「バイクのチェーンメンテナンスって、正直面倒くさそう……」 「オイルが周りに飛び散るのが嫌だし、やり方がよく分からない」
そう思っていませんか?
実は私も、かつてはチェーンの小まめなメンテや油の飛び散りが大嫌いでした。一時期はメンテフリーな「シャフトドライブ」のバイクに逃げたほどです(笑)。しかし、シャフト車は車体が重く取り回しが大変で、結局「乗って楽しい軽快なチェーン駆動」に戻ってきました。
そんなバイク歴20年以上の私が、試行錯誤してたどり着いた「あまり汚れず、10分ほどで終わる注油方法」を紹介します。
チェーンの注油をサボると、チェーンやスプロケットの寿命を縮めてしまいます。
1. なぜバイクのチェーン注油が必要?サボるとどうなるか
「チェーンなんてそう簡単に切れないし、たまにでいいや」と思っていませんか? チェーンメンテナンスを怠ると、以下のようなトラブルが発生します。
- 走行中に「シャリシャリ」「ガチャガチャ」と異音がする
- チェーンが薄汚れて見た目が悪くなる
- フリクション(摩擦抵抗)が増え、走りが重くなる
- 最悪の場合、走行中にチェーンが破断するリスクも……
逆に、定期的に注油すると、次のようなメリットがあります。
- 走りが軽くなる: 手でリアタイヤを回しただけで、回転の軽さを実感できます
- チェーンが長持ちする: 摩耗が抑えられ、チェーンやスプロケットが長持ちしやすくなります
- トラブルの早期発見: リア周りをじっくり見るため、タイヤの摩耗や釘などの異物刺さりにすぐ気づけます
2. バイクのチェーン注油の頻度とタイミング
注油の間隔は、車両の取扱説明書やチェーンメーカーの案内を確認してください。また、雨の中を走った後も注油のタイミングです。
おすすめのタイミングは「ツーリングから帰ってきた直後(チェーンが温まっている時)」です。 チェーンが温まっているとオイルが柔らかくなり、ローラーとブッシュの隙間などに染み込みやすいと考えています。
3. チェーン注油がラクになる道具とオイル
私が使っている、作業がスムーズになる道具とオイルを2つ紹介します。
① AZ(エーゼット) 狭所用オイラー 15ml DX ソフト針ノズルタイプ
スプレー式のチェーンルブは手軽ですが、ホイールやタイヤに飛び散りやすいのが難点。このオイラーなら、狙った場所に「1滴ずつ」注油できます。 いちばん良いところは、金属ノズルを自由に曲げられること。手の届きにくい狭い隙間にもしっかり届きます。

② A.S.H.(アッシュ) GEAR PSE 75W-90(部分合成油ギアオイル)
「チェーン専用品じゃないの?」と思うかもしれませんが、私は2スト車に乗っていた頃の余り物のギアオイルを流用しています。私の使い方では、チェーンの動きが滑らかになり、スプレー式のようにギトギトに汚れることもありません。

【センタースタンドがない人へ】あると便利な道具
バイクにセンタースタンドがない場合は、リアタイヤを浮かせたり回したりできる道具があると作業がしやすくなります。
- メンテナンスローラースタンド(手軽にタイヤを回せる)
- リフトアップスタンド(簡易的にリアをリフトアップ)
4. バイクのチェーン注油のやり方(4ステップ)
それでは、具体的な手順です。慣れれば10分もかからない作業です。
ステップ1:リアタイヤを回転できるようにする
センタースタンドを立てるか、ローラースタンド等を使って、手でリアタイヤがクルクル回る状態にします。

ステップ2:チェーンの「4箇所」に1滴ずつ注油する
ここが一番のポイントです。チェーン全体にダバダバかけるのではなく、1コマにつき「4つの隙間」を狙って1滴ずつオイルを落としていきます。

- 外プレートと内プレートの隙間(左側)
- 外プレートと内プレートの隙間(右側)
- ローラーと内プレートの隙間(左側)
- ローラーと内プレートの隙間(右側)

「全コマの4箇所に差すなんて気が遠くなる……」と思うかもしれませんが、AZの細い針ノズルならテンポよく「ポタ、ポタ」と落とせるので、思ったより早く終わります。
ステップ3:タイヤを回してオイルを馴染ませる
すべてのコマに注油が終わったら、手でリアタイヤを前に10回転ほどグルグルと回します。これで、ローラーとブッシュの隙間やプレートの間にオイルが行き渡ります。
ステップ4:ウエス(布)で軽く拭き取る
最後に、余分な表面のオイルをウエスで優しく拭き取ります。 オイルが表面に残りすぎていると、走行中に遠心力で飛び散ってホイールを汚す原因になります。必要なオイルは隙間に入っているので、表面はサラッとするくらいでOKです!
5. まとめ:こまめな注油で快適なバイクライフを!
最初は「面倒くさい」と感じるかもしれませんが、習慣にしてしまえばそれほど苦になりません。 何より、注油した後にリアタイヤを手で回したときの「軽さ」を一度体感すると、次の注油も楽しみになりますよ!
チェーンを長持ちさせ、安全に走るための10分メンテナンス。ぜひ次回の走行後に試してみてください。
チェーンの調整については、こちらの記事で紹介しています。
-
-
バイクのチェーン調整
みなさん、こんにちは。今日はバイクのチェーン調整をG650GSを例に紹介します。 車で走っているときにバイクに追い抜かれるときは、なぜかタイヤの状態(空気圧)とチェーンを見てしまいます。タイヤに関して ...
かし丸君でのチェーンのカシメと失敗例については、こちらの記事で紹介しています。
-
-
かし丸君の使い方とカシメ失敗例|チェーンをカシメ過ぎた3つの原因
みなさん、こんにちは。今日はG650GSのチェーンを交換したお話です。 最初に書きますが、下の写真のようにチェーンをカシメるのに失敗しました。この記事がみなさんがチェーン交換する時の参考になれば幸いで ...
バイクのチェーンによる油汚れ対策については、こちらの記事で紹介しています。
-
-
バイクのチェーンによる油汚れ対策
みなさん、こんにちはBooです。 今日はバイクのチェーンからの油の飛び散りによる汚れ対策のお話です。 チェーンへの注油は以前に話題にしました。しかし、余分な油を拭き取っても、前後スプロケットの回転によ ...
整備に使うウェスの作り方は、こちらの記事で紹介しています。
-
-
バイクのメンテナンスに使うウェス作り
みなさん、こんにちは。 今日は、タイトルの通りウェス作りです。バイクのメンテナンスをしているとウェスが必要になりますが、みなさんはどのように調達されているでしょうか。 私は使い古しのバスタオルを切って ...