みなさん,こんにちは.
今回は,XR BAJAのフロントフォークメンテナンスの最終回で,油面調整と,WPC処理したスプリングの挿入,組み立て完成となります.

こちらは油面調整の自作工具です.
油脂類にも使用可能なシリンジとホームセンターで購入できる透明ホースと,ホースの径に合った金属パイプです.
安価ですが少し使いにくいので,フォークの油面調整を行う方は製品を使用されるのが良いと思います.
DRCのものは片手で油面調整できるのが良いですね.フォークを立てた状態をキープできるならシリンジで油面調整するツール(デイトナなど)もありだと思います.

金属パイプにはサービスマニュアルで調べた油面(107mm:XR BAJA(Y))に目印を付けておきます.

こんな感じで使用します.

油面調整が終わったらスプリング挿入の準備です.
スプリングはWPC処理をお願いしましたが,スプリングと一緒に注意書きが同封されていました.
注意書きには「WPC処理後,超音波洗浄まで行っていますが,使用前(到着後)にパーツクリーナー等で洗浄して下さい」と書いてありましたので,パーツクリーナーで洗浄します.

こちらが洗浄した後のパーツクリーナー溶液です.濁っていますが,これはおそらく洗油の汚れだと思います.目に見える粒子はありませんでした.

こちらのウェスは,パーツクリーナーで洗浄後のスプリング(4本)を拭いたものです.これだけの汚れがウェスに付きましたので,注意書きの通り装着前には洗浄が必要なことが分かります.

では,スプリングを入れていきます.ロッドを吊るための針金は真っ直ぐにしておかないとスプリングに引っかかって大変です.

さて,長いスプリング(スプリングB)と短いスプリング(スプリングA)の間には上の写真のワッシャーが入ります.
ですが,このワッシャーをスラストベアリングに交換しようと思います.

こちらが入手したスラストベアリングです.

純正仕様でのワッシャの厚みは1.56mmでした.

それに対して,入れようとしているスラストベアリングは4.00mmですので,2.5mmのプリロードがかかることになります.
フロント周りにはスクリーンやスマホ,360゜カメラをつけることがあり重量増となるので,これで良しとしておきます.

スプリングAとBの間にスラストベアリングを入れました.

スラストベアリングの上にスプリングAを入れます.
このとき,スプリングの自由長のままですと,写真のようにロッドより長くなります.ですのでこの作業はスプリングを縮めつつ,ロッドが下に落ちる前にスプリングAを入れるという作業になります.
上の写真は,親指と中指でロッドの落下を防ぎつつ,親指と薬指でスプリングBを抑え,人差し指と親指でスプリングAを支えて撮影したものです.

なんとかトップボルトを取り付けました.

スプリングとスラストベアリングの外径が一緒ですね.

トップボルト(22mm)とナット(17mm)を締めて固定します.

インナーチューブとトップボルトを固定すれば作業終了となります.

2本のフロントフォークのメンテナンスが終了しました!!

東洋硬化さんで再メッキしていただいたインナーチューブ!

試行錯誤して,ケルヒャーでウェットブラスト(ガラスビーズ)したボトムブラケットです.
ここまで来るのに長い時間がかかりましたが,少しずつ楽しみながらやりました.

