みなさん,こんにちはBooです.
今日は、G650GSのクラッチワイヤーを交換したお話です。
クラッチワイヤー交換の目的は、クラッチレバーを握るときの力を少しでも少なくして,ツーリング時の疲労軽減するためです.
クラッチレバーを軽くする(握る力を少なくする)するには,クラッチレバーへのグリスアップやクラッチワイヤーへの給油,クラッチワイヤーの取り回しの見直しなどが挙げられます.
今回は,クラッチレバーへのグリスアップに加え,クラッチワイヤーそのものを交換しました.
交換したクラッチワイヤーは、VENHILL社 フェザーライトクラッチケーブルです。
ヤフオクで購入したのですが,出品時の情報は下記でした.
- インナーワイヤは「ステンレス」を使用
- アウターチューブは「テフロン加工」で良好な滑りを実現
- ワイヤーへの注油は必要ありません
摩擦抵抗を限界まで排除した ”フェザーライト クラッチワイヤー” です.
とても軽いタッチで動作するため,ツーリングでの疲労感が断然違います!
現在のクラッチが重いと感じている方にお薦めします!
とのこと。
VENHILL社HPで適合車両を確認したところ、以下の記載がありました。
F650 GS 1999-2007
G650 GS 2008-2010
交換しようとしている車両は,2012年式のG650GSなので対象外となります.
ですが,G650GSでも年式で大きな違いはないだろうし、F650GSとG650GSでは、クラッチやハンドル周辺の部品番号は同じものが多いため、「2012年式のG650GSでも取り付けられるのではないか」
と判断し購入しました.(購入される方は自己責任でお願いします)
早速購入し,純正クラッチケーブルと比較してみました.
上が車両についていたクラッチケーブル.下がフェザーライトクラッチワイヤー
(車両についていたクラッチケーブルはBMWの刻印があったので純正と判断しました)
上:純正 下:フェザーライトクラッチケーブル
クラッチレバー側の端を揃えたところ,フェザーライトクラッチケーブルの方が全長が1.5cmほど短く,クラッチワイヤーの被覆部(?)も1.5cmほど短かったです.
これぐらいなら取り付けられると判断しました.
このブログを参考にしてクラッチワイヤーを交換される方は自己責任でお願いいたします.
さて,交換作業にうつります.
交換手順はざっくりと以下です.
- ハンドガードを外す
- クラッチレバーを外す
- クラッチレリーズを外す
- クラッチケーブルを外す
- 逆の手順で取り付ける
ハンドカバーを外した状態.矢印のボルトを外します.
このボルトはT20と二面幅8mmのボルトで取付けられています
ボルトをはずし,クラッチレバーを外したところ.クラッチレバーにワイヤーを抜く切り込みがありますので,それに合わせてレバーを外します
クラッチワイヤーとクラッチアジャスタブルの溝をそろえて,ワイヤーを抜きます
クラッチレバー側のワイヤーが外せたら,次はクラッチレリーズ側の作業です.
取付時のことを考えてクラッチレリーズの切れ目に目印をつけておきます
クラッチレリーズレバーのボルトを緩めて,クラッチレリーズレバーを外します
クラッチケーブルをクラッチカバーから引き抜いて外します
ハンドル側から,クラッチケーブルを引き抜いていきます
引き抜く際は,ケーブルの取り回しや他の部品との引っかかりに注意が必要です
新しいケーブルを入れる際も,クラッチレリーズ側からクラッチレバー側に向かって差し込んでいきます.リザーバータンクの上は狭くて通しにくいです.
フロントフォーク付近は,ハンドルを切ったときに潰されない場所を通します.
クラッチワイヤーがクラッチレバーのところまで来たら,外した時と逆の手順でクラッチレバーに装着していきます.
クラッチワイヤーをクラッチレバーに取り付ける前に,写真のゴムカバーをクラッチケーブルに通しておきます.
この時,クラッチワイヤーの末端付近でクラッチレバーと接触する場所はグリスアップしておきます.
クラッチレバーをクラッチレバーホルダに取り付けます.
クラッチレバー側の作業が終わったら,次はクラッチレリーズ側の取付を行います.取付は外した時と逆の手順です.
クラッチレリーズレバーをクラッチワイヤーの末端に取り付けてから,クラッチレリーズレバーをクラッチに取付ます.
外す時に付けた印に合わせてクラッチレリーズレバーを取り付けます.
ここではまだクラッチレリーズレバーのネジは締めません.
クラッチレリーズレバーのネジは,クラッチワイヤーの遊びを調整してから締めます.
最後にハンドガードを取り付けて作業終了です.