ここでは,前回より詳細にME08とMD30のフロントフォークの違いを確認してみます.
さて,前回はXR250のMD30(公道仕様車)とME08(レーサー)のフロントフォークの違いをざっくりと見てみました.
ですがパーツリストを見ていると,「シリンダー」と呼ばれる部分も部品番号が異なっていました.
ですので,MD30のものと,今回入手したものを比べてみました.
↑ 分かりますか?若干長さが違います.
ということで,端部のアップ写真です.
ME08と思われる部品の方が,若干長いです!
シリンダーのうち,銀色のパイプ部分の長さが違うように見えましたので,長さの違いが分かりやすいように,上下逆さまに並べてみました.
で,さらに定規を付けて拡大すると.
今回入手したシリンダーの方が5mm長いことが分かりました.
これで,シリンダーもMD30とは違うものであることが分かりました.
シリンダーが5mm長いということは,ストロークも5mm長くなるはずですので,レーサーの足回りであると言えます.
これで,パーツリストと見比べても,MD30とME08で異なる部品番号の部品がすべて異なりましたので,今回入手したフロントフォークはME08のものであるとして間違いないでしょう.
さて,残る謎はピストンロッドと呼ばれる部品の端部についている部品です.
下の写真のように,MD30には無い部品が付いています.
この部品の先端部分の銀色の板のような部分は,バネによって写真右側に押しつけられています.
指で押してみると,左側に動きます.
さて,ここまでは分かったのですが,これ以上のことは分かりませんでした.
間違っているかもしれませんが,以下は想像です.
謎の部分は,サスペンションの圧縮時に機能する部分でしょうか.
圧縮のストロークスピードが速い時は,銀色の板の部分が押しつけられてフォークオイルの通り道が狭くなり,減衰力が大きく(抵抗が大きく)なる.
例えばジャンプ後の着地時に機能する,など.
あとは,実際にフォークを組み上げて,スプリングを入れていない状態で,MD30のものと比べてみたいと思います.