「バイク用ドラレコを付けたけれど、走行映像はしっかり撮れている?」
「久しぶりに動画をPCで確認したら、なぜか画面が白くぼやけていた……」
愛車のHonda X-ADVに、デイトナの本格前後2カメラドラレコ「Mio MiVue M820WD」を取り付けてから約1ヶ月が経過しました。
※前回の取り付けレビュー記事はこちら:
前回の記事ではカメラ単体の写真が中心で、「バイク全体の中でどう付いているのか分かりにくい」というお声をいただいておりました。そこで今回は、フロント・リアの装着全景写真とリアカメラの配線取り回しを改めてご紹介します!
さらに、取り付け直後と1ヶ月後の走行動画を比較したところ、「フロントカメラだけに雲がかかったような白ボケ(汚れ)」が発生していることに気づきました。
今回は、雨天未走行でもレンズが汚れる原因、プレクサスを使った清掃と取扱説明書の重要ルール、そして筆者が1年以上ノートラブルで愛用しているおすすめ高耐久microSDカードを詳しくレビューします!
【今回レビューするドラレコ】
デイトナ(DAYTONA) Mio MiVue M820WD(前後2カメラGPSドライブレコーダー)
ソニー製STARVISセンサー搭載、超高画質・暗視性能・コンパクト防水設計。
1. 【おさらい】M820WDの取り付け全景とリアカメラの配線取り回し
前回の記事でご紹介しきれなかった、X-ADV車体全体に対するカメラの配置と、こだわりの配線処理を公開します。
フロントカメラの設置全景
フロントカメラは、ミラー基部にステーを共締めしてカウル無加工でセットしています。

ヘッドライト上部・カウル内側にすっきりと収まっており、正面から見てもきれいに収まっています。

ライダー目線からもメーターやスクリーンの視界を一切遮らず、自然なポジションをキープできています。
リアカメラの設置全景と配線加工
リアカメラはプロト(PLOT)製のナンバー共締めステーを使用し、ナンバープレートの右上に固定しています。


リア周りは配線が露出すると不格好になるため、フェンダー裏からテールカウル内部へケーブルを引き込んでいます。


ケーブルを無理に挟み込んで断線させないよう、カウルの合わせ目に小さな切り欠き加工を施して通しました。水や泥が直接かかりにくいルートを通しているのがポイントです。
2. 走行映像の比較!フロントカメラだけ「白モヤ」がかかる怪現象
取り付け直後(8月上旬)と、約1ヶ月走行した後(9月上旬)のmicroSDカードを取り出し、パソコンで録画データをチェックしました。
取り付け直後(クリアな視界)
取り付け直後の映像は、STARVISセンサーの恩恵でコントラストが高く、アスファルトの粒や前走車のナンバープレートまでクッキリと鮮明に映っていました。
1ヶ月後(フロントカメラだけに異変)
ところが、1ヶ月後のフロント映像を再生して驚きました。
画面中央から全体にかけて、まるで濃い霧や雲がかかったように白く濁ってぼやけていたのです。
最初は「カメラ内部が結露したのか?」「故障か?」と焦りました。しかし、リアカメラの映像は1ヶ月後も全く曇っておらず、極めてクリアなままでした。
3. なぜフロントカメラだけ汚れたのか?雨天未走行でも汚れる理由
バイクを確認しに行くと、原因は一発で判明しました。フロントカメラのレンズ表面が白く汚れていたのです。

雨の日に走っていないのになぜ?
筆者はこの1ヶ月間、雨天走行(rain ride)は一切していません。
ではなぜ、ここまで頑固な汚れが付着したのでしょうか?
理由は「山岳トンネル内の結露路面」と「前走車の泥ハネ(mud splash)」にありました。
- トンネル内のウェット路面:山間部のトンネル内は夏場でも外気との温度差で壁面や路面が激しく結露し、路面が濡れていることがよくあります。
- 前走車が巻き上げる微細な水飛沫:濡れた路面を走るトラックや前走車の後方には、路面の油分やシリカ(鉱物微粒子)を含んだミスト状の水飛沫が立ち込めています。
- 走行風による急速乾燥:バイクの先端にあるフロントカメラは、その泥混じりの微粒子を正面から浴び続けます。さらに走行風で水分だけが瞬時に乾くため、薄い泥の膜(汚れのフィルム)がレンズに焼き付くように固着してしまったのです。
一方、リアカメラはナンバープレートの上部かつフェンダーの陰に位置するため、前からの飛沫を浴びず、綺麗な状態を保てていたわけです。
4. カメラレンズの清掃実践!プレクサス使用と取説の重要ルール
レンズの汚れを落とすため、ガレージにあるプラスチッククリーナーの定番「プレクサス(Plexus)」を使って清掃を行いました。

マイクロファイバークロスにプレクサスを少量吹き付け、レンズ表面を力を入れずに優しく撫でるように拭き取ります。

拭き取り後は新品同様のクリアな透明感が戻り、PCで確認した映像の白モヤも完全に解消しました!
【注意】メーカー取扱説明書が推奨する正しいお手入れ方法
ここで、重要な注意点をお伝えします。
今回筆者は手軽さからプレクサスを使用しましたが、メーカー(デイトナ・Mio)の公式取扱説明書では、ケミカルの使用に関して注意が促されています。
※カメラのお手入れに関する重要事項
- 基本のお手入れ: 乾いた柔らかい布(レンズ用クロス等)で優しく拭き取る。
- 汚れがひどい場合: 水または薄めた中性洗剤を含ませた布を固く絞って拭く。
- 禁止事項: シンナー、アルコール、ベンジン、研磨剤入りクリーナーなどは、レンズ表面のコーティングや樹脂パーツを侵す恐れがあるため使用厳禁。
プレクサスなどのコーティング剤は一時的に撥水・防汚効果が得られますが、レンズの反射防止コーティングとの相性によってはコート層を傷めるリスク(自己責任)があります。日頃のメンテナンスとしては、水拭き+柔らかいメガネ拭きクロスでの清掃を第一に推奨します。
5. ドラレコ用microSDカードの選び方とおすすめ!【1年稼働レビュー】
ドラレコで「いざという時に録画できていなかった」というトラブルの9割は、microSDカードの選定ミス(寿命・相性)が原因です。
映像確認の作業フロー
M820WD本体の防水キャップを外し、microSDカードを取り出します。


一般用SDカードはNG!ドラレコには「高耐久(Endurance)」が必須
ドラレコはエンジンONの間、常に前後の高解像度映像を上書き録画(ループ録画)し続けます。スマートフォンの写真保存用など、安価な一般用カードを使うと、あっという間に書き込み限界に達してフリーズやエラーを起こします。
筆者愛用:SanDisk High Endurance 256GB
筆者がM820WDに導入し、1年以上使い続けてエラーが一度も起きていないカードがこちらです。

- モデル: SanDisk High Endurance(サンディスク 高耐久モデル)
- 容量: 256GB
- 規格: microSDXC / V30 / U3 / Class 10
ドライブレコーダーや防犯カメラ専用に設計された高耐久NANDフラッシュメモリを採用しており、過酷な書き換えサイクルや夏の高温環境にも耐えるタフな設計です。256GBの大容量があれば、長距離ツーリングでも上書きされずに丸一日分の高画質ログを残せます。

PCでのバックアップが終わったら本体へ戻し、防水キャップをしっかり奥まで締め込んで作業完了です。
6. まとめ:定期的なレンズチェックと高耐久SDで万全のドラレコライフを!
デイトナのM820WDは夜間も昼間も非常に美しく録画できる素晴らしいドラレコですが、「フロントカメラは知らず知らずのうちに前車の泥ハネで汚れる」という盲点がありました。
- 雨が降っていなくても、トンネル結露路面などでレンズは汚れる
- 定期的にフロントカメラのレンズを柔らかい布で水拭きチェックする
- 録画エラーを防ぐため、microSDカードは必ず「SanDisk High Endurance」などの高耐久モデルを選ぶ
万が一の事故の際、「映像が白ボケしてナンバーが読めない」「SDカードが故障して記録されていなかった」となってはドラレコの意味がありません。
ツーリング前後の洗車やチェーンメンテの際には、ぜひ「カメラレンズのひと拭き」をメンテナンスルーティンに加えてみてください!
免責事項
※本記事で紹介したカメラの清掃方法やケミカルの使用は筆者の実体験に基づくものです。プレクサス等のケミカルを使用する際は、レンズコーティングへの影響等を考慮し自己責任にて作業してください。基本のお手入れ方法は各メーカーの取扱説明書(水拭き・中性洗剤)に準拠してください。
X-ADV に付けたパーツ(スクリーン・GIVI のキャリアとケース・電源・ドラレコ・スマホホルダーなど)は、付ける前に知っておきたかった注意点と一緒に1本の記事にまとめています。