みなさん、こんにちは。
前回の記事では、Amazonで購入した格安のフロントフェンダーエクステンダー(フェンダー延長パーツ)を、強力両面テープと風呂用コーキング剤を使って美しく取り付ける手順をご紹介しました。
今回は、その後のアップデートと、「実際に100kmほど走行して分かった衝撃の検証結果」をお届けします。
延長パーツは風圧を強く受ける場所にあるため、万が一にも走行中に脱落して後続車に迷惑をかけるような事態は絶対に避けなければなりません。 そこで私は、両面テープによる接着に加えて、フェンダー本体に穴を開けて「樹脂製ピンによる物理的なロック加工」を施しました。さらに瞬間接着剤で抜け止め対策も徹底しています。
加工を終えて、ウェット路面(濡れた路面)を含む約100kmのテスト走行を行ってきました。
泥除けとしての効果は非常に素晴らしく大満足だったのですが、ガレージに戻って各部を詳細にチェックしたところ、静止状態では絶対に予想できなかった「2つの異変」を発見したのです。

(※ピン留め加工を施し、車体へ完全に組み付けを完了したフロントフェンダーエクステンダーの外観)
今回の記事では、脱落防止ピンの具体的な追加工の手順から、100km走行後のリアルなインプレッション、そして今回の検証から見えてきた「走行中のバイクの驚くべき挙動」についての専門的な考察を詳しく解説します。
これからフェンダーカスタムを考えている方は、安全なクリアランス確保のためにぜひ最後までご覧ください!
脱落防止を徹底強化!フェンダーエクステンダーのピン留め追加工
両面テープとコーキング剤による固定でも実用的な強度は十分にありますが、経年劣化や想定外の大きな衝撃に備え、物理的なピン留めを追加します。
1. ドリルによる正確な穴あけとピンの挿入

(※電動ドリルドライバーを使用し、重ね合わせたフェンダーとエクステンダーに固定ピン用の穴を開ける様子)
まず、取り外したフェンダー本体に電動ドリルを使い、固定用のピンがぴったり収まるサイズのガイド穴を合計3箇所開けます。
2. 瞬間接着剤「セメダイン3000ゼリー状」による抜け止め対策

(※フェンダーの裏側から、挿入したプラスチック製ピンの先端を確認している状態)

(※ピンが振動で抜け落ちるのを防ぐため、裏側のロック部分に高強度の瞬間接着剤を塗布する様子)
穴に挿入した樹脂製ピンが激しい振動で外れてこないように、裏側のピン留め部分に耐久性と耐衝撃性に優れた瞬間接着剤「セメダイン3000ゼリー状」を塗布し、確実な抜け止め対策を施しました。
3. 静止状態でのクリアランス確認

(※フェンダーを横側から覗き込んだカット。ピンの先端とタイヤのトレッド面の間には十分な隙間が確保されています)

(※無事に車体への組み付けを終えた状態。タイヤやラジエーターガードとの距離も適切に保たれています)
ピンの裏側の突起と、フロントタイヤとの間には目視で十分なクリアランスが確保されていることを確認しました。車体側のパーツとの位置関係も完璧に見えました。
【100km走行レビュー】劇的な泥除け効果と、判明した2つの想定外の異変
加工完了後、性能テストを兼ねて、水たまりが残るウェット路面を含む約100kmのツーリングを行いました。 ガレージに戻り、さっそく効果と状態のチェックを行います。
効果検証:ウェット路面でもラジエーターまわりの泥ハネが激減!

(※100km走行後の車体前面。過酷な路面を走ったにもかかわらず、ラジエーターやインナーカウルへの泥ハネが劇的に減少しています)
まず、本来の目的である泥除け(防泥)効果については、期待を遥かに超える素晴らしい性能を発揮してくれました。 写真を見て分かる通り、未対策の時に比べて、ラジエーターコアガードやエキパイ周辺への泥水の飛び散りが明らかに少なくなっています。洗車の手間が大幅に減ることは間違いありません。
しかし、細部を観察していくと、驚くべき異変が見つかりました。
異変①:エクステンダーの最下部に車体と接触した「擦れ跡」を発見

(※エクステンダーの最下端のアップ。中央部分に、車体側の樹脂パーツやガード類と強く擦れて白くなった跡が確認できます)
パーツの先端部分に、何かが強くこすれて白く削れたような跡がはっきりと残っていました。走行中に、車体側のカウルや底面のパーツと一時的に接触していたことを示しています。
異変②:3本の脱落防止ピンのうち、真ん中の1本がタイヤと接触して消失

(※フェンダー側面の拡大写真。3箇所あったピンのうち、中央の1本が完全に折れて、ピン留めごと無くなっています)
さらに驚くべきことに、脱落防止のために取り付けた3本のピンのうち、真ん中にある1本のピン留めが完全に消失して折れていました。 取り付け時には十分な隙間があったはずですが、走行中にフロントタイヤの表面と激しく接触し、その衝撃でピンが破断してしまったものと考えられます。
【考察】静止状態では絶対に当たらない!走行中に起きるバイクの「しなり」と「変形」
この2つの異変について、 「本当に走行中に接触するほどパーツが動くのか」を確かめるため、静止状態で検証を行いました。

(※停車状態で、エクステンダーの先端を指で強く押して車体側へ近づけようとしている様子)
写真の通り、停車した状態で、手でかなり強い力を加えてエクステンダーを押し込んでみても、パーツがタイヤや車体に接触するまで動くことは決してありませんでした。
この事実から、バイクが実際に道路を走行している最中には、静止状態の想像を遥かに超える巨大な力が各部に加わっていることが考えられます。
具体的には、走行中に以下の現象が同時に発生していると推測できます。
- タイヤの変形: 高速回転による遠心力や、路面からの強い入力によって、タイヤのトレッド面(外径)が想像以上に外側へ大きく膨らむ(変形する)。
- フェンダーの激しい振動としなり: 走行風による強い風圧や、フロントサスペンションが上下に激しくストロークする際の慣性力によって、プラスチック製のフロントフェンダー自体が、手で押す力とは比べ物にならないレベルで激しく前後に揺れ、しなっている。
一見するとガッチリ固定されているように見えるフロントフェンダーまわりですが、走行中は常に激しくダイナミックに動いているという、非常に貴重なDIYの教訓を得ることができました。
これからフロントフェンダーエクステンダーを取り付ける方は、「静止状態で十分すぎるほどのクリアランス(隙間)を確保しておくこと」、そしてピン留めをする際は「タイヤの膨張ラインを考慮して、極力突起の少ない低頭タイプのビスや薄型の固定リベットを選ぶこと」を強くおすすめします。
今回の追加工とメンテナンスで使用した必須DIYグッズ
今回の脱落防止加工に使用したものをご紹介します。
1. 耐振動・耐衝撃に優れた「セメダイン 3000ゼリー状 速硬化」
今回のピンの抜け止め固定でも使用した、バイクの激しい振動に負けない高強度の瞬間接着剤です。ゼリー状のため、垂直なパーツの裏側に塗っても液だれせず、ピンのロック部分を確実にホールドしてくれます。
2. 狭い隙間にも正確に穴を開ける「高儀(TAKAGI)電動ドリルドライバー」
フロントフェンダーに割れやヒビを入れることなく、狙った位置にきれいなピン用のガイド穴を加工できるDIYの必須工具です。
まとめ:フロントまわりは想像以上に動いている!クリアランス確保を徹底しよう
ホンダ X-ADVのフロントフェンダーエクステンダー、100km走行後のインプレッションをお届けしました。
泥除けとしての効果は100点満点でしたが、「最下部の擦れ跡」と「中央ピンの破断」という異変により、走行中のバイクのフェンダーやタイヤが、静止状態では想像もつかないほど激しく動いているというリアルな挙動を学ぶことができました。
こうした走行中のトラブルを先回りで防ぎ、安全かつ完璧に仕上げる工夫の積み重ねこそが、バイクカスタムの本当の楽しさであり、所有感をさらに高めてくれます。
皆さんもパーツを追加する際は、走行中の「しなり」や「タイヤの変形」を計算に入れて、ゆとりのあるクリアランス作りを徹底してくださいね!
それでは、最高のバイクライフを!