G650GS メンテナンス

シートを支えるゴム部品(G650GS)

みなさん,こんにちはBooです.

BMW F650GS(650cc)のハイシートはとても優秀だと思います.
長時間乗っても疲れませんし,乗車時の膝の曲がりが緩くなるのでゆったりと乗れます.

ハイシートとローシートの違いについてはこちらの記事も参考になれば幸いです.

そんなハイシートも生産されてから年月が経つので,できれば良い状態で末永く使いたいですよね.
そこで,シートとフレームの接触部のゴム部品を交換することにしました.

しかし,このゴム部品の部品番号を調べてみると,F650GSとG650GSで番号が違うので,色々と調べたり考えたりしました.

シート裏を見てみると,ゴム部品は上の写真で示した黄色丸と水色丸,そして赤丸の3種類がついています.
それぞれ,部品番号などを表にしてみました.
(しかし,ゴム部品なのになかなかのお値段ですね)

使用個数名称
部品番号(G650GS)
参考価格(Webike!さん調べ 2024/12/8時点)
名称
部品番号(F650GS)
参考価格(Webike!さん調べ 2024/12/8時点)
黄色丸8Bump stop
52537664664
1,184円
Bump stop
52531236128
1,184円
水色丸2Grommet
52537651036
2,191円
Grommet
52537651036
2,191円
赤色丸2Rubber buffer
52537718633
1,184円
Rubber support
52531230319
1,184円

上の表によると,水色丸の「Grommet」は,G650GSとF650GSで同じ部品を使っています.
しかし,黄色丸と赤色丸の部品は部品番号が違います.
ですが,見た目は同じに見えます.

何が違うかを知るために,黄色丸「Bump stop」は2種類とも部品を注文してみました.

購入した部品が上の写真です.
写真の左側はF650GSのもの,右側がG650GSのものです.

ぱっと見は同じですが.

よく見ると,黄色矢印の部分の間隔が違います.
G650GSの方が間隔が広いですね.

F650GSとG650GSでこのゴム部品の部品番号が違う理由を考えてみました.
想像でしかありませんが,このゴム部品はシートベースに入りやすくするために改良されたのではないでしょうか.

分かりやすいように図にしてみました.

このゴム部品は,ちぎれたり外れて無くなった時に,下側(車体側)からはめ込むことになります.
しかし,下側からはめ込んだときに,F650GSの部品だとシートベースの厚さギリギリになっているため,正確にはめ込むのが大変だと思います.
その反面,正しくはめることができれば外れにくくなるという利点もあります.

ですが,改良されたG650GS用の部品では,シートベースの厚みプラスαの幅となっていました.
これは,外れにくさよりもはめ込みやすさを優先した結果なのだと推測しました.

ということで,シートを支えるゴム部品がF650GSとG650GSで異なるのは上記の点だけ(だと思います)になるため,今後,このゴム部品を交換する際はどちらの部品を使用しても問題無いと思われます.
このシートをメンテナンスされるときの参考になれば幸いです.

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