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中古XR250(MD30)のフロントフォークがME08用だった【第3部:シリンダーと減衰機構】

2023-12-28

みなさん、こんにちは。

XR BAJA 用にヤフオクで買った中古のフロントフォークを分解したら、中身はレーサーの XR250R(ME08)用でした。その分解の記録の3回目です。

  • 【第1部:分解・確信編】(外観やボトムアジャスターの形状からME08用と推測)
  • 【第2部:完全分解・パーツ比較編】(特殊工具を使い全分解、アルミシリンダーの存在を確認)
中古XR250(MD30)のフロントフォークを開けたらME08(レーサー)用だった【分解編】

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この第3部が最後です。

今回は、取り出したシリンダーの長さを MD30 と ME08 で測って比べます。また、ME08 のピストンロッドの先に、MD30 にはない部品が付いていたので紹介します。

1. シリンダーの長さの比較

第2部で取り出したダンパーシリンダー(シリンダーパイプ)を並べました。

Side-by-side comparison of front fork cylinder lengths between Honda XR250 MD30 and ME08.

上が市販車「MD30」のスチール製シリンダー(ゴールド)、下がレーサー「ME08」のアルミ製シリンダー(シルバー)です。

材質や色だけでなく、シリンダーの長さ(写真の「cylinder」の範囲)も違いました。ME08(下)のほうが長くなっています。

Comparing two different motorcycle suspension fluid cylinders laid out on a metal plate.

互い違いに並べてみると、その長さの差がさらにはっきりと確認できます。

シリンダーの長さが違えば、フォークの中の容積も変わるはずです。そのため、オーバーホールのときのオイル量や油面は、MD30 のサービスマニュアルの値とは違うと考えました。

2. シリンダーの上の形の違い

次に、シリンダーの上(インナーロッドが出る側)を近くで見比べました。

Close-up view of the top joints of motorcycle fork cylinders for MD30 and ME08.

上が MD30、下が ME08 です。オイルが通る横の穴の形や、トップキャップと合わさるテーパーの部分の形が違いました。

ME08 は、強い衝撃を受けてもオイルが流れやすいように、形が工夫されているのだと思います(私の推測です)。

3. さしがねで長さを測る

長さの差を数字で確かめるため、L字のさしがね(直角定規)で測りました。

Measuring the exact length difference of front fork cylinders using a metal square ruler.

シリンダーの左端をそろえて右端を測ると、ME08 のシリンダーは MD30 より約5mm長くなっていました。

この約5mmの差が、フォークの長さやストローク、最低地上高の違いにつながっているのだと思います(推測です)。

4. ピストンロッドの先に、MD30 にはない部品があった

今回いちばん驚いたのが、ピストンロッドの先(シリンダーの中に入るピストンバルブの部分)です。

Explaining the unique damping valve mechanism on the Honda XR250R ME08 fork piston rod.

写真の白い線から右側に、MD30 にはない部品が付いていました。

これは、フォークが伸びるとき(伸び側)の減衰を調整するための、バルブやシムの部品だと思います。圧側の調整ネジはボトムケースの下にあるので、伸び側だと推測しました。

MD30 では、この部分は簡単な作りになっています。レーサーの ME08 は、路面に沿って動きやすくするために、こうした部品が付いているのだと思います。

Macro close-up of what appears to be a rebound valve assembly, with oil ports, on an ME08 front fork rod.

この部品を、さらに近くで見てみます。アルミの部品に、オイルが通る穴が開いています。

Detailed inspection of a motorcycle front fork piston valve component held by a gloved hand.

このパーツの先端部は、バネで押し付けられており、指で押すと先端部が動きます(上の写真)。つまり、ピストンロッドが下に動く(圧縮時)には先端部が上の写真のように動き、ピストンロッドが上に動く(伸び時)ときには、オイルが円形の穴を通るのだと推測されます。

まとめ

中古のフォークを分解して、MD30 と ME08 の違いを3回に分けて紹介しました。

ME08 のシリンダーは MD30 より約5mm長く、ピストンロッドの先には、MD30 にない伸び側の部品と思われるものが付いていました。

これだけ部品が違うので、オーバーホールのときのフォークオイルの量と油面は、ME08(XR250R)のサービスマニュアルの値を基準にするつもりです。

このあと、ME08のスプリングが入ったフォークを外し、MD30のフォークに付け替えて走ってみました。乗り比べた結果はこちらの記事で紹介しています。

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