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XR250 BAJA(MD30)のリアリンクのグリスアップ|分解・清掃の手順と使ったグリス

2026-04-29

みなさん、こんにちは。

XR250 BAJA(MD30)のリアリンクまわりを分解して、清掃とグリスアップをしました。私の BAJA は、シート高を下げるために、アントライオンの車高調整キットのリンクアームに替えています。このリンクアームは THK のピロボールで、長い間メンテナンスをしていませんでした。

開けてみると、ロックナットの緩み、走行中に抜け落ちたグリスニップル、固着したピロボールと、思った以上に傷んでいました。この記事では、分解から組み付けまでの手順と、使った道具・グリスを紹介します。

使った道具とグリス

  • コンビネーションレンチ・ソケット
  • トルクレンチ
  • リフトスタンド(車体を浮かせるため)
  • パーツクリーナー
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ピロボールにはワコーズのハイマルチグリース(ウレア系)、ボルトにはオメガ77を使いました。使い分けたのは、水がかかる場所かどうかです。

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【実践】XR BAJA(MD30)のリアリンク分解手順

安全なジャッキアップと車体の保持

まずは車体を安定させます。リンクを外すとスイングアームが自重で落ちるため、フレームで支えるタイプのスタンドが理想です。

  • ポイント: サイドスタンド側へ倒れないよう、作業スペースを十分に確保してください。

リンクアーム・ボルトの取り外し手順

ボルトを抜く順番を工夫すると作業が楽になります。

  1. タイヤを外す(スイングアームの重量を軽くする)
  2. 各ボルトを少しずつ緩める(完全に抜かない)。
  3. スイングアームを支えながらボルトを外し、ボルトが外れたらスイングアームは何か(ここでは10Lポリタンク)で支える。
  4. 下側のボルトから順に抜いていく。 MD30はリンクの数が多い(プロリンク方式)ので、ボルトの向きや位置を写真に撮っておくと安心です。

それでは、写真付きで実際の作業を紹介いたします。

メンテナンススタンドを使用してリアをジャッキアップしたホンダXR250 BAJA(MD30)の車体

まずは、スタンドでリアタイヤを浮かせます。
しかし、この状態で作業すると、何かの拍子に車体が倒れる可能性がありますので、吊り下げ式のスタンドも併用すると安心度が高まります。

メンテナンス前の、古いグリスや泥汚れが付着したXR250 BAJAのリアリンクとサスペンション下部

写真中央の金色の部分がリアリンクアームです。
この車両は、シート高を下げるためにアントライオンの車高調整キットのリンクアームを使用しています。

スタンドに載せたXR BAJAのリアまわり

まずはリアタイヤを外します。

レンチを使用してXR250 BAJA(MD30)のリアリンクを固定しているボルトを緩めて取り外す作業

リアタイヤを外したら、スイングアーム(リンク)とリンクアームを固定しているボルトを外します(写真中央のボルト)

リアリンクが外れたリアリンクアーム。リアリンクアームはまだ車体に取り付けられている。

リアリンクとリンクアームが外れました。この状態になると、スイングアームは自重で垂れ下がってきますので、スイングアームが下がらないように「何か」で支えます。

リアリンクを外したことで、垂れ下がってしまうスイングアームを10Lのポリタンクで支えている状態。

ここでは、スイングアームを10Lのポリタンクで支えています。他のバイクで同様の作業をする時は、このポリタンクを使用しています。

リアリンクアームを車体から外すために、リアリンクアームと車体を固定しているボルトの確認。グリス、砂で汚れている。

次は、車体とリアリンクアームを固定しているボルトを外します。
写真の中央やや左に見えるボルトですね。

車体から取り外した直後のリアリンク本体、スリーブ(カラー)、ダストシール、ボルト類の一式

リアリンクアームが外れました!
汚いです…

清掃と状態の確認

取り外したボルトやカラーを、パーツクリーナーで洗いました。ノーマルのリンクはニードルベアリングですが、アントライオンのリンクアームはピロボールです。アントライオンのメンテナンスは、別の記事も参考にしてください。

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XR BAJAから外したアントライオンの車高調整リアリンクアーム。砂やチェーンオイルで汚れている。さらに固定用のロックボルトも緩んでいる様子。

さて、リアリンクアームを見ていきましょう。もうね、どれだけメンテナンスをサボっていたの…という状態でした。
上の写真の薄いナットはロックナットですが、金色のパーツとの間に隙間があります。緩んでしまってますね。

XR BAJAから外したアントライオンの車高調整リアリンクアーム。グリスアップ用のグリスニップルが外れてなくなっている様子。

写真中央やや左に黒い穴が見えますが、ここにはグリスニップルが刺さっていました。ニップルは走行中に抜け落ちてしまったようです。

XR BAJAから外したアントライオンの車高調整リアリンクアームから、片側のピロボールをバイスを使って外す様子。固着していて外れにくい。

そして、ピロボール(THKのピロボールロッドエンド)は固着してしまって外れませんでした。
バイスで固定してなんとか外すことができました。

XR BAJAから外したアントライオンの車高調整リアリンクアームの固着気味ピロボールを外した様子。ネジ山が電蝕していた。

外すのに難儀したボルト部は錆びて(電蝕?)いました。

グリスアップと組み付け

ピロボールには小さなグリスニップルが付いているので、専用のノズルでワコーズのハイマルチグリースを注入しました。

antlion(アントライオン)車高調整キットのメンテナンス方法_その3

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XR250、BAJA用のアントライオンの車高調整リアリンクアームのピロボール部分を新品部品(THK製ピロボール)に交換する様子。

さて、ピロボール部分はグリスニップルを利用してグリスアップできたので、現状での問題点解決のための細工をします。

まずは、ピロボールロッドエンドのネジ部が固着しないようにグリスをたっぷり塗りました。

XR250、BAJA用のアントライオンの車高調整リアリンクアームのピロボール部分を保護するために、汎用のロッドエンドカバーを装着する様子。

そして、ピロボールへの水・泥混入対策、そしてグリスニップル脱落対策でロッドエンドカバーを付けました。

装着したロッドエンドカバーを、カラーに合わせるためにカットする様子。

しかし、カバーを付けたままだとカラーが入らないのでハサミでカットします。

装着したロッドエンドカバーを、カラーに合わせるためにカットする様子。

カバーは、片側にしか穴が空いていないので、もう片側はかなり大胆にカットして穴を開けました。

トルクレンチで締め付け

トルクレンチを使い、規定トルクで締め付けました(値はサービスマニュアルで確認してください)。

清掃・グリスアップをしたアントライオンのリアリンクアームを車体に取り付けるために、清掃を行っている様子。

まずは清掃できる部分を清掃します。

XR BAJAの清掃した車体に、アントライオンの車高調整リアリンクアームを取り付けたところ。

リンクアームを車体側に取り付けます。

XR BAJAの清掃した車体とリアリンクに、アントライオンの車高調整リアリンクアームを取り付けたところ。

次は、リンクアームとリアリンク(スイングアーム)の連結部にボルトを挿入します。

リアリンクとリアリンクアームの結合ボルトをトルクレンチで締め付ける様子。

フレーム側と同じく、こちらもトルクレンチで確実にナットを締めます。

XR BAJAに清掃・メンテナンス・汚れ防止のロッドエンドカバーを取付けたアントライオンのリアリンクアームの取付けを完了した様子。

リアリンクアームの取り付けが終了しました。
グリスアップ、かつ汚れ防止のゴムカバーも取り付けられたので満足です。

リアリンクアームのメンテナンスが終わったので、車体にリアホイールを取付けている様子。

最初に取り外したタイヤを取り付けます。

リアリンクアームのメンテナンスがすべて終了したXR BAJAのリアタイヤ周辺の様子。

タイヤも規定トルクで締め付けて作業完了です!!

まとめ

  • 長くメンテナンスしていなかったリンクアームは、ロックナットの緩み・ニップルの脱落・ピロボールの固着が起きていた
  • 固着するとバイスで外すほど苦労するので、異音が出る前に定期的なグリスアップを
  • 水・泥とニップルの脱落の対策に、ロッドエンドカバーを付けた

グリスアップのあとに走ってみると、段差の突き上げは「ドンッ」から「ふわん」に変わりました。一方で、ふわふわと収まりが悪いという新しい課題も見えてきました。

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