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バイクの未塗装樹脂の白化とメッキのサビを戻す|実際に試したケミカルと手順

2026-03-13

バイクの未塗装樹脂(黒樹脂)パーツが白っぽくなる「白化(白ボケ)」は、未塗装樹脂用のコーティング剤で見た目を戻せます。メッキ部分の表面に出た軽いサビは、メッキ用のサビ取り剤で落とせます。ただし、サビが進行してメッキ層を侵食しているものは元に戻せません。

この記事では、筆者が実際に行った2つの作業を写真で紹介します。白化した樹脂パーツへのコーティング剤の塗布と、フロントフォークのインナーチューブのサビ取りです。そのあとに、作業のコツと、きれいな状態を保つための保管方法をまとめます。

  • 白化した樹脂パーツにコーティング剤を塗った結果と塗り方
  • メッキのサビを落とした実例と、「磨き」と「保護」の手順
  • きれいな状態を長く保つための保管とケミカル選び

未塗装樹脂パーツの「白ボケ」(白化)を解消し、黒さを取り戻す

白化した樹脂パーツにコーティング剤を塗った結果

白化した樹脂パーツに、プロスタッフの未塗装樹脂コーティング剤「ブラックコート」を二度塗りしました。その経過を写真で紹介します。①と④では見た目がかなり違っていると思います。

ここでは、G650GSのリアマッドガードを使用しました。保管環境はガレージです。

白化した樹脂パーツにブラックコートを二度塗りした経過(5枚組)

施工後、少なくとも4ヶ月はこの状態を維持していました。

具体的な手順は過去記事にまとめています。

なぜ樹脂は白くなる?紫外線と経年劣化のメカニズムを知る

ブラックコートのメーカーであるプロスタッフは、未塗装樹脂が白くなる原因として紫外線、温度の変化、雨による劣化を挙げています(プロスタッフ公式:魁磨き塾 未塗装樹脂ブラックコート)。ソフト99は、紫外線の影響でポリプロピレン素材の表面に傷がつき、その傷が光を反射することで白く見えると説明しています(ソフト99広報ブログ)。

つまり白化は、汚れではなく表面そのものの劣化です。洗うだけでは黒さは戻らないので、表面をコーティングして保護する必要があります。屋外保管の車両ほど進みやすいので、早めに手当てしておくと作業も軽く済みます。

塗り方のコツ:ムラを防いで均一な「しっとり感」を出す技法

ブラックコートのメーカーが示している手順は次のとおりです。まず泥や砂汚れを水で洗い流し、よく乾かします。次に付属のスポンジに少量取って薄く塗り伸ばし、最後にマイクロファイバークロスで余分な液を拭き上げます。拭き残しがあるとムラになりやすいので、拭き上げは丁寧に行います。

メーカーのよくある質問では、一度に塗りすぎず薄く仕上げ、それを何度か重ね塗りするときれいに仕上がると案内されています。筆者も二度塗りで仕上げました。

塗布前には、中性洗剤で念入りに水洗いをし、その後シリコンオフで油分を取り除きました。

シリコンスプレーと未塗装樹脂用コート剤の違い

シリコンスプレーは手軽にツヤを出せますが、雨や洗車で落ちやすいのが難点です。一方、筆者が使ったブラックコートは、ガラス系コートの被膜で黒い状態が約3ヶ月持続するとメーカーが表記しています。重ね塗りでツヤと耐久性が上がるとも書かれています。塗り直しの回数を減らしたい場合は、未塗装樹脂用のコート剤を選ぶほうが手間がかかりません。

使用したケミカルはこちらです。

未塗装樹脂の「延命」に欠かせない、日常のUVカット対策

黒さを戻した樹脂を保つには、紫外線に当てる時間を減らすことが基本です。屋外保管ならバイクカバーを使います。ブラックコートにはUV吸収剤が配合されているとメーカーが表記しているので、定期的な塗り直しがそのまま紫外線対策にもなります。一度白化したものを戻す手間に比べれば、日常のケアにかかる時間はわずかです。

メッキパーツのサビ・くすみを落として保護する

インナーチューブのサビをサビトリキングで落とした例

この写真は、バイクのフロントフォークのインナーチューブです。インナーチューブはメッキされていますが、メンテナンスをサボっていたためサビが進行してしまいました。左が処理前、右がメッキ用のサビ取り剤「サビトリキング」で磨いた後です。

このサビは、XR BAJAを中古で購入したときからあり、その後7年ほどで少しずつサビが広がっていきました。
サビの除去にはプロクソンのマイクロルーターを使い、1~2分でサビの茶色い部分を除去できました。

フロントフォークのインナーチューブに出たサビを、サビトリキングで落とす前(左)と落とした後(右)の比較写真

インナーチューブのサビ取り前後の比較(左:処理前/右:処理後)

サビが進行してメッキ層を侵食してしまったものは元に戻せません。しかし表面にサビが付いている程度であれば、専用のケミカルで磨けばきれいになります。メーカーのNAKARAIも、サビトリキングで落ちないサビや、表面にプツプツが残るメッキは再メッキが必要だとしています。

インナーチューブは、表面をオイルシールとダストシールが擦れ合う部品です。サビの跡や小さな凹みが残っているとシールを傷め、オイル漏れにつながることがあります。見た目がきれいになった後も、フォークにオイルのにじみがないか確認してください。

メッキの曇りは「磨き」と「保護」の2段構えで対処する

メッキのサビは、落として終わりにしないことが大切です。NAKARAIによると、サビトリキングにはサビを落とす働きしかなく、保護効果はありません。そのままではまた腐食が進むため、磨いた後はメッキ保護剤「メッキング」でコーティングするよう案内されています(NAKARAI公式:メッキング・ミガキング・サビトリキングの使用方法)。

同じページに書かれている注意点は次のとおりです。

  • サビトリキングはクロームメッキ用です。金メッキ、銀メッキ、銅メッキ、アルマイトには使用できません。
  • メッキングを塗る前に、サビトリキングの油分をアルコールなどで落とします。
  • メッキングは薄く塗ります。完全に硬化するまでの24時間は水をかけないようにします。
  • メッキングは1回の塗布で約半年効果が続くとされています。

磨きに使用したケミカルはこちらです。

磨いた後にメッキを保護するコーティング剤はこちらです。値段は少し高いですが、コーティングしておけばきれいな状態を保ちやすくなり、メンテナンスの頻度を減らせます。

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ボルト1本で印象が変わる!錆びたネジの交換と防錆処理のポイント

車体全体がきれいでも、ボルトの頭が茶色く錆びていると放置された印象になります。ひどく錆びたボルトは、磨くより新品に交換するほうが確実です。交換の際にネジ山へカッパーグリスなどを薄く塗っておくと、将来の固着や腐食を防げます。

ネジ山にグリスを塗ると、同じ締め付けトルクでもボルトにかかる力が大きくなります。締め付けトルクが指定されている箇所は、サービスマニュアルの指示(ネジ山への塗布の有無を含む)に従ってください。

ネジの軸力安定とかじり防止には東日のエフコンというケミカルもあります。

美しさを長く維持するための保管術とケミカル選び

ケミカルは「素材に合うか」「保護が残るか」で選ぶ

ケミカルは価格より、使う素材に対応しているかと、作業後に保護被膜が残るかで選びます。この記事で使った製品で言えば、次のように役割が分かれています。

  • ブラックコートは未塗装樹脂用です。
  • サビトリキングはクロームメッキのサビを落とすもので、保護効果はありません。
  • 保護はメッキングが担います。メッキングは耐熱200度で、マフラーには使えますが、エキゾーストパイプの根元15cmには使わないようメーカーが案内しています。

ラベルや公式ページで対応素材と使用できない箇所を確認してから使うことが、失敗を防ぐいちばんの近道です。

バイクカバーと湿気対策——ガレージがなくてもできる劣化防止策

屋外保管で気をつけたいのは、通気性と地面からの湿気です。厚手のカバーは傷防止には向いていますが、湿気を閉じ込めてサビを誘発することもあります。ベンチレーション機能付きのカバーを選び、地面には防草シートやマットを敷きます。雨上がりには一度カバーを外して湿気を逃がすと、サビの発生を抑えられます。

筆者の今の保管環境はガレージで、地面からの湿気が上がってこないように床にコンパネとシートを敷いてあります。
屋外でカバーを使用してバイクを保管していた時は、雨上がりのあとはシートを外して湿気を逃がすようにしていました。

走行後の拭き上げで汚れの固着を防ぐ

毎週の本格的な洗車は負担が大きいので、走行後に数分の拭き上げを習慣にするのがおすすめです。エンジンが冷めるのを待つ間に、虫の死骸やブレーキダストをクイックディテイラーで拭き取ります。汚れが固着する前に落とせば、強いケミカルを使う必要がありません。ボルトの緩みやオイル漏れに気づく点検の時間にもなります。

まとめ:白化した樹脂とメッキのサビは、状態によっては見た目を戻せる

  • 未塗装樹脂の白化は表面の劣化です。未塗装樹脂用のコート剤を薄く塗り、重ね塗りして仕上げます。
  • メッキ表面の軽いサビは、メッキ用のサビ取り剤で落とせます。落とした後は保護剤でコーティングします。メッキ層まで侵食したサビは戻せません。
  • きれいな状態を保つには、紫外線と湿気を避ける保管と、走行後の拭き上げが効きます。

まずは、一番気になっているボルト一本、フェンダー一枚からで構いません。

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