みなさん、こんにちは。
今日は、XR BAJAのセルモーターのメンテナンスのお話です。と言っても自分の車体についているセルモーターではなく、予備で購入した中古品のものです。

格安品でしたので、なかなかの汚れっぷりです。

XRのセルモーターは、これらの工具があれば分解できます。
- 7mmのソケット
- 10mmのオープンスパナ(薄型)
- 10mmのスパナもしくはソケット
- (ソケットを使うのであれば)ラチェットハンドル
ラチェットハンドルはTONEの、スイベルラチェットハンドル(ホールドタイプ)(RH3VHW)を使っています。
ヘッド部は180゜自在に角度を調整できます(ロック機構付)し、ホールドタイプなのでソケットが不意に外れることもないですし、手袋に油が付いていても簡単にソケットを外すことができます。
ただ、全長が少し長いので「トルクかけすぎかな~」と思うときもありますので、全長の短いタイプが良いかもしれません。

スターターモーターターミナルカバー(ゴム部品)を外します。これは力を入れれば外れます。

ナット(10mm)を外しますが、このとき注意が必要です。下の写真をご覧ください

ターミナルのナットは2つあります。2つとも10mmです。
上側のナットを回して素直に外れればよいのですが、はずれない時は下側のナットにもスパナをかけてください。
また、下側のスパナは厚いと入りませんので薄手のオープンスパナが必要となります。

2つのナットが外れました。ナットやワッシャだけでなく、(おそらく)絶縁のためのワッシャも入っています。
上の写真は、取り付けてあった順に並べてあります。

スターターモーターケーブルが外れたら清掃しておきます。

あまり汚れていないように見えましたが、VuPlexで汚れが取れました。このケーブルも廃盤になっていますので大切にします。

先程外したナットやワッシャは順番がわからなくならないようにタイラップで順番通りに束ねておきます。
さて、ケーブルが外れたら、いよいよセルモーター本体の分解に入ります。

分解の前に、セルモーターのエンジン側(下側)を見てみますと、組み立てるときのために印がついていますので、これを覚えておきます。

セルモーターを分解するネジは7mmです。

これを2本外します。

水侵入防止のためにOリングが入っていますが、変形してしまってますね。

これでセルモーターのギア側のカバーが外れます。

ギア側のカバーを外したところです。中にはカーボンの粉がびっしり付いてます。

カバーとローター(回転する部品)の間には、上の写真のようなワッシャーが入っています。これらがカバーにくっついているか、ローターにくっついているかは分かりませんが、部品単体では購入できませんので無くさないようにします。

ギア側のカバーには、オイルシールが入っています。それにしても汚いですね。。。。

洗浄したあとのシールです。BC1693Gと刻印があります。
調べたところ、NOKのAC0514E0と互換性があるようです。
形式:SC
内径:14mm
外径:24mm
厚さ:6mm

ステータ(永久磁石の付いている部分)から、ローター(回転部)を外します。このとき、ワッシャーやネジなど磁石に付くものは遠ざけて作業しないと、ステーターにくっついてしまいます。
ステーターは永久磁石が付いているので、作業時は金属類を遠ざけておくこと

ローターのブラシ側には薄いワッシャーが付いています。こちらも単体部品で発注ができませんので無くさないようにしておきます。
パーツリストを見ると5枚あるようです。

外したワッシャーは一枚一枚丁寧に清掃しておきます。

ステーターとカバーの間には、ゴムリングが付いていますので外しておきます。

この段階でトントンと中の汚れを出してみました。丸まったものや粉状のカーボンが出てきました。

ステーターのクランクケース固定側カバーを外します。
なかなか外れなかったのでゴムハンマーで軽く打撃したら外れました。

こちらにもゴムリングが付いていますので外しておきます。

クランクケース固定側のホルダーは、ブラシが付いている重要な部品です。

外しにくかったので、細いマイナスドライバーで少しずつこじってブラシホルダーを外します。

ブラシホルダーが外れました。こちらもカーボンの粉がひどく溜まっていました。

ブラシの残量をチェックします。ブラシの使用限度は、サービスマニュアルによるとブラシ単体で8.5mm以下交換、となっています。

ステーター単体です。永久磁石が付いていますが、もし接着剤が剥がれたとしてもさらに内側に金属のカバーがあるのでセルモーターが回らなくなることはなさそうです。よく考えられて作られていると思いました。
確かにオフロード走行などで、オンロードでは考えられない振動があるので、セルモーターの故障も考えて設計されているのだと思います。

さて、外した部品はアルカリの洗浄液で洗浄し、その後お湯と中性洗剤で洗いましたので金属部にはシリコンスプレーをかけて防錆しておきます。

それから、ステーターの部品は他の金属部品を引き寄せてしまうと困りますので、ウェスにくるんでさらにビニール袋にくるんで保管しておきます。

ステーターの保存状態です。これぐらいしておかないと、砂鉄や小さなボルトを引き寄せてしまい、後々トラブルのもとになりそうです。
スターターモーターの分解はここまでです。
後は洗浄して、組み立てですね。ブラシは新品もしくは中古良品に交換予定です。