「X-ADVにUSB電源やドライブレコーダー、フォグランプを取り付けたいけれど、バッテリー周りが配線でゴチャゴチャになるのは避けたい…」
「キーONに連動して安全に電源を取り出すスマートな方法はないの?」
バイクの電装アクセサリーを複数取り付ける際、最も安全かつスマートに電源を一括管理できる定番アイテムが、デイトナ(DAYTONA)製「D-UNIT WR(ディーユニット ウォーターレジスタント / 防水タイプ)」です。
しかし、ホンダ X-ADVにD-UNITをスマートに組み込むには、「ACC(アクセサリー)電源をどこから取り出すか」「太い配線群をどこに通してシート下へ収めるか」という2つの実践的な工夫が必要になります。
今回は、X-ADVのリアカウル内からキタコ製ハーネスを使って無加工でACC電源を取り出す方法、バッテリーカバーの削り加工、そして合計7本の配線をコルゲートチューブで安全に取り回すDIY手順を徹底解説します!

1. なぜX-ADVに「D-UNIT WR(防水タイプ)」が最適なのか?
バイクの電装品をバッテリーに直接繋ぐ(バッ直)と、スイッチの切り忘れによるバッテリー上がりの原因になります。
D-UNIT WRを導入するメリットは以下の3点です。
- キーON連動で3系統の電源を一括コントロール(合計最大20A出力)メインキーを回した時だけ電装品に通電するため、バッテリー上がりの心配がゼロになります。
- IP65相当の防水性能シート下や車体内部の急な雨水・洗車時の水滴浸入にも耐える安心設計です。
- 機器ごとに独立したヒューズ管理万が一1つの電装品がショートしても、他の機器や車体本体のメインヒューズを守ることができます。
- 本体が非常にコンパクト。
今回の作業では、まず「USB電源」と「ドライブレコーダー」を接続し、将来的には「補助フォグランプ」を追加接続できる拡張性を確保します。

2. キタコ製ハーネスでACC電源をスマートに取り出す(純正配線無加工)
D-UNITを作動させるための「キーON(ACC)信号」は、車体純正の配線を傷つけずに取り出せる「キタコ(KITACO)電源取り出しハーネス<ホンダ系>」を使用しました。
※GROM(JC61/JC75/JC92)やPCX(JF28/JF56/JF81)等と共通のホンダ4Pオプションカプラー用ハーネスがそのまま活用できます。

カプラーの接続位置
接続するオプションカプラーは、リアカウルの内側・左側(写真の指差し位置)に格納されています。

純正カプラーの間にキタコ製ハーネスをカチッと割り込ませるだけで、「ACC+」「BATT+」「GND(アース)」のギボシ端子付き配線を簡単に取り出すことができます。車体の純正ハーネスを一切カット・分岐加工しないため、将来の純正戻しも容易です。
3. シート下〜リアカウルへの配線ルートと保護対策
次に、バッテリー室とリアカウル側のACCハーネスを繋ぐ配線ルートを確保します。

バッテリーボックス下部にあるスリット(隙間)を利用して、ACC連動トリガー用の配線を通していきます。


配線を車体の外側・下部へ通すと、リアサスペンション付近からケーブルが出てきます。
【DIYの重要ポイント】コルゲートチューブによる保護
リアサス周辺はサスペンションの伸縮や走行中の振動、飛び石などの影響を受けやすいエリアです。配線トラブルを防ぐため、必ず配線全体にコルゲートチューブを被せて保護し、可動部に干渉しないようフレームに沿わせてタイラップ(結束バンド)で確実に固定します。
4. バッテリーカバーの削り加工(合計7本の配線スペースを確保)
X-ADVのバッテリーカバーは密閉度が高いため、そのままではD-UNIT本体や追加電装品の太い配線を通すことができません。
そこで、バッテリーカバーの一部を削り加工して配線の逃げ道を作ります。

加工のポイントと使用工具
- 使用工具:リューター + 精密ヤスリ(ツボサン BRIGHT-900)
- 加工寸法:幅 2〜3cm × 深さ 2cm の切り欠きを作成
この加工により、以下の合計7本の配線群を無理なくスムーズに通せるようになります。
| 配線種別 | 本数 | 用途 |
| D-UNIT メイン電源線 | 2本 | バッテリー(+/ー端子)接続用 |
| ACCスイッチONケーブル | 1本 | キタコハーネスからのキー連動信号線 |
| ドラレコカメラケーブル | 2本 | フロント&リアカメラ用配線 |
| USB電源ケーブル | 2本 | ハンドル周りへのUSB給電配線 |
| 合計 | 7本 | カバーに挟まれずストレスフリーで配線可能 |
リューターで大まかにカットした後、高品質なヤスリ(BRIGHT-900)で断面のバリを綺麗に面取りすることで、配線の被覆を傷つけるリスクを完全に防止できます。
5. D-UNIT本体の設置とラゲッジスペースへの収容
すべての配線をバッテリー室からシート下のラゲッジボックス(メットイン)内へ引き込み、D-UNIT本体と接続します。


D-UNIT本体は、バッテリーに近いラゲッジボックス内のスペースに収めました。余った長いハーネス類は結束バンドで綺麗に束ねることで、車体内部で暴れるのを防いでいます。
これでキーONに連動してUSB電源やドラレコが自動起動し、キーOFFで完全停止する理想の電装ステーションが完成しました!
6. X-ADVの電装DIYにおすすめのアイテム
今回のカスタムで使用した必須パーツと高精度工具をご紹介します。
1. デイトナ(DAYTONA)バイク用 電源一括管理 D-UNIT WR(品番: 16037)
防水IP65仕様・3ポート合計20A出力。電装品が多いアドベンチャーバイク必須のユニットです。
2. キタコ(KITACO)電源取り出しハーネス<ホンダ系>
純正オプションカプラーから無加工でACC電源を取り出せる超定番ハーネス。
3. ツボサン(TSUBOSAN)精密ヤスリ ブライト900(BRIGHT-900)
プラスチックやアルミを驚くほど滑らかに削れるプロ御用達ヤスリ。樹脂カバー加工の仕上がりが激変します。
4. エーモン 配線保護用 コルゲートチューブ(内径5mm〜7mm)
リアサス周りやフレームとの摩擦から配線を守る必須保護パーツです。
まとめ:D-UNIT導入で安心&快適なツーリング仕様へ!
ホンダ X-ADVへのD-UNIT WR取り付け作業のポイントをまとめます。
- キタコ製ホンダ用ハーネスを使えば、リアカウル左内側から純正配線無加工でACC電源が取れる
- リアサス周辺を通る配線は、コルゲートチューブで飛び石や摩擦から保護する
- バッテリーカバーを2〜3cm×2cm削ることで、最大7本の配線を安全に通せる
- D-UNITがあれば、USB電源・ドラレコ・フォグランプなどを安全に一括管理できる
電装品を後付けしたいと考えているX-ADVオーナーの方は、ぜひこの手順を参考にD-UNITでの電源一括管理にチャレンジしてみてください!