みなさん、こんにちは!
愛車に「USB電源」や「電源取り出しユニット」、さらには万が一の事故に備える「前後ドライブレコーダー(ドラレコ)」を取り付けようと考えたとき、避けて通れないのが「配線の引き回し作業」です。
配線を車体の内部へ綺麗に隠し、プロクオリティで安全に這わせるためには、車体の骨組みに沿ってカウル類を取り外す必要があります。 しかし、最近のバイクはデザイン性が高い反面、カウルが非常に複雑な「プラスチック製のツメ(爪)」や「ゴム製グロメット」で組み合わさっており、強引に引っ張るとバキッと爪を折ってしまうリスクがあります。
そこで今回は、配線作業の事前準備として、「リアカウル」および「センターカウル(給油口・スイッチ周り)」の安全な取り外し手順を詳しく解説します!
ガレージでのリアルな分解写真8枚をフルに使用し、カウル裏側に隠されたツメの位置や、カウルを引き抜く正確な「方向(アクション)」など、DIYで失敗しないための情報を網羅しました。
電装品カスタムの第一歩として、カウル脱着をマスターしたい方はぜひ参考にしてください!
【作業前の下準備】なぜリアカウルとセンターカウルの脱着が必要なのか?

(※電装品の配線作業を開始する前の、X-ADVのセンターカウル(給油口・メインスイッチ)周辺の全体写真)
X-ADVにUSB電源やドライブレコーダーを取り付ける場合、バッテリーやアクセサリー電源(ACC)の取り出し口から、ハンドル周りやナンバープレート付近まで配線を通す必要があります。
- リアカウルの取り外し: テールランプ周りのドラレコリアカメラ配線や、シート下の電源取り出し配線を綺麗に整理するために必須。
- センターカウルの取り外し: 車体中央を横断してフロントのハンドル周り(USB電源やドラレコモニター)へ配線を引き込むために必須。
この2つのカウルを安全に外すことができれば、電源配線の作業効率と仕上がりの美しさが格段に向上します。
【ステップ1】リアカウルの取り外し手順:「引き抜き」と「後方スライド」の2アクション!
まずは、シート下からテール方向へ伸びる「リアカウル」の分解からスタートします。 X-ADVのリアカウルを外すには、「手前に引っ張ってピンを抜く」→「後ろにずらしてフックを外す」という2段階のアクションが必要です。
1. シート下の固定ボルトを取り外す

(※シートを開けた内部側面にある、リアカウルを固定している2箇所のボルト位置。写真では左側のリアカウルを外そうとしています)
シート(メットインボックス)を開け、側面にあるリアカウル固定用ボルト2本(上の写真の黄色矢印)を六角レンチ等で取り外します。
2. 車両前方側を手前に引っ張り、グロメットからピンを外す

(※リアカウルの前側(車体中央寄り)を手前に向かって優しく引っ張っている様子)
ボルトを外したら、上の写真のようにカウルの前方部分を手前(車体外側)へ向かって優しく引っ張ります。

(※車体側のホワイトのベース受けとゴム製グロメット、およびカウル側の丸い突起ピンの位置を示す写真)
構造写真の黄色矢印の通り、車体側に白いゴム付き受け(グロメット)があり、カウル側に丸い突起ピンが差し込まれています。手前に引っ張ることで、このピンが「ポコン」と外れます。
※上の写真はリアカウルを外し終わってから撮影した写真です。この段階ではリアカウルは完全に外れず、上の写真のようにはなりませんので注意してください。
3. カウル全体を「車両後方(後ろ)」へずらして取り外す

(※リアカウル後部の裏側にある3箇所の差し込みフック(水色丸))
前方のピンが外れても、絶対にそのまま手前に強く引っ張ってはいけません!
上の写真(水色丸)の通り、カウル後部には平らなフック状の突起が3箇所あり、車体側のスリット穴(下の写真の水色矢印)にスライドして噛み合っています。

(※リアカウルを取り外した後の車体側フレーム構造。グロメットおよび爪の位置(黄色矢印)とスリット位置(水色矢印)が確認できます)
前方を浮かせたら、カウル全体を車両の後ろ方向(後方)へ平行にゆっくりずらすことで、3つのフックが綺麗に抜け落ち、リアカウルが完全に外れます。
【ステップ2】センターカウルの取り外し手順:クリップ外しと裏側のツメ位置完全攻略
続いて、スマートキーのイグニッションスイッチや給油口の周りを覆っている「センターカウル」の取り外し手順に進みます。
1. 上部のプッシュリベット(クリップ)を取り外す

(※イグニッションスイッチ左右上部にある、樹脂製プッシュリベットクリップ2箇所の位置)
ハンドル根元付近、メインスイッチの左右上部にある樹脂製のプッシュリベットクリップ2箇所(上の写真の黄色矢印)を取り外します。クリップの中心を細いドライバー等で軽く押し込むとロックが解除され、簡単に引き抜くことができます。合わせて固定用のネジ(ボルト)も取り外します。
2. センターカウル裏側に隠された「爪(ツメ)」の位置を把握する
センターカウルは、外観からは見えない「裏側のプラスチック製の爪」でしっかりと車体フレームに組み合わさっています。どこにツメがあるかを知っておくことが、破損を防ぐ最大の秘訣です。

(※センターカウルを裏側から撮影したもの。写真の赤丸の位置が突起や爪の位置です。)

(※センターカウル先端下部にある、差し込み用フック突起の位置)

(※取り外したセンターカウル裏面上部の爪位置を示す写真。写真は左側で、右側にも同じように爪があります。)

(※取り外したセンターカウル裏面全体にある、爪・固定用ピンの位置(黄色丸)。爪や固定品は左右対称の位置にあります。)
4枚の写真で紹介した、先端下部や、側面・裏面、の黄色丸の位置をあらかじめ確認してください。
カウルを浮かせる際は、これらのツメの位置を意識しながら、無理な角度で叩いたりひねったりせず、直角にまっすぐ力をかけて一つずつ「パチン」とロックを外していきます。
すべてのツメが外れれば、メインスイッチ周りのセンターカウルが手前へ滑らかに抜き取れます!
さて、センタカウルが車体から外れると、メインスイッチなどの2本のケーブルが車体とつながっていることがわかります。
これらのコネクタは、簡単に抜けないようにロック機構があります。ロック解除のピンを押さえながら引き抜けば、コネクタを外すことができます。

(※センターカウルのケーブルと車体がつながっているコネクタの位置。いずれも脱落防止用のロック機構があるため、ロック解除のピンを押さえながら引き抜きます。写真の撮影方向が分かりにくいですが、写真の上の方にステムナットやフロントフォークが写っていますので、それらから写真の方向を想像してください。)
【物販アフィリエイト】カウル脱着DIYで絶対にツメを割らないための必須工具3選
バイクのカウル脱着DIYにおいて、手だけで無理に作業すると指先を痛めたり、カウル側のツメを折ってしまう危険性があります。作業精度をプロレベルに引き上げる整備工具をご紹介します。
1. カウル傷防止の決定版「エーモン(amon)パネルはがし(内張りはがし)」
プラスチック製の柔らかく薄いヘラです。カウルの隙間に差し込んで優しくテコの原理をかけることで、ツメやピンを傷つけることなく安全に浮かせることができます。
2. カウルの組み戻しを滑らかにする「ワコーズ SSG スーパーシリコーングリース」
外したグロメットのゴム穴やカウルのツメ部分に薄く塗布しておくと、組み戻す際の滑りが劇的に良くなります。次回の脱着作業もスムーズになります。
まとめ:ツメの位置とスライド方向を理解すれば、カウル分解は怖くない!
ホンダ X-ADVの「リアカウル」および「センターカウル」の安全な取り外し手順をお届けしました。
- リアカウルは「手前にひっぱる」→「後ろへずらす」の2アクションが鉄則
- センターカウルは固定ボルト&クリップを外し、裏側の爪の位置を意識してまっすぐ引き抜く
- 無理な力をかけず、内張りはがし等の専用ツールを活用して破損を防ぐ
カウル構造の「からくり」さえ理解してしまえば、DIYでの分解作業は決して難しいものではありません。
無事にカウル類が外れて配線ルートが確保できましたので、次回の記事ではいよいよ「【配線・実作業編】X-ADVへUSB電源・D-UNIT(電源取り出し)・ドライブレコーダーを一括装着!」のDIY施工レポートをお届けします!
電装品カスタムの完成まで、ぜひ楽しみにお待ちくださいね!
それでは、最高のバイクライフを!