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XR 250 BAJA フロントフォーク組み立て(その2)

2026-01-12

みなさん,こんにちは.
今日は,XR BAJAをのフロントフォーク組み立ての その2 です.
前回は,組み立て準備したにも関わらず雨によって作業の中断を余儀なくされました.....
広くて屋根のある作業場が欲しいと,無い物ねだりをしてしまいます....

まずは組み立て前の部品チェックです.
ピストンロッドが少しだけ錆びていたので,布ヤスリでサビを落としておきます.

ホンダXR250バハのフロントフォーク組み立て前に、布ヤスリでピストンロッドのサビを落とすメンテナンス作業
東洋硬化で再メッキ加工を施し、防錆紙で保管していたXR250バハのフロントフォーク・インナーチューブ

かなりの時間が経ってしまいましたが,東洋硬化さんで再メッキしていただいたインナーチューブです.東洋硬化さんから受け取ったあと,清掃して防錆紙にくるんで保管しておきました.

フォークシールのリップ損傷を防ぐため、インナーチューブ上端をビニールテープで養生(マスキング)した様子

インナーチューブの上端は,フォークシールをインストールするときにのためにビニールテープで養生しておきます.これをしないと,フォークシールを入れる時にリップを切ってしまうことがあります.

XR250バハのフォーク組み立てに使用するワッシャー、フォークパイプブッシュ、スリーブ(スライドメタル)のパーツ構成

あらためて部品の確認をしておきます.
今回は奮発してA.S.H.のフォークオイルを使用します!

スライドメタル,スライドブッシュにA.S.H.のフォークオイルを塗布する作業風景.

スライドメタルなどは組み込む前にフォークオイルをまんべんなく塗布しておきます.

A.S.H.のフォークオイルを塗布したスライドメタル,スライドブッシュをインナーチューブに取り付けている様子.

上の写真は,インナーチューブの下側から入れていきます.
写真の左から,ワッシャー,フォークパイプブッシュ,フォークパイプスリーブです.下の2つはスライドメタルとかスライドブッシュと呼ばれることもあります.

スーパーゾイルのラバーグリスをリップ部に塗布した、XR250バハ用フロントフォークのダストシールとオイルシール

この写真の部品は,ダストシールとフォークシールです.いずれもリップ部にグリスを塗布しておきます.
ここでは,ZOILのラバーグリスを使用します.

スーパーゾイルのラバーグリスをリップ部に塗布した、XR250バハ用フロントフォークのダストシールとオイルシール

シールのリップ部(インナーチューブとこすれるところ)にグリスを塗布しておきます.このグリスが中からのオイル漏れを防ぎ,外からのダストを防ぐ大切な役割となります.

グリスアップしたフォークオイルシールとダストシールを、インナーチューブへ慎重に差し込む作業工程

リップ部にグリスを塗布したシールを,インナーチューブに入れていきます.

グリスアップしたフォークオイルシールとダストシールを、インナーチューブへ慎重に差し込む作業工程

2種類のシールをインナーチューブに入れました.
写真奥に見える赤い箱は,フォークシールプッシャーです.これはフォークシールを打ち込む特殊工具です.塩ビパイプで代用される方もおられますが,専用品だと作業がやりやすいです.

アウターチューブの,フォークシールがインストールされる部分にZOILのグリスを塗布している様子.

アウターチューブには,シールが入る部分に先程のZOILグリスを塗布し,インナーチューブのスライドメタルが当たる部分にはフォークオイルを塗布しておきます.

スライドメタル,フォークシール,ダストシール等を装着したインナーチューブを慎重にアウターチューブに挿入する様子.

準備ができたら,インナーチューブをアウターチューブに入れていきます.

インナーチューブの傷防止のため、フロントフォークシールプッシャーの摺動部を清掃・点検する際の注意点

ここで,フォークシールプッシャーの準備です.
紫の矢印で示した4箇所のグレーの部分は,必ずウェスなどできれいに拭き取り,砂などが付いていないようにする必要があります
これはインナーチューブを傷つけないためです.

フォークシールプッシャーは,おもりを打ち付けてシールを打ち込んでいくのですが,打ち付ける時に,下の写真のようにおもりをインナーチューブをスライドさせて打ち込みます.
そのため,おもりのインナーチューブに接する側に砂などが付着していると,インナーチューブを傷つけることになります.

フォークシールプッシャーの重り(ウェイト)をスライドさせて、オイルシールをアウターチューブへ打ち込む様子

フォークシールを打ち込んでいきます.このとき,フォークシールの全周が確実に最後まで打ち込むようにすることが必要です.
フォークシールが斜めになっていると,インナーチューブの動きが悪くなりますし,フォーク内に砂や泥が入り込む隙間ができてしまいます.

オイルシールがアウターチューブ内の規定位置まで均等に押し込まれているか、全周を目視で確認する工程

フォークシールの全周が同じ位置まで押し込まれていることを確認します.

オイルシールの打ち込み完了後、ダストシールをアウターチューブ上端に指で押し込んで装着する様子

フォークシールを入れ終わったら,次はダストシールを入れますが,こちらは指で押さえるだけで入りました.

サビによる固着を防止するため、たっぷりとグリスを塗布したフォークシール固定用のスナップリング

ダストシールを入れ終わったら,ダストシールを固定するためのスナップリングを入れます.スナップリングはアウターチューブの一番上にセットするので,フォークブーツがあっても錆びることがよくあります.
ですので,たっぷりとグリスを塗ってから入れます.

アウターチューブの溝にスナップリングが確実に収まり、オイルシールが固定された状態の確認

スナップリングは,アウターチューブの溝にきちんと収まっていることを確認する必要があります.

アウターチューブとインナーチューブがセットし終われば,次はフロントフォークの心臓部であるピストン関係を組み立てになります.

XR250バハのフロントフォーク内部部品である、カヤバ(KYB)製のピストンロッドとシリンダー

上の写真の左側にあるのがピストンロッドで,右側にあるのがシリンダーです.パーツリストによるとXRのフォークはカヤバ製のようです.カヤバのフォークオイルを使ってみるのも良いかもしれませんね.

シリンダー下端から、インナーチューブ内へピストンロッドを挿入する組み立て手順

ピストンロッドを,シリンダーの下から入れていきます.

シリンダー下端にオイルロックピースを取り付け、インナーチューブ内へ挿入する組み立て手順

ピストンロッドを入れたシリンダーは,下端にオイルロックピース(上の写真の黒矢印)を取り付けてインナーチューブに入れていきます.

シリンダーの下端がボトムケースまできちんと入っていることを確認します.

緩みとオイル漏れを防止するため、フロントフォーク底部のセンターボルトにネジロック剤を塗布する前にネジ山を清掃する作業

センターボルトをボトムブラケットの下端から入れてシリンダーを固定します.センターボルトはネジロック剤を使用するので,ネジ部はキレイに清掃しておきます.

センターボルトの圧側調整機構の調整をしている様子.

センターボルトは,ME08のものを使用していますので圧側調整機構があります.この段階で左右同じに調整しておきます.

緩みとオイル漏れを防止するため、フロントフォーク底部のセンターボルトにネジロック剤を塗布する作業

センターボルトにネジロック剤を塗布します.

ネジロック剤を塗布したセンターボルトを慎重にボトムブラケットから挿入している様子.

センターボルトをねじ込みます.

供回りを防ぐための特殊工具をインナーチューブに挿入する様子.

センターボルトだけをねじ込むと,シリンダーは供回りしてしまいますので,特殊工具でシリンダーを固定します.

特殊工具でシリンダーの供回りを防ぎながら、14mmソケットでセンターボルトを規定トルクで締め付ける様子

センターボルトを締める時は上の写真のようになります.14mmの六角ソケットでセンターボルトを締め,シリンダーの上端は供回りしないよう特殊工具で固定します.

A.S.H.(アッシュ)のフォークオイルをブレンドし、メスシリンダーで油量を正確に計量するメンテナンス風景

センターボルトを規定トルクで閉めれば,あとはフォークオイルとスプリングを入れてエア抜きをします.

フォークオイルを入れる時は,少しずつゆっくりと入れていきます.エアーが抜けていない状態ですとフォークオイルがあふれてしまいます.

フォークオイルは,一気に入れようとすると溢れます!!

フォークオイルをメスシリンダーで計量します.使っているのは,NIKKOの ケミカルメスシリンダー 500mL /30-0103-55 です.

これは以下の点で気に入っており15年以上使用しています.

  • フォークオイルやエンジンオイルに使用できる
  • パーツクリーナーで洗うこともできる
  • 目盛りが外側に記載されており,文字がかすれたり消えたりしない

ちなみに,オイルはA.S.H.のものを使用し,純正のフォークオイルに粘度を近づけるためブレンドしています.

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