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XR250 BAJAのAI(二次空気導入装置)とは?AIキャンセルが話題になる理由と外す前に知っておきたいこと

2026-10-19

みなさん、こんにちは。

XR250 BAJA に乗っていると、「AI キャンセル」という言葉を目にすることがあります。ネットで調べると、やり方を紹介している記事も見つかります。

ただ、AI は排出ガスをきれいにするための装置です。外すことには、法律と環境の両方の面で問題があります。この記事では、XR250 BAJA の AI がどんな装置なのか、なぜキャンセルが話題になるのか、そして外す前に知っておきたいことをまとめました。

※この記事は、AI キャンセルのやり方を紹介するものではありません。

AI(二次空気導入装置)とは

AI は「エアインジェクション(Air Injection)」の略で、日本語では「二次空気導入装置」と呼ばれます。

エンジンから出た直後の排気に、新しい空気(二次空気)を送り込む仕組みです。排気の中に残っている燃え残りのガス(HC・炭化水素や CO・一酸化炭素)が、送り込まれた空気の酸素で燃えて、有害な成分が減ります。

触媒(キャタライザー)のように排気の中で化学反応をさせる部品とは違い、空気を送るだけの比較的シンプルな仕組みです。そのため、キャブレター車の排ガス対策として使われてきました。

XR250 BAJA の AI は2000年モデルから

二輪車の排出ガス規制は、1998〜1999年に始まりました(第1次規制)。

ホンダは2000年2月に発売した XR250・XR BAJA について、「エキゾースト・エアインジェクションシステム(2次空気導入装置)を採用することで国内の排出ガス規制に適合させている」と発表しています。

つまり、2000年以降の XR250 BAJA にとって AI は、国の排ガス規制を満たすために付けられた装置です。後から付けられた「おまけ」の部品ではありません。私の BAJA も2000年のモデルです。

年式による違いが気になる方は、車体番号から年式を確かめ、パーツリストで AI の部品が載っているか確認してください。

なぜ「AI キャンセル」が検索されるのか

それでも AI キャンセルが話題になるのには、いくつか理由があります。

アフターファイヤー(パンパン音)

エンジンブレーキをかけたときなどに、マフラーから「パン、パン」と音がすることがあります。これをアフターファイヤーといいます。排気の中の燃え残りのガスが、マフラーの中で燃えるのが原因の一つです。AI は排気に空気を送るので、部品が傷んで空気の量がうまく調整されないと、アフターファイヤーが出やすくなると言われています。

部品やホースの劣化

年式の古い車両では、AI のホースやバルブのゴムが硬くなったり、割れたりしていることがあります。交換するより外してしまおう、と考える人がいるようです。

キャブセッティングとの関係

燃調キットなどでキャブのセッティングを変えたとき、AI があるとアフターファイヤーが目立つ、という話もあります。

見た目をすっきりさせたい

エンジンまわりのホースが減るので、見た目を理由にする人もいます。

外す前に知っておきたいこと

保安基準の「不正改造」にあたるおそれがある

道路運送車両法の保安基準(第31条)では、排出ガスを抑えるために付けられた装置について、その機能を損なわないことを求めています。また、道路運送車両法第99条の2では、保安基準に適合しなくなるような改造(不正改造)を禁止しています。

AI は排ガス規制を満たすために付けられた装置なので、外したり、効かなくしたりすると、この不正改造にあたるおそれがあります。

XR250 BAJA は 250cc の軽二輪なので、車検がありません。そのため「車検がないから大丈夫」と思われがちです。ですが、車検がなくても保安基準は守る必要があります。車検がないことと、改造してよいことは別の話です。

排出ガスが増える

AI を外すと、排気の中の燃え残りのガスを燃やす仕組みがなくなります。そのため、HC や CO の排出は増える方向になります。

1台あたりの量は小さく感じるかもしれません。それでも、規制で決められた性能を満たさない状態で走ることになります。

中古車を買うときも確認を

中古の XR250 BAJA には、前のオーナーが AI をキャンセルしている車両もあるようです。購入するときは、AI の部品が付いているかも確認しておくと安心です。

アフターファイヤーに悩んだら、まず点検を

アフターファイヤーが気になる場合は、AI を外す前に、次の点を点検するのがおすすめです。

  1. AI のホースやバルブの劣化・割れ:傷んでいれば、部品を交換します。ホンダの部品は、年式が古くても販売店で取り寄せられるものがあります
  2. 排気漏れ:エキゾーストパイプの付け根やマフラーのつなぎ目から排気が漏れていると、そこから空気を吸ってアフターファイヤーの原因になることがあります。ガスケットの交換で直ることもあります
  3. キャブレターの汚れ・セッティング:キャブの汚れや、セッティングが合っていないことが原因のこともあります

キャブの清掃については「初心者のキャブレター清掃|分解しないメンテとフル分解の手順」で紹介しています。キャブのセッティングを変えるときの燃調キットについては「キャブセッティングのための燃調キット」に、XR BAJA のキャブまわりのカスタムは「XR BAJAにKENSOバクダンキット!キャブ霧化促進と独自の構造を解説」にまとめています。

自分で原因が分からない場合は、バイクショップに相談するのが確実です。

まとめ

  • XR250 BAJA の AI(二次空気導入装置)は、排気に空気を送って有害なガスを減らす装置です
  • 2000年に発売されたモデルから、国内の排ガス規制に適合させるために採用されました
  • AI キャンセルは、保安基準の不正改造にあたるおそれがあり、排出ガスも増えます。車検のない 250cc でも同じです
  • アフターファイヤーに悩んだときは、外すのではなく、AI の部品・排気漏れ・キャブを点検しましょう

古いバイクに長く乗り続けるためにも、本来の性能を保ったまま整備していきたいですね。

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