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XR250 BAJA セルモーターメンテナンス(分解編)

2026-01-17

みなさん、こんにちは。

今日は、XR BAJAのセルモーターのメンテナンスのお話です。と言っても自分の車体についているセルモーターではなく、予備で購入した中古品のものです。

ホンダ XR250 Bajaから取り外した中古のセルモーター。メンテナンス前の汚れが蓄積した外観状態。

格安品でしたので、なかなかの汚れっぷりです。

セルモーターの分解に使う工具(7mmソケット、10mmスパナ、薄口スパナ、ラチェットハンドル)

XRのセルモーターは、これらの工具があれば分解できます。

  • 7mmのソケット
  • 10mmのオープンスパナ(薄型)
  • 10mmのスパナもしくはソケット
  • (ソケットを使うのであれば)ラチェットハンドル

ラチェットハンドルはTONEの、スイベルラチェットハンドル(ホールドタイプ)(RH3VHW)を使っています。
ヘッド部は180゜自在に角度を調整できます(ロック機構付)し、ホールドタイプなのでソケットが不意に外れることもないですし、手袋に油が付いていても簡単にソケットを外すことができます。

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ただ、全長が少し長いので「トルクかけすぎかな~」と思うときもありますので、全長の短いタイプが良いかもしれません。

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XR250のセルモーターターミナル部を保護しているゴム製のカバーを取り外す様子。

スターターモーターターミナルカバー(ゴム部品)を外します。これは力を入れれば外れます。

セルモーターターミナルの10mmナット。端子の破損を防ぐため、2つのナットの緩め方に注意が必要。

ナット(10mm)を外しますが、このとき注意が必要です。下の写真をご覧ください

セルモーターターミナルの下側のナットに薄口スパナ(10mm)をかける

ターミナルのナットは2つあります。2つとも10mmです。
上側のナットを回して素直に外れればよいのですが、はずれない時は下側のナットにもスパナをかけてください。
また、下側のスパナは厚いと入りませんので薄手のオープンスパナが必要となります。

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取り外したセルモーター端子のナット、ワッシャー、絶縁用ワッシャーを組み付け順に並べた状態。

2つのナットが外れました。ナットやワッシャだけでなく、(おそらく)絶縁のためのワッシャも入っています。
上の写真は、取り付けてあった順に並べてあります。

スターターモーターケーブルを VuPlex で拭いて清掃する

スターターモーターケーブルが外れたら清掃しておきます。

清掃したスターターモーターケーブルとVuPlex

あまり汚れていないように見えましたが、VuPlexで汚れが取れました。このケーブルも廃盤になっていますので大切にします。

紛失防止と順番保持のため、タイラップで束ねて管理するセルモーターの端子部品一式。

先程外したナットやワッシャは順番がわからなくならないようにタイラップで順番通りに束ねておきます。

さて、ケーブルが外れたら、いよいよセルモーター本体の分解に入ります。

セルモーター再組み立て時の位置合わせに重要な、モーター本体とカバーに刻まれた合わせマーク。

分解の前に、セルモーターのエンジン側(下側)を見てみますと、組み立てるときのために印がついていますので、これを覚えておきます。

セルモーターを分解する7mmのネジにソケットをかける

セルモーターを分解するネジは7mmです。

セルモーター本体から長いネジを抜き取る

これを2本外します。

2本のネジに付いている、変形したOリング

水侵入防止のためにOリングが入っていますが、変形してしまってますね。

セルモーターのギア側のカバーを外す

これでセルモーターのギア側のカバーが外れます。

取り外したギア側カバーの内部。ブラシの摩耗によるカーボンの粉が大量に付着している状態。

ギア側のカバーを外したところです。中にはカーボンの粉がびっしり付いてます。

ギア側カバーとローターの間に入っているワッシャー

カバーとローター(回転する部品)の間には、上の写真のようなワッシャーが入っています。これらがカバーにくっついているか、ローターにくっついているかは分かりませんが、部品単体では購入できませんので無くさないようにします。

オイル漏れを防止するギア側カバーのオイルシール。汚れが目立ち洗浄が必要な状態。

ギア側のカバーには、オイルシールが入っています。それにしても汚いですね。。。。

洗浄後のオイルシール。刻印「BC1693G」

洗浄したあとのシールです。BC1693Gと刻印があります。
調べたところ、NOKのAC0514E0と互換性があるようです。

形式:SC
内径:14mm
外径:24mm
厚さ:6mm

強力な永久磁石が内蔵されたステーターから、ローター(回転部)を慎重に引き抜く分解作業。

ステータ(永久磁石の付いている部分)から、ローター(回転部)を外します。このとき、ワッシャーやネジなど磁石に付くものは遠ざけて作業しないと、ステーターにくっついてしまいます。

ステーターは永久磁石が付いているので、作業時は金属類を遠ざけておくこと

ローターのブラシ側に付いている薄いワッシャー

ローターのブラシ側には薄いワッシャーが付いています。こちらも単体部品で発注ができませんので無くさないようにしておきます。
パーツリストを見ると5枚あるようです。

セルモーター内部の小さなワッシャーを一枚ずつ丁寧に清掃し、カーボンの汚れを除去する様子。

外したワッシャーは一枚一枚丁寧に清掃しておきます。

ステーター本体とカバーの継ぎ目を密閉しているゴムリング(ガスケット)を取り外す工程。

ステーターとカバーの間には、ゴムリングが付いていますので外しておきます。

セルモーター内部から排出された、ブラシの摩耗粉が固まってできたカーボンのゴミと粉末。

この段階でトントンと中の汚れを出してみました。丸まったものや粉状のカーボンが出てきました。

ゴムハンマーで軽く衝撃を与えて、クランクケース固定側のカバーをステーターから分離させる様子。

ステーターのクランクケース固定側カバーを外します。
なかなか外れなかったのでゴムハンマーで軽く打撃したら外れました。

クランクケース側のエンドカバーに装着されている防水・防塵用のゴムリングの確認。

こちらにもゴムリングが付いていますので外しておきます。

セルモーターのクランクケース側のホルダー(ブラシ付き)

クランクケース固定側のホルダーは、ブラシが付いている重要な部品です。

マイナスドライバーを使用し、カーボン汚れで固着気味のブラシホルダーをこじ開ける作業。

外しにくかったので、細いマイナスドライバーで少しずつこじってブラシホルダーを外します。

取り外した直後のブラシホルダー。カーボンの粉がびっしりと詰まりメンテナンスが必要な状態。

ブラシホルダーが外れました。こちらもカーボンの粉がひどく溜まっていました。

セルモーターブラシの摩耗具合を点検。使用限度8.5mm以下かどうか残量を確認する工程。

ブラシの残量をチェックします。ブラシの使用限度は、サービスマニュアルによるとブラシ単体で8.5mm以下交換、となっています。

内側に金属のカバーがある XR250 用セルモーターのステーター(永久磁石部)

ステーター単体です。永久磁石が付いていますが、もし接着剤が剥がれたとしてもさらに内側に金属のカバーがあるのでセルモーターが回らなくなることはなさそうです。よく考えられて作られていると思いました。

確かにオフロード走行などで、オンロードでは考えられない振動があるので、セルモーターの故障も考えて設計されているのだと思います。

洗浄後、シリコンスプレーを塗布して防錆処理を施したセルモーターの金属構成部品一式。

さて、外した部品はアルカリの洗浄液で洗浄し、その後お湯と中性洗剤で洗いましたので金属部にはシリコンスプレーをかけて防錆しておきます。

磁石による鉄粉の付着を防ぐため、清潔なウエスで包んで保護したステーターパーツ。

それから、ステーターの部品は他の金属部品を引き寄せてしまうと困りますので、ウェスにくるんでさらにビニール袋にくるんで保管しておきます。

異物混入や磁気トラブルを防ぐため、ビニール袋に入れて厳重に保管されるセルモーターのステーター。

ステーターの保存状態です。これぐらいしておかないと、砂鉄や小さなボルトを引き寄せてしまい、後々トラブルのもとになりそうです。

スターターモーターの分解はここまでです。
後は洗浄して、組み立てですね。ブラシは新品もしくは中古良品に交換予定です。

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