みなさん、こんにちは。
今日はG650GSのチェーンを交換したお話です。
最初に書きますが、下の写真のようにチェーンをカシメるのに失敗しました。
この記事がみなさんがチェーン交換する時の参考になれば幸いです。

| 車両 | BMW G650GS(2012年式) |
| かかった時間 | 約2時間 |
| 難しさの目安 | タイヤ・足回りを外した経験のある人向け(カシメに大きな力が要り、リアアクスルの調整と締め付けもあるため) |
| 費用 | チェーン 9,000円、リアスプロケット 8,250円、フロントスプロケット 3,135円、かし丸君 9,892円(合計 30,277円) |
| 部品 | チェーン DID 520VX3(112コマ)、リアスプロケット ESJOT 44丁(47丁から変更) |
| 工具 | DID かし丸君 KM500R、19mm と 27mm のレンチ、ノギス、トルクレンチ |
| 注意 | 私はカシメすぎてピンにひびを入れた。ノギスでカシメ寸法を測りながら少しずつ締める |
この作業で使った工具:DID のかし丸君(KM500R)
チェーン交換(かしめ作業)に使った道具
DIYでチェーン交換をするには、専用の道具が必要です。
ここでは、私が使った道具と、あると便利なものを紹介します。
チェーンカット&かしめツール
チェーン交換には、「カット・圧入・かしめ」の3つの作業ができる専用ツールが必要です。
私は、チェーンを制作している会社が作っているなら間違いがないだろうと、かし丸君を使用しました。
- DID かし丸君(KM500R): 今回使ったツール
あると便利な測定器具:ノギスとトルクレンチ
かしめ作業では、寸法の確認が大切です。
かしめたピンの外径(カシメ寸法)を測るために、ノギスを用意しましょう。
また、リアアクスルを規定トルクで締め付けるにはトルクレンチが必要です。
- デジタルノギス: カシメ寸法の測定に使用(520VX3は5.5mm以上。チェーンごとの寸法はD.I.Dのページで確認)
- トルクレンチ: 安全に直結するアクスルナットの最終確認に使用
- 直尺(定規): チェーンの「たわみ量」をチェックする際に便利
消耗品:パーツクリーナー、ウエス、チェーンルブ
新しいチェーンを付けるときは、周辺の清掃も一緒に行うとよいです。
スプロケット周りの古いグリスをパーツクリーナーで落とし、ウエスで磨き上げましょう。
仕上げにチェーンルブを塗っておきます。
- パーツクリーナー: スプロケット周りの古いグリスや汚れ落としに
- チェーンルブ: 使っているチェーンに合ったものを
- ウエスなど: 頑固な油汚れの拭き取りに重宝します。私はキムワイプを使用しました。
チェーン交換・かしめ作業の手順
用意したものは以下です。

- チェーン:DID 520vx3
- チェーンのカシメのための工具:DIDかし丸くん
- かし丸君を使うための19mmと27mmのレンチ
新しいチェーンの挿入とジョイントの準備
現状は、フロントスプロケットと、リアスプロケットを交換し終わったところですので、残るはチェーンを取り付けるだけという状況です。

チェーンをフロントスプロケットに取り付けていきます。

チェーンが一周できましたので、チェーンをタイラップで仮止めして、チェーンの長さが適切かどうかを確認します。
なぜ、こんなことの確認が必要かというと、リアスプロケットの歯数を変更したからです(47丁→44丁)。
ちなみに、チェーンは112コマのものを用意しています。

44丁のリアスプロケットです。

チェーンの長さと、リアアクスルシャフトの引きしろ、チェーンの伸びを考慮したところ、リアのアジャスターの目盛りの値を「6.5」にするのが適当と判断しました。
これですとリアタイヤがかなり前の方になりますが、これ以上後ろにすると、チェーンが伸びた時にチェーンアジャスターが対応できなくなります。

アジャスターを左右合わせてみると、チェーンはこんな感じになりました。
ダルダルですね......... チェーンをカットする必要があります。
古いチェーンのカットと取り外し
今回は、スイングアームのベアリング交換と一緒にチェーン交換を行ったので、古いチェーンのカット作業は必要ありませんでした。
しかし、リアスプロケットの歯数を小さくしたため新しいチェーンのコマを詰める必要が出てきてチェーンカットをしましたので、紹介します。

ここでかし丸くんの登場となります。
購入時の付属品等は上記写真の通りですが、付属の説明書だけでは私には使い方がよくわかりませんでした。

ですので、DIDのHPを確認したところ写真付きの丁寧なPDFファイルがありましたので、それを印刷して作業に臨みます。
このほか、かし丸くんの使い方はブログやYouTubeでも紹介されていますので、そちらを参考にされると良いと思います。
まずはチェーンのカットです。

カットの前に、かし丸君はねじ込む力によってチェーンをカットしたりカシメたりするのでねじ山には相当の力がかかると思い、ネジにグリスを塗布しておきました。
使ったグリスはワコーズのマルチパーパスグリスです。「極圧」と記載があったので使ってみました。
さて、いよいよカット作業に入ります。

まずは位置を「A」に合わせます。

「A」に合わせた状態で、かし丸君をチェーンにセットします。

カットの時は、このような状態になります。
この時、カットされた(押し出された)ピンが抜けていくように(下の写真参照)、かし丸君の穴の位置を合わせる必要があります。


メガネレンチとモンキーレンチを使ったのですが、最初は上の写真のように二つのレンチが30°の角度になるようにセットします。

そして、二つのレンチが並ぶようにして(つまり、かし丸君のボルトを30度締める、ということです)、カットピンを馴染ませる必要があるとのことでした。

接写するとこのような状態になります。かし丸君のピンが、チェーンのピンを押していくんですね。

で、押されたピンは、かし丸君の穴から押し出されて行きます。そのため、最初の位置合わせが非常に大切です。

あれ?車体にチェーンを装着した状態で作業していたのに、いつのまにかチェーン単体になってます。。。。
実はこの作業、かなり力が必要になります。
車体にチェーンを装着した状態で、しかもモンキーレンチでは作業できなかったので、一度チェーンを車体から外して作業することにしました。

なんとかチェーンのピンを抜くことができました。

ここで、抜けたピンやかし丸君をよく見てみますと金属の破片が付いていました。

ピンをカットしたチェーンの中にも金属片が付いていました。
プレートの圧入(かし丸君のマニュアルをよく読むこと!)

チェーンに付属していたカシメジョイントです。
ジョイント、Oリング、グリスが入っていました。

グリスを塗布するのには綿棒を使いました。

ジョイントは装着してしまえば、二度とグリスを塗布することができないので、これでもかと塗りたくっておきました。

チェーン側にもグリスを塗布しておきます。

チェーンにジョイントを繋ぎます。上の写真の黄色矢印のところがジョイントの場所です。

ジョイントをチェーンに通しただけの状態です。

Oリングにもしっかりとグリスを塗布します。

ジョイントにチェーンプレートをはめます。ここは手の力でははめることができなかったので、ここでもかし丸君を使いました。

プレートを押し込むためにかし丸君をセットします。
さて、ここで「かし丸君でプレートをどこまで押し込めば良いのだろう」とふと疑問に思いました。
ここでプレートを押し込みすぎれば、チェーンの動きが悪くなるはずです。
ということで、ジョイント部以外のチェーンの厚みをあらかじめ計測しました。

17.225mm

17.222mm

17.038mm
ざっくりとした計測ですが、チェーンの厚みは17.0~17.25mmぐらいになれば良いと判断しました。
作業を続けます。ここで、かし丸君の説明書に書いてある重要な事項を見つけました。
圧入プレートのセット時は、「プレートホルダ」を使用する。というものです。
プレートホルダを使用すれば、チェーンの厚みを気にすることなく「止まるまでレンチを回せば良い」とのこと。

プレートホルダとは、上の写真の黄色線で囲んだ部品です。
プレートホルダを取り付けて、ボルトが止まるまでねじ込んでプレートの装着完了です。
ピンのかしめ作業と仕上がり確認(ここでは失敗例の紹介です!!)
さて、ジョイントもチェーンにつきましたので、いよいよカシメ作業にはいります。

カシメる時は、かし丸君は「B」のポジションで使用します。

カシメ用の治具をセットして、少しずつねじ込んでいきます。

はい!ねじ込みすぎました!!
ここまで慎重に作業を進めてきたつもりですが、最後に失敗しました。
チェーン交換が終わったら試乗も兼ねて久しぶりにバイクに乗れる~、とか考えていたのでガックリです。
失敗の原因!
- かし丸君のカシメ治具において、カシメ状態のチェックの仕方を間違っていた
- カシメ寸法を確認しないで作業していた
- カシメ作業の時に、かし丸君とチェーンが斜めになっていた。
すぐさまカシメジョイントを注文しましたが、到着までしばらくこの作業はお預けとなります。
トホホ。。。。
再挑戦した記事はこちらになります。
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