バイク弄りをしていると,ブラスト機材や塗装,溶接など様々なことがやりたくなります.
ですが経済的にそれらすべての資機材をそろえるのは,少なくとも私には無理です.
今回はケルヒャーの高圧洗浄機を使って重曹ブラストを行いましたので紹介します.
今回は試験的に行ったものですのであまりうまくいきませんでした.
今後,試行錯誤を重ねてうまく使えるようにしていきたいと思っていますし,うまくいったらブログに掲載します.
ケルヒャーでの重曹ブラストの注意点は?
大事なことなので一番最初に書いておきます.
ケルヒャーで重曹ブラストをすると,重曹が広範囲に飛び散ります!
私は,なんの対策も取らず狭い庭で重曹ブラストをしたところ,家の壁や窓ガラス,塀,置いてあったバイク,自転車などに飛び散ってしまい,その後の清掃に苦労しました.
当然のごとく,重曹の跳ね返りや飛び散りでズボン,靴下,メガネ,頭が重曹まみれになりました.
これらから,重曹ブラストをするときは囲われた範囲で行い,保護メガネや長靴,カッパなどを準備して行うことが最大の注意点だと言えます.
ケルヒャーを使用した重曹ブラストでどこまで汚れが落ちるか
まずは実際に250cc単気筒のバイクのクランクケースを題材にして,ケルヒャーでの重曹ブラストを行った結果を紹介します.

クランクケース内部です.
上の写真は,高温のアルカリ洗浄液と真鍮ブラシで洗浄したものですが,ブラシの届かないところには黒い汚れが残っています.
下の写真は,今回ケルヒャーで重曹ブラストをしたものです.
きれいになっているのがおわかりでしょうか.
次は,上の写真のクランクケース内部左下あたりの接写写真です.

上の写真では,狭いところに黒い汚れが残っているのがわかりますが,下の写真ではそれらがきれいに落ちています.

こちらも同じクランクケースの写真です.
指を指している部分は小さく入り組んだ形状となっているため真鍮ブラシでは汚れ落とせませんでした.
しかし,ケルヒャーでの重曹ブラスト後は汚れが落ちています.
指の近くにあるネジ穴もザグリ箇所の汚れが落ちていたり,ネジ山もきれいになっています.

この写真はクランクケースのフロントホイール近くの部分です.
この部分は,熱せられたクランクケースにフロントタイヤが巻き上げた砂利や泥が付着する上に,形状が複雑なので汚れが頑固に付着します.
そのため,真鍮ブラシとアルカリ洗浄剤では汚れを落とすことができませんでした.
しかし,ケルヒャーでの重曹ブラストできれいにすることができました.

こちらはクランクケース後部のピボットシャフトが通る穴です.
クランクケースはアルミですが,ピボットシャフトを支持する部分は錆びる材質の金属が使用されています.
こちらも前の写真同様に,複雑な形状のため,アルカリ洗浄液と真鍮ブラシでは砂利・泥の汚れを落とすことができませんでした.
しかし,ケルヒャーの重曹ブラストでは汚れもサビも落とすことができました.
これで私はケルヒャーでのブラストはかなり有用だということが分かりました.
ケルヒャーでの重曹ブラストはとても良い!!
ケルヒャーでの重曹ブラストに使用したものは?
今回使用したものは以下です.
- ケルヒャー(高圧洗浄機)
- ケルヒャー用ブラストサンドブラストキット(Amazonで購入.3~4千円ぐらい)
- 重曹(アレスヘルスケア重曹 5kg:アマゾンで購入.1.5千円ぐらい)
- ダイソーのジョイント人工芝(飛び散りを防ぐため)

上の写真が,ケルヒャー本体以外で使用したものになります.

上の写真は実際に重曹ブラストを行った時の様子です.
ケルヒャーの持ち手の先端にブラスト用のノズルとホースを取り付け,ホースの先は重曹の入れ物に突っ込みます.
この方法ですとホースが重曹を吸ったり吸わなかったりして,重曹の吐出が非常に不安定でした.
重曹の吐出を安定させるには,右手で重曹の袋を振りながら左手でケルヒャーのガンを操作する,という作業が必要でした.
これはとても疲れる上に,左手だけでは狙ったところをブラストできませんでした.
ということで,重曹ブラストの効果は非常に満足できるものでしたが,やり方を改善する必要があることが分かりました.
ケルヒャーによる重曹ブラストの今後の改善に向けて
今後は以下の点を改善して,ケルヒャーによる重曹ブラストをより使いやすいものにしたいと思います.
- 重曹が飛散しても良い環境づくり(囲いで覆って作業をする.長靴,保護メガネ,カッパを準備する)
- 重曹がうまくケルヒャーの先端に流れていくような仕組みにする(重曹を高いところに吊るして重力の力も利用するようにする?重曹を入れておく容器を下に凸の漏斗状の形状にする?)
暑くなる季節では長靴やカッパを切るのは,あまり現実的ではないので,なるべくお金をかけないで大きなブラストブースが作れればよいかと思っています.