リアスプロケットは,どこまで減ったら交換するのか.判断材料として,25,000km使ったリアスプロケットと新品を重ねて撮った写真を載せます.
作業したのはBMW G650GS(2012年式)で,純正47Tから44Tへ丁数も変更しています.車種固有の部分もありますが,歯の減り方の見え方はチェーン駆動車に共通する部分です.
みなさん,こんにちはBooです.
25,000km使ったリアスプロケットの摩耗

交換前のスプロケットの摩耗具合です.
まぁまぁ摩耗しているように見えます.
交換前のスプロケットは25,000kmほど使用したものです.
21,000〜25,000kmの間は,200〜300km毎にチェーンに給油をしておりました.
チェーンの注油については下記をご覧ください.
新品と重ねて比べる

摩耗具合が分かるように重ねてみました.
交換前のスプロケットの新品状態が分かりませんが,新しいスプロケットと比べると,交換前のスプロケットは歯が大分とがっているように見えます.
今回は47Tと44Tで丁数が違うため,重ねても外径そのものは比較になりません.比較できるのは歯1枚1枚の形です.
筆者はこのスプロケットの尖り具合を見て交換を決めました。
純正47Tから44Tへ 丁数を減らした

さて,こちらが新しく用意したスプロケットです.
Esjot(エスヨット)というドイツのメーカーのものです.ダイヤモンドカットにより削り出されたものとのこと.
Esjotは公式サイトで,ダイヤモンドカットについてパーダーボルン大学(ドイツ)との共同開発による歯切り工法であると説明しています.歯面の硬度と表面粗さ,振れ精度に関する数値も公開されています(ESJOT公式サイト).

このスプロケットは44Tです.純正は47Tですが,高速側になるように歯数を少なくしてみました.

47Tと44Tを比べてみるとこんな感じです.
思ったよりも直径(外径)に差がありました.大丈夫かなぁと少し心配.
47Tから44Tは歯数で約6.4%の減少です.同じ車速なら同じギアでのエンジン回転数がその分下がり,同じ回転数なら車速が上がる方向になります.
44Tにして走ってみてどうだったか
リアスプロケット交換後のレビューは、下記記事にまとめたのでご覧ください。
G650GSのリアスプロケット交換手順

G650GSはスプロケット部分を,ホイールから外すことができます.
使う工具は13mm

スプロケット固定ボルトは,13mmです.

スプロケット固定ボルトのナットも13mmとなっています.
使っているスパナはスタビレーのものです.
中古工具屋でたまたま見つけて購入しました.
ボルトやナットにしっかりと食いついてくれる感じがします.

外したスプロケットやボルト,使った工具です.
11年経過した車両のボルトの錆

外したボルトは,錆びているものとあまり錆びていないものがありました.
この車両は2012年式ですので,およそ11年が経過しています.
距離に関係なく,時間の経過した車両は点検すべき箇所かもしれません.

錆びたボルトを接写してみました.
ボルトを交換したくなりましたが,サビを落として使ってみることにします.
錆を落として組み付ける

さて,錆びていたボルトはサビを落として組み上げていきます.
強度を考えると新品交換した方が良いと思います.
サビ落としには花咲G サビとり RUST REMOVERを使用しました。
詳細は下記記事をご覧ください。
トルク管理と締め付け済みの目印

トルクレンチを使って,リペアマニュアル通りのトルクで締めました.
規定トルクは車両のリペアマニュアルを参照してください。

バイクの整備をするときは,どのネジやボルトを指定トルクで締めたのかが分からなくなることがありますので,私は指定トルクで締めたボルト・ナット等は桜マーカーで印を付けることにしています.
これでようやくリアスプロケットの交換が終わりました.
フロントスプロケットとチェーンはどうしたか
チェーンは適切なメンテナンスを行わないと,油ぎれ,スプロケットの摩耗,燃費の悪化,走行中にチェーンが外れる,といったことにつながります.フロントスプロケット,リアスプロケット,チェーンは3つセットで交換するのが基本です.
以前フロントスプロケットを交換しようと思ったのは,実はリアスプロケットを交換したいがためでした.
今回の作業では,フロントスプロケットとチェーンも同時に新品に交換しました。
新品スプロケットに伸びたチェーンを使用すれば、スプロケットの摩耗も早まります。フロントスプロケットにも同様のことが言えます。そのため3点を同時交換しました。
今回使った工具・ケミカル
まとめ
25,000km使用したリアスプロケットは,新品と重ねると歯の形に違いが見て取れました.G650GSはスプロケットをホイールから外せる構造で,固定ボルト・ナットはどちらも13mmです.2012年式の車両では,ボルトに錆が出ているものがありました.走行距離が少なくても,年数の経った車両では確認しておきたい箇所です.