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【徹底比較】バイクの電源管理はデイトナD-UNIT一択!種類別の選び方

2025-12-12

バイクにUSB電源やドライブレコーダー,グリップヒーターなどを取り付ける際,配線がごちゃごちゃになって困ったことはありませんか.
また,寒くてバイクに乗らない期間ににフォグランプやドライブレコーダーを取り付けようと考えたり,寒いシーズンなのでグリップヒーターや電熱ジャケットの電源を取り付けたり,と考えておられる方もいらっしゃると思います.

そこでおすすめなのが,デイトナの電源一括管理ユニット「D-UNIT」シリーズです.これを使えば,複数の電装品をスマートかつ安全に接続できます.しかし,「D-UNIT」「D-UNIT WR」「D-UNITプラス」など種類があり,どれを選べば良いか迷う方も多いでしょう.

本記事では,D-UNITシリーズの違いを徹底比較し,あなたの愛車に最適なモデルの選び方と取り付けのポイントを解説します.電源周りをスッキリさせて,快適なツーリング仕様に仕上げましょう.

以前,デイトナのD-UNITの比較記事を掲載しましたが,その後,D-UNITシリーズもラインナップが増えてきましたので,新たに記事を作成いたしました.

1. デイトナ D-UNITシリーズの全種類とその違い

D-UNITには5種類9製品がある

それぞれの特徴は以下の表にまとめました.同じ製品でも電源の出力数が違うものがあります.

モデル名特徴・用途ポート数常時電源防水ギボシ加工参考価格(税込)
D-UNIT(スタンダード)汎用・高出力2
4
6
××必要2,200~3,300円
D-UNITプラス常時電源付き
ドラレコ等に最適
4×必要2,200~3,800円
D-UNIT ウォーターレジスタント防水・小型
省スペース
3×必要2,100~3,200円
D-UNIT ウォーターレジスタント mini防水・小型
ヒューズ仕様
3×必要3,600~4,600円
D-UNIT EASYギボシ不要
配線簡単
2
4
6
××不要3,200~5,000円

自分に合うのはどれ?D-UNITとD-UNIT WRの決定的な違い

結論から言うと,シート下にスペースがあるなら「D-UNIT(スタンダード)」,ネイキッドやスペースが狭いバイクなら「D-UNIT ウォーターレジスタント(以下,WR)(防水モデル)」を選ぶのが良いと思います.

スタンダードなD-UNITは,ヒューズ交換が容易でメンテナンス性に優れていますが,本体が非防水であるため,雨のかからないシート下への設置が必須となります.一方,D-UNIT WR(ウォーターレジスタント)は,IPX7相当の防水性能を持っており,雨に濡れる場所でも設置可能です.また,WRはスタンダードに比べて本体サイズがコンパクトであるため,近年のスーパースポーツ車のような,シート下スペースがほとんどない車両にも押し込みやすいというメリットがあります.ただし,WRはヒューズが配線の途中にあるため,配線自体のボリュームは少し増える傾向にあります.設置場所の「広さ」と「防水性の必要有無」で選ぶのが失敗しないコツです.

D-UNIT ウォーターレジスタントのみヒューズではなくサーミスタで過電流を遮断していますので,熱のこもりやすい場所への設置はオススメできません.※WR miniはヒューズです

高出力が必要ならD-UNITプラスを選ぶべき理由

消費電力の大きい電装品を多数装着する予定があるなら,「D-UNITプラス」が良いと思います.

通常のD-UNITやWRの合計最大電流は20Aです.D-UNITプラスも同様に合計20Aですが,プラスの特徴は,常時電源やアクセサリー電源の取り出し配線が太く,より安定した電力供給を意識した設計になっている点や,一部モデルで採用される3系統+常時電源という構成の使い勝手の良さにあります.

特に,グリップヒーター(約3〜4A),フォグランプ(左右で数A),電熱ウェア(数A〜10A近く)など,高負荷なアイテムをフル装備する場合,配線の許容電流に余裕を持たせることは発熱や電圧降下のリスク回避に繋がります.「とりあえずスマホ充電だけ」ならスタンダードで十分ですが,「将来的に冬装備をガッツリ固めたい」というツアラー志向の方は,余裕を持ったスペックのモデルや配線処理を考慮する必要があります.

ちなみに,私はスタンダードをG650GSに装着しました.装着の様子は最後に紹介してあります.


2. D-UNIT導入で解決する「電装系トラブル」

バッテリー上がりのリスクを最小限にする仕組み

D-UNITを導入することで,アクセサリーの消し忘れによるバッテリー上がりを物理的に防ぐことができます.これはリレー機能が内蔵されているためです.

バイク初心者がやりがちなミスとして,USB電源などをバッテリーに直接繋いでしまい,キーをOFFにしても電気が流れ続けてバッテリーが上がってしまうケースがあります.D-UNITは,キーONの信号(ACC電源)が入った時だけ,バッテリーから各ポートへ電気を流す「リレー」という仕組みを一つの箱にまとめています.これにより,エンジンを切れば自動的に全てのアクセサリーの電源が落ちるため,消し忘れのリスクがなくなります.また,待機電力も極めて微小に設計されているため,長期間乗らない場合でもD-UNITが原因でバッテリーが上がる心配はほとんどありません.電装品を増やすなら,安全装置としての役割も兼ねて必須のアイテムと言えます.

配線のごちゃつきを一発解消するメリット

複数の電装品を追加しても,バッテリー端子周りがタコ足配線にならず,接触不良のリスクを劇的に減らすことができます.

通常,USB電源,ドラレコ,グリップヒーターなどを個別に付けると,バッテリーのプラス端子とマイナス端子に大量のクワ型端子を重ねてネジ止めすることになります.これはネジが緩みやすくなったり,接触不良で電源が落ちたりする原因となり非常に危険です.D-UNITを使えば,バッテリーに繋ぐのはD-UNITの入力線1セットだけで済みます.アクセサリー類は全てD-UNIT側のポートに接続するため,バッテリー周りは驚くほどスッキリします.トラブルが起きた際も,「どの配線がおかしいか」を特定しやすくなるため,メンテナンス性が飛躍的に向上します.見た目の美しさは,そのまま電気的な安全性に直結するのです.


3. 同時に揃えておきたい工具と便利アイテム

必須となる電工ペンチと検電テスター

D-UNITを自分で取り付けるなら,電工ペンチ検電テスターの2つは最低限用意しておくべき必須ツールです.

D-UNIT本体はギボシ加工されていても,車体側からACC電源を取り出す際や,接続するアクセサリー側の端子を加工する際に,必ず配線の切断や圧着作業が発生します.家庭用のペンチやニッパーでは端子を正しく圧着できず,走行中に配線が抜けてショートする原因になります.必ず「電工ペンチ」を使用してください.また,「検電テスター」は,どの配線がACC電源なのか(キーONで電気が来るか)を確認するために不可欠です.これがないと,勘で配線を繋ぐことになり,最悪の場合,車両のECU(コンピューター)を破損させるリスクがあります.数千円の投資で数万円の修理費を防げると考えれば,安い買い物です.

あると便利な配線チューブと結束バンド

プロ並みの仕上がりを目指すなら,配線を保護するコルゲートチューブと,それを固定する結束バンドを多めに用意しておくことを推奨します.

バイクの内部は,エンジンの熱や走行風,振動など,配線にとって過酷な環境です.D-UNITから伸びる配線がむき出しのままだと,見た目が悪いだけでなく,他の部品と擦れて被膜が破れる恐れがあります.コルゲートチューブ(蛇腹状の保護管)に配線をまとめて通すことで,純正配線のような見た目になり,物理的なダメージから守ることができます.また,余った長い配線を束ねたり,フレームに固定したりするために,結束バンドは100mm〜150mm程度のサイズのものを一袋用意しておきましょう.これらを使うことで,シートを開けた時に「おっ,綺麗だな」と思える配線処理が可能になります.

装着例(G650GS)

簡単にですが,私が実際に装着した例を紹介しておきます.
装着したのはD-UNITのスタンダードです.私が購入した時はスタンダートとウォーターレジスタントしかなかったと思います.
今なら,D-UNITウォーターレジスタントミニにします.理由は小型・防水・ヒューズを使用しているからです.

【必須工具】 バイクのD-UNIT取り付けに必要な電工ペンチと検電テスター。ACC電源を安全に取り出し、ギボシ端子を圧着するDIYツール。

D-UNITとバッテリーの接続は丸端子に付け替えました.
使用している電工ペンチは フジ矢 万能電工ペンチ FA106 です.

以前は,安物の電工ペンチを使用していましたが,端子をうまくカシメられなかったのでFA106を購入しました.

【バッテリー接続】 D-UNITの入力線を丸端子に付け替える作業。電工ペンチ(フジ矢 FA106など)で確実に圧着し、バッテリーに接続する手順。

バッテリーからエアクリーナーボックスの下で,フレームに沿って線をはわせます.

【配線保護】 D-UNITから伸びる配線をスパイラルチューブ(コルゲートチューブ)で保護する方法。エンジンの熱や振動から守り、見た目を純正のように整える。

フレームのそばを這わせるときに,配線がこすれそうだったのでスパイラルチューブで保護しました.

【設置例】 BMW G650GSへのデイトナ D-UNIT本体の設置場所。シート下フレームにタイラップで確実に固定し、メンテナンス性を確保した装着例。

D-UNITはフレームにタイラップで固定しました(上の写真の中央).
メインスイッチのON-OFFの連動は,後付したETCから分岐させました.

D-UNITには,スマホ用のUSB電源とドライブレコーダーを繋げてありますが,まだ電源線が残っているのでフォグライトをつけることになっても安心です.

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