XR BAJA のエンジンをオーバーホールしたとき、シリンダーの加工を井上ボーリングに頼みました。2012年1月のことです。
井上ボーリングを選んだのは、有名なので信頼できると思ったからです。費用は、プラトーホーニングを含めたシリンダーの加工で約1.3万円でした(2012年当時)。
戻ってきたシリンダーには、検査成績書が付いていました。この記事では、プラトーホーニングの仕組み、成績書に書かれていたこと、組む前と組んだあとに気をつけたいことを紹介します。
プラトーホーニングとは
シリンダーの内側は、ホーニングという仕上げで細かい溝を付けます。普通のホーニングでは、表面に尖った山が残ります。この山がピストンリングとこすれて少しずつ削れていくのが、慣らし運転の役目の一つです。
プラトーホーニングは、この尖った山を先に削って平らにする仕上げです。プラトーは「台地」という意味です。オイルをためる溝(谷)は残すので、平らな面と、オイルを保つ力の両方をねらえます。

そのため、「慣らしが済んだような状態」と言われることがあります。
検査成績書の表面粗さ
成績書には、表面粗さのグラフが載っていました。尖った山の頭が切りそろえられた形です。数値は Rmax D = 4.5μm でした。

シリンダーの内側には、斜めに交差する細かい溝(クロスハッチ)が入っていました。


組む前は洗浄をていねいに
加工したばかりのシリンダーには、細かい削りかすや砥石の粒が残っていることがあります。成績書の注意書きにも、その点が書かれていました。残ったまま組むと、せっかく仕上げた面を傷つけてしまいます。
組む前には、洗油やパーツクリーナーで、白いウエスに汚れが付かなくなるまで洗うのがよいとされています。
慣らしはしたほうがよい
慣らしが済んだような状態とはいえ、ピストンリングなどの部品は新しいものです。成績書にも、プラトーホーニングは焼き付きが起きないことを保証するものではない、という意味のことが書かれていました。
組んだあとしばらくは、急に回転を上げたり、重い負荷をかけたりしないで走るのがよいと思います。
まとめ
- 2012年1月、XR BAJA のシリンダーを井上ボーリングで加工した(プラトーホーニングを含めて約1.3万円)
- プラトーホーニングは、尖った山を平らにして、オイルをためる溝は残す仕上げ
- 検査成績書の表面粗さは Rmax D = 4.5μm
- 組む前の洗浄と、組んだあとの慣らしは必要
このシリンダーは、もう XR BAJA のエンジンに組んであります。
※私は整備士ではありません。個人の作業の記録です。エンジンの加工や組み立ては、サービスマニュアルと加工店の注意書きにしたがって、自己責任で行ってください。
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