バイク用スマホホルダーの「カエディア(Kaedear)クイックホールドⅡ KDR-M11CPJ」を購入し、X-ADVに取り付けて使っています。
この記事では、開封から取り付け、実際に走ってみた防振性能、そして使ってみて気になった点までを写真で記録しました。後半では、比較検討したクアッドロックとデイトナについても整理しています。
あわせて、そもそもバイクの振動がスマホのカメラに何をするのか、Appleが公式に示している見解も確認しておきます。ここは防振ホルダーを買えば解決、という単純な話ではありませんでした。
カエディア KDR-M11CPJ を開封する

実際に購入したカエディア「KDR-M11CPJ」です。

箱の中身は上の写真のとおりです。ハンドルバーなどに固定する器具が入っています。
実際に取り付けて使ってみた
X-ADVへの詳しい取り付け手順は、こちらの記事で写真付きで紹介しています。
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ワンタッチでガチッと固定。グローブをはめたままでも着脱できる
カエディアといえばこれ、という機構です。スマホをホルダー中央のボタンに押し付けるだけで、四隅のアームが「シャキッ!」と自動で縮んで一瞬でロックされます。
外すときは両脇のレバーを握るだけ。冬用の分厚いグローブをはめたままでも、ストレスなく片手で着脱できます。

カエディア「KDR-M11CPJ」に iPhone 13 mini(ケース付き)を装着した様子です。問題なく装着できました。

上の写真は、iPhone 13 mini(ケース付き)を装着した裏側です。写真中央にスライドスイッチがあり、これをスライドすることでスマホを固定している4本のアームを固定するか、可動できる状態にするかを選択できます。走行中にロックしておけば安心です。
また、4本のアームの部分は1箇所あたり2本のネジで固定されているのがわかります。このネジ穴は横長になっており、アームの先端の位置を微調整できる機構となっています。
スマホをセットするだけで4本のアームが収縮する動きは写真では伝えにくかったので、動画を撮影しました。スマホを押し込むことでアームが縮むのがおわかりいただけると思います。
全方向の振動をいなす「Airアブソーバー」

実際に走ってみると、段差を越えたときの突き上げや、高回転までエンジンを回したときの「じりじり」とした不快な振動を、四隅のゴムキャップ(上の写真の黄色矢印)がよく吸収してくれると感じます。スマホが「浮いている」ようなホールド感で、安心感があります。
この内容で3,000円台という価格
本体の質感、アームの剛性感、そして防振アタッチメントが最初から同梱されてこの価格は、かなり健闘していると思います。Amazon等のセールを狙えば、さらに安く手に入ることもあります。
気になった点:最初はリリースレバーが硬い
唯一気になったのは、購入直後はスマホを外すための両脇のリリースレバーが少し硬く感じることです。使っているうちに少しずつ馴染んでいくのを期待しています。最初はグッと力を入れて握るのがコツです。
そもそも、なぜバイクの振動でスマホが壊れるのか
防振ホルダーを選ぶ前に、何から何を守ろうとしているのかを確認しておきます。ここはAppleが公式にサポートページを出しています。
OISとクローズドループAFが損傷するおそれがある
最近のiPhoneには、写真の手ぶれを補正するために「光学式手ブレ補正(OIS)」や「クローズドループ方式のオートフォーカス」という精密な機構が組み込まれています。いずれもジャイロスコープや磁気センサーでレンズの位置を制御する仕組みです。
Appleは、特定の周波数範囲で振幅が大きい振動をiPhoneが受け続けると、カメラシステムの性能が低下するおそれがあるとしています。バイクにマウントしていて「カメラのピントが合わなくなった」という話が出てくるのは、この機構が壊れるためと考えられます。
Appleは「高出力・大排気量のバイクへの取り付けは推奨しない」としている
ここが重要なところです。Appleのサポートページには、高出力または大排気量のエンジンを搭載したオートバイは特定の周波数範囲で振幅の大きい振動を生じるため、そうしたオートバイにiPhoneを取り付けることは推奨されない、と明記されています。
原付やスクーターなど排気量の小さいバイクや電動バイクであれば振幅は比較的小さくなる場合があるものの、その場合でも防振マウントやジンバルの使用を勧めた上で、長期にわたる常用は控えたほうがよいとしています。
オートバイの高出力エンジンなどの振動を受け続けると iPhone のカメラに影響することがある - Apple サポート
なお、「単気筒やツインの高周波振動が特に危険」という話をよく見かけますが、これはAppleが公式に述べていることではありません。エンジン形式ごとの振動特性から一般に言われている内容として、区別して受け取ったほうがよいと思います。
それでも私がX-ADVに取り付けている理由
正直に書いておくと、私のX-ADVは745ccの2気筒で、Appleが「推奨しない」としている側の車両です。防振ホルダーを付けたからといって、リスクがゼロになるわけではありません。
私がバイクに取り付けているiPhone13miniは、以前使用していたスマホです。現在は別の機種を使用しているため、万が一iPhone13miniが壊れても問題ありません。
防振ホルダーは、リスクを下げるための道具であって、なくすための道具ではありません。この前提を踏まえた上で、できるだけ振動を伝えない製品を選ぶ、という考え方になります。
比較検討した他の防振スマホホルダー
KDR-M11CPJを選ぶ前に検討した2機種です。この2機種は私自身が使ったことがないため、以下はメーカーの公表情報と、ネット上の評判をまとめたものです。実際の使用感については、それぞれのユーザーのレビューをご確認ください。
クアッドロック(QUAD LOCK)+衝撃吸収ダンパー
バイク用の防振スマホホルダーとして実績のあるシステムです。別売りの「衝撃吸収ダンパー」を組み合わせることで振動を大幅に低減できるとされています。見た目もスタイリッシュで、スマホを90度カチッと回すだけで固定できるのが特徴です。
ただし、マウント、ダンパー、さらに「専用のスマホケース」をすべて揃える必要があり、総額で1.5万〜2万円近くかかるのが最大のネックです。
デイトナ(DAYTONA)FLEX FSH-3
日本の老舗パーツメーカー「デイトナ」のエントリー向け防振スマホホルダーです。本体背面に4つの振動吸収ダンパーを標準装備しており、3,000円台という価格帯です。専用ケースが不要で、手持ちのスマホを左右から挟み込む汎用タイプです。
デザインはシンプルで、スマホを外した状態でもハンドル周りがスッキリ見えますが、左右のアームを毎回手動で調整してホールドする手間があります。
3機種の比較
| 製品 | 防振の仕組み | 着脱方式 | 概算予算(ケース等含む) | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| クアッドロック | 衝撃吸収ダンパー(別売) | ひねって固定 | 約15,000円〜 | 予算に余裕があり、実績あるブランドとスッキリした見た目を求める人 |
| デイトナ FLEX FSH-3 | 4つの防振ダンパー(一体型) | 左右から挟み込み | 約4,000円 | 国内老舗ブランドで、シンプルかつ安価に抑えたい人 |
| カエディア KDR-M11CPJ | Airアブソーバー(一体型) | ワンタッチ自動 | 約3,200円〜 | 手軽さと価格のバランスを重視する人 |
仕組みと価格の違いをご覧いただいて、あとはご自身の使い方で選んでいただければと思います。
まとめ
カエディア「KDR-M11CPJ」は、ワンタッチ着脱と四隅のAirアブソーバーを3,000円台で備えた、扱いやすいスマホホルダーでした。グローブのまま片手で着脱でき、走行中の突き上げもよくいなしてくれます。
ただし、防振ホルダーはリスクを下げる道具であって、なくすものではありません。Appleは高出力・大排気量のバイクへの取り付けを推奨しておらず、防振マウントを使う場合でも長期にわたる常用は控えたほうがよいとしています。
大切なスマホをどう使うかは、この前提を知った上で判断されるのがよいと思います。その上で、できるだけ振動を伝えないホルダーを選びたいということであれば、KDR-M11CPJは価格に対して十分な内容だと感じています。
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