくれます。
今回のDIY作業で使用したプロ厳選アイテム
今回のスプラッシュガード取り付け作業において、安全かつ確実な作業のために使用したおすすめ整備アイテムをご紹介します。
1. リアサス&泥はねをダブル保護「Puig(プーチ)リアインナースプラッシュガード X-ADV用」
X-ADVのリア周りの防汚性能を飛躍的に高める必須カスタムパーツです。高品質な樹脂と高精度ステーにより、高速走行時でもバタつきません。
2. 走行中のボルト脱落を防ぐ「ロックタイト(LOCTITE)ねじロック剤 243 中強度」
足まわりやサスペンション周辺など、振動の激しい箇所のボルト緩みを防止する世界の定番ケミカルです。分解可能な中強度タイプがバイク整備に最適です。
3. 足まわりの正確なトルク管理に「東日トルクレンチ」
キャリパーボルトの規定トルク(22N・m)締め付けに必須です。音と光でトルク値を知らせてくれるため、締めすぎや締め不足による事故を防ぎます。
4. X-ADVのDIYには欠かせない「L型六角レンチセット」
X-ADVには六角穴付きボルトが多用されています。そのため、しっかりと六角アナにトルクを掛けられる精度の高い工具を使用することでネジを舐めないで済みます。
まとめ:Puig製スプラッシュガードでX-ADVのツーリング性能と耐久性を引き上げよう!
ホンダ X-ADVへの「Puig製スプラッシュガード取り付けDIY」の全工程をお届けしました。
- 「タイヤからの泥跳ね」と「リアサスへの泥侵入」を1パーツで防げるのはPuig製のみ
- 左側チェーンガード部の不必要なネジ外しを避けることで作業効率がアップ
- ゴムブッシュの向き(角ばった面を外側)に注意し、衝撃や振動による割れを防ぐ
- キャリパーボルトは必ず22 N・mの規定トルクで管理し、振動部にはねじロック剤を使用
雨上がりのツーリングや林道走行後の洗車時間が劇的に短縮され、愛車の足まわりを長期間美しく保つことができる最高のカスタムです!
足まわりの防汚対策を検討しているX-ADVオーナーの方は、ぜひこの機会にDIY取り付けに挑戦してみてくださいね!
それでは、最高のバイクライフを!