みなさん、こんにちは。
キャンプ場の未舗装路(砂利や土)や、夏の暑いアスファルトの上にバイクを停める時、サイドスタンドが地面に沈み込んでヒヤッとした経験はありませんか?
特に重量のある大型バイクの場合、スタンドの沈み込みは立ちゴケ(転倒)の大きな原因になります。
そこで今回は、X-ADVのサイドスタンドの接地面積を広げるためのカスタムパーツ「サイドスタンドエンド(ワイドプレート)」を取り付けました。

(※X-ADVのサイドスタンドにしっかりと装着された、新しいサイドスタンドエンドパーツ)
実は、私は現状において、X-ADVのサイドスタンド使用時の「バイクの傾き」に対してはそれほど大きな不満を感じていません。
そのため、今回のパーツ取り付けの主な目的は以下の2点です。
- 接地面積を増やして、未舗装路などでの沈み込みを防止すること
- サイドスタンド使用時のバイクの傾きを、わずかだけ軽減すること
今回は、走行中の安全性を考慮したパーツ選びのポイントから、すでに塗装が剥げていたスタンド底面のサビ対策(補修塗装)、そして走行中の衝撃による脱落を防ぐための確実な取付手順までを詳しく解説します。
愛車の足まわりをタフに、そして安全にカスタムしたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
X-ADV用サイドスタンドエンドの確認(形状・サイズ・重量)
まずは、購入したパーツの形状やサイズ、そして最も重要視した「重量」の確認を行います。
パーツのサイズと厚みの確認

(※パーツの上面。メジャーで横幅を計測しており、約7.5cmの大きさがあることが分かります)

(※パーツの側面。厚みは約1.0cmとなっており、適度な厚みがあります。ただし、純正スタンドの底面がはまる部分がえぐれているので、実際の高さの変化は0.8cmほどかと思われます。また、底面が波打っているような加工が施してあります。)
このパーツを装着することで、ノーマルのサイドスタンドに比べて接地面積が大幅にアップします。これで柔らかい地面でも安心して駐車可能です。 厚みは約1.0cmあるため、車体の傾きもわずかに起き上がり、停車時の安定感が増します。
走行中の安全性を考えた「軽さ(重量)」の重要性
サイドスタンドエンドを選ぶ際、デザインや大きさだけで選ぶのは危険です。 なぜなら、パーツが重すぎると、走行中の大きな振動や衝撃を受けた際に、サイドスタンドが勝手に下がってしまう危険性があるからです。
そのため、私は「なるべく軽量なパーツ」を厳選して探しました。

(※キッチンスケールを使用してパーツの重量を計測している様子。本体とボルトを合わせて96.8gです)
計測した結果、重量は「96.8g」と、100gを切る非常に軽量な設計でした。 これだけの軽さであれば、走行中にスタンドが下がってしまうリスクを最小限に抑えることができます。
下地処理が命!塗装が剥げたスタンド底面の補修とサビ対策
パーツを取り付ける前に、現在のサイドスタンドのコンディションを確認します。 見えない場所ですが、ここを怠ると内部でサビが進行してしまいます。
現状確認:すでに金属肌が露出しているスタンド底面

(※X-ADVのサイドスタンド底面のアップ。数回の使用により、周囲の黒い塗装が削れて銀色の金属肌が見えています)
納車後、すでに何回か使用しただけで、地面と擦れる底面の塗装は簡単に剥がれていました。 このままワイドプレートを被せてしまうと、隙間に侵入した雨水が原因で、見えないところでサビが急激に進行してしまいます。
真鍮ブラシでの清掃とタッチペンによる黒塗装
そこで、下地処理(サビ対策)を行います。

(※真鍮ブラシを使用して、スタンド底面の汚れや細かなサビを入念に削り落としている様子)
真鍮ブラシで汚れを落とした後は、シリコンオフとキムワイプで脱脂しておきました。

(※補修に使用する、手元にあった自動車用の黒色のタッチアップペイント。つや消し黒を使用します)

(※シリコンオフでしっかりと脱脂した後、タッチペンで金属の露出部に丁寧に黒塗装を施します)
真鍮ブラシで削り、シリコンオフで油分を完全に除去(脱脂)した後、手元にあった車用のタッチペン(つや消し黒)で地面との擦れ傷を綺麗に塗りつぶしました。 この塗装を施した後は、丸1日間しっかりと乾燥させて、完全に被膜を硬化させます。
【取付作業】落下を防ぐためのネジロック剤の使用と合いマーク
塗装が完全に乾いたら、いよいよパーツの組み付けに入ります。 バイクの足まわりは常に激しい振動にさらされるため、ネジの緩み・脱落対策が必須です。
LOCTITE 243を使用した確実なボルト固定

(※固定用の3本のステンレスボルトと、中強度タイプのネジロック剤「LOCTITE 243」)
走行中にボルトが振動で緩んでパーツが落下することを防ぐため、取り付け時には必ずネジロック剤(ねじゆるみ止め用嫌気性接着剤)を使用します。 今回は、一般的なメンテナンス時に分解も可能な「中強度タイプ(LOCTITE 243)」をボルトのネジ山に塗布して、3箇所を均等にしっかりと締め付けました。
緩みチェックを容易にする「合いマーク」の施工

(※ペイントマーカーを使用して、締め付けが終わったボルトとプレートの間にピンク色の線を引いている様子)
最後に、ボルトの頭とプレートにまたがるように、ペイントマーカーで「合いマーク(マーキング)」を書き込みます。

この線を引いておくことで、日常の点検時に「線がズレていないか」を目視するだけで、ボルトが緩んでいないかを一瞬で確認できるようになります。安全性を高めるための重要なテクニックです。
今回のサイドスタンドカスタムで使用した必須ケミカルと工具
今回の確実な取り付け作業において、実際に使用した間違いないメンテナンスグッズをご紹介します。 ガレージに常備しておくことで、他のパーツ取り付けや日々のサビ対策にも大活躍するアイテムです。
1. 脱落防止の必需品「LOCTITE(ロックタイト)243 中強度タイプ」
バイクの振動からボルトの緩みを守るための必須ケミカルです。サイドスタンドエンドだけでなく、スマホホルダーやレバー類の交換時にも大活躍します。
2. 傷補修と防錆に最適「ホルツ(Holts)タッチアップペイント つや消し黒」
写真でも使用した、金属肌の露出をガードするための補修用ペイントです。飛び石などでフレームやスタンドに傷がついた際、サビの発生を瞬時に防ぐことができます。
3. 日常の緩みチェックが簡単になる「サクラクレパス ソリッドマーカー / ペイントマーカー」
ボルトの緩みを確認するための「合いマーク」をきれいに書くことができる、耐水性・耐熱性に優れた工業用マーカーです。
まとめ:未舗装路もこれで安心!小さなパーツがもたらす大きな安心感
ホンダ X-ADVへのサイドスタンドエンドの取り付けレビューをお届けしました。
最初はそこまで車体の傾きを気にしていませんでしたが、いざ装着してみると、接地面積の拡大による安心感は絶大です。アスファルトが溶けそうな真夏の炎天下や、砂利の多いキャンプ場でも、車体が沈み込む恐怖から完全に解放されました。
事前のサビ対策(タッチペン塗装)と、ネジロック剤&合いマークによる脱落対策を行うことで、「長期にわたってトラブルを起こさない安心の足まわり」が完成しました。
高いビルドクオリティを誇るX-ADVだからこそ、後付けパーツの取り付けも丁寧に行うことで、バイクの価値と所有感をさらに高めることができます。
皆さんもぜひ、この簡単で効果絶大な足まわりカスタムに挑戦してみてください!
それでは、最高のバイクライフを!