なぜXR BAJAのヘッドライトは「暗い」と感じるのか?
純正バルブ(PH8 35W/36.5W)のスペックと限界
BAJAの象徴である2眼ライトですが、実は中身のバルブはPH8規格の35Wで、明るいとは言えません。
- 規格: PH8(12V 35W/36.5W)
- 現状: 1灯あたりは、現代のH4バルブ(55W)より暗めです。
- 弱点: 夜の峠道や雨天時では、照射範囲は広くても「路面を照らす力」が不足しがちです。
経年劣化によるレンズの曇りと配線の電圧ロス
明るさを妨げているのは、バルブの性能だけではありません。
- レンズの黄ばみ: 純正のレンズは樹脂製で、年月がたつと曇っていることがあり、光を遮ります。
- 電圧低下: 古くなった配線や接点は抵抗が増えて、バルブに届く電圧が下がることがあります。
「本来の力を出し切れていない」BAJAも多いと思います。
ちなみに、こちらが純正ライトのBAJA.です。

夜道も安心!ヘッドライトを明るくする5つのカスタム手法
①【難易度:低】高効率バルブへの交換(MHマツシマ等)
最も手軽で、失敗の少ない方法です。
- 内容: 純正と同じPH8規格の「明るいバルブ」に入れ替えるだけ。
- メリット: 工具ひとつで完結。配線加工不要。
- 向いている人: 「とりあえず今より少し良くしたい」という初心者の方。
②【注意点あり】LED化による省電力とレギュレーターへの影響
流行りのLED化ですが、古いバイクには特有のリスクがあります。
- リスク: 消費電力が減りすぎると、余った電力が熱になり「レギュレーター」をパンクさせる可能性があります。
- 対策: 導入するなら、電装系への負担を理解した上での慎重な選択が必要です。
③【電圧改善】ヘッドライトリレー導入で本来の明るさを取り戻す
バッテリーから直接電気を引く「バイパス手術」のような方法です。
- 効果: 配線の劣化による電圧の低下を減らし、バルブに本来の電圧をかけられます。
- ポイント: ハーネスを自作すれば安く済みます。BAJA専用品は見つけられなかったので、加工の知識が必要です。
④【視認性向上】フォグランプ(補助灯)の追加を検討する
物理的に「明かりを増やす」力技です。
- メリット: はっきり明るくなります。
- デメリット: 転倒時に壊れやすく、オフ車特有の「取り付け場所」に悩むことになります。
⑤【大きく変わる】マルチリフレクター化で照射効率を最大化する
レンズカットではなく、反射板で光を配る仕組みに変える方法です。
- 最大の強み: バルブを「H4規格」に変更できること。
- 効果: 見た目が古臭くなくなり、夜道がずっと走りやすくなります。
おすすめは「マルチリフレクター+H4バルブ」への換装!
160mm汎用レンズが流用可能?パーツ選びのポイント
BAJAの2眼ガードに収めるなら、「直径160mm」の汎用ユニットが狙い目です。
- 素材: ガラスレンズ製を選べば、黄ばみの心配が少なくなります。
- 注意: 汎用品のため、取り付けには現物合わせの微調整やDIYの工夫が必要です。
PH8からH4へ。自作変換ハーネスで「旅先での安心」も手に入れる
このカスタムの隠れたメリットは、「バルブの入手性」です。
- PH8(純正): 地方のホームセンターには置いていないことが多い。
- H4(換装後): ホームセンターやカー用品店など、多くのお店で買える。
自作の変換ハーネスを1本用意しておけば、ツーリング先でのトラブルにも余裕で対応できます。
取り付けのコツと防水・配線処理の注意点
作業時に苦労するのが、ライトケース内の「狭さ」です。
- 配線: H4カプラや変換ハーネスでパンパンになるため、取り回しはパズルのよう。
- 防水: 汎用レンズは背面の防水が甘いことが多いので、コーキング等での防水処理を忘れずに。
実際の作業紹介!マルチリフレクター化で照射効率を最大化する
前述の5つの方法のうち、結果から紹介しますと、私はライトをマルチリフレクタ化しました。

マルチリフレクタ化したらこんな感じになります。
BAJAのヘッドライトをマルチリフレクタに交換する作業
まずはこの作業に必要な物です。
- H4カプラと純正カプラを変換するハーネス(自作)
- マルチリフレクタのライト
- 電工ペンチ
- マスキングテープ
- シール材
- 樹脂用のこぎり
- H4口金の高効率バルブ(ライト本体に付属しているものを使用するなら不要。できるだけ明るくしたかったためバルブも交換しました。)
(バルブを60Wのものにすると電力不足になる可能性があると思います)
まず必要なのがマルチリフレクタのライトレンズです。
おそらくですが、レンズ直径がφ160mmであれば使用できると思います。

ボルト等を外してレンズ部を外します。
ちなみにお気づきの方もおられると思いますが、この1つ前の写真と上の写真ではヘッドライトガードの綺麗さが違います。
これは、ヘッドライトをマルチリフレクタにする時に、ライトガードも外してパウダーコートを施工してもらったからです。
ヘッドライトガードのパウダーコートの費用等についてはこちらの記事をご覧ください。

上の写真ではヘッドライトケースまで外していますが、マルチリフレクタに交換するだけならヘッドライトケースは外す必要がありません。
この時はケースも徹底的に清掃したくて外しました。

上の写真は、外したヘッドライトレンズです。

すでにこの写真ではマルチリフレクタのライトレンズに交換してあります。
バルブは、消費電力が大きくなってバッテリーが上がるのを避けるため、M&Hマツシマさんの 16AH B2C(HS1 12V 35/35W、H4と同じ口金)を使用しました。
使用するマルチリフレクタのライトによっては加工が必要になると思います。
上の写真からも分かりますが、H4端子部がむき出しになってしまいます。
雨水の侵入などが気になりますが、あまり雨天時には走らないのでこのままにしてあります。
雨天時でも走行する方は何かしらの対策は必要だと思います。
また、H4カプラやハーネスが嵩張るため、ヘッドライトケース内でのハーネスの取り回しは難儀します。
私は純正ハーネスを加工したくなかったため、PH8ーH4変換ハーネスを自作して割り込ませました。
その割り込みで、配線が増えたこともハーネスの取り回しに難儀する大きな理由です。
純正ハーネスのPH8カプラをH4カプラに変更すれば、ヘッドライトケースに収めるハーネスの取り回しは楽になると思います。

さて、ライト側(前面側)はこのようになっています。
私が用意したライトはメインバルブの下にポジションランプがありました。
ですが、ポジションランプを使用する配線方法が分かりませんでしたので、白いコーキングで埋めてポジションランプは使用しませんでした。

ヘッドライトをヘッドライトケースに取り付けて完成です!

まとめ|愛車のコンディションに合わせた最適な選択を
ヘッドライトの改善は、長く乗り続けるための「攻めのメンテナンス」です。
- 手軽さなら高効率バルブ
- 根本解決ならマルチリフレクター化
愛車のBAJAをあと何年、何万キロ楽しむか。あなたのバイクライフに合わせた最適な方法を選んで、夜の旅路を明るく照らしましょう!
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バイクの光軸調整のやり方については、こちらの記事で紹介しています。