みなさん、こんにちは。
今日はG650GSのチェーンを交換したお話です。
最初に書きますが、下の写真のようにチェーンをカシメるのに失敗しました。
この記事がみなさんがチェーン交換する時の参考になれば幸いです。

バイクのチェーン交換(かしめ)を自分で行うメリットと注意点
ショップに頼む場合との費用比較
作業の難易度と安全性の重要性
チェーン交換(かしめ作業)に必要な道具セット
DIYでチェーン交換を成功させるには、道具選びがもっとも重要です。
専用の道具を使うことで、作業ミスを防ぎ、ショップと同等の仕上がりを実現できます。
ここでは、私が実際に使用して「これさえあれば安心」と言える道具を厳選しました。
必須ツール:チェーンカット&かしめツール
チェーン交換に絶対に欠かせないのが「カット・圧入・かしめ」の3役をこなす専用ツールです。
安価なツールも多いですが、強度が足りずに折れてしまうトラブルも少なくありません。
長く使うなら、DID製の「かし丸君」や、精度に定評のあるDRC製がおすすめです。
私は、チェーンを制作している会社が作っているなら間違いがないだろうと、かし丸君を使用しました。
- DID かし丸君: プロ御用達の耐久性と使いやすさ
- DRC チェーンツール: リーズナブルながら確実な作業が可能
- アモン チェーンツール: 入手しやすく、初心者でも扱いやすい設計
あると便利な測定器具:デジタルノギスとトルクレンチ
「かしめ作業」の成否は、0.1mm単位の精度で決まります。
かしめピンの広がり具合を正確に測るために、デジタルノギスを用意しましょう。
また、リアアクスルシャフトの締め付けを規定トルク通りにするにはトルクレンチが必須です。
- デジタルノギス: かしめ径の測定(5.5mm〜5.8mmなどの微調整)に使用
- トルクレンチ: 安全に直結するアクスルナットの最終確認に使用
- 直尺(定規): チェーンの「たわみ量」をチェックする際に便利
消耗品:チェーンルブ、パーツクリーナー、ウエス
新しいチェーンを装着する際は、周辺の清掃もセットで行うのが鉄則です。
スプロケット周りの古いグリスをパーツクリーナーで落とし、ウエスで磨き上げましょう。
仕上げにチェーンルブを塗布することで、初期の伸びを抑え、寿命を延ばすことができます。
- パーツクリーナー: 速乾性タイプが作業効率を上げます
- チェーンルブ: 飛び散りにくい「低粘度タイプ」や「ウェットタイプ」を
- ウエスなど: 頑固な油汚れの拭き取りに重宝します。私はキムワイプを使用しました。
ステップ別:チェーン交換・かしめ作業の完全手順
用意したものは以下です。

- チェーン:DID 520vx3
- チェーンのカシメのための工具:DIDかし丸くん
- かし丸君を使うための19mmと27mmのレンチ
新しいチェーンの挿入とジョイントの準備
現状は、フロントスプロケットと、リアスプロケットを交換し終わったとことですので、残るはチェーンを取り付けるだけという状況です。

チェーンをフロントスプロケットに取り付けていきます。

チェーンが一周できましたので、チェーンをタイラップで仮止めして、チェーンの長さが適切かどうかを確認します。
なぜ、こんなことの確認が必要かというと、リアスプロケットの歯数を変更したからです(47丁→44丁)。
ちなみに、チェーンは112コマのものを用意しています。

44丁のリアスプロケットです。

チェーンの長さと、リアアクスルシャフトの引しろ、チェーンの伸びを考慮したところ、リアのアジャスターのメモリの値を「6.5」にするのが適当と判断しました。
これですとリアタイヤがかなり前の方になりますが、これ以上後ろにすると、チェーンが伸びた時にチェーンアジャスターが対応できなくなります。

アジャスターを左右合わせてみると、チェーンはこんな感じになりました。
ダルダルですね......... チェーンをカットする必要があります。
古いチェーンのカットと取り外し
今回は、スイングアームのベアリング交換と一緒にチェーン交換を行ったので、古いチェーンのカット作業は必要ありませんでした。
しかし、リアスプロケットの歯数を小さくしたため新しいチェーンのコマを詰める必要が出てきてチェーンカットをしましたので、紹介します。

ここでかし丸くんの登場となります。
購入時の付属品等は上記写真の通りですが、付属の説明書だけでは私には使い方がよくわかりませんでした。

ですので、DIDのHPを確認したところ写真付きの丁寧なPDFファイルがありましたので、それを印刷して作業に臨みます。
このほか、かし丸くんの使い方はブログやYouTubeでも紹介されていますので、そちらを参考にされると良いと思います。
まずはチェーンのカットです。

カットの前に、かし丸君はねじ込む力によってチェーンをカットしたりカシメたりするのでねじ山には相当の力がかかると思い、ネジにグリスを塗布しておきました。
使ったグリスはワコーズのマルチパーパスグリスです。「極圧」と記載があったので使ってみました。
さて、いよいよカット作業に入ります。

まずは位置を「A」に合わせます。

「A」に合わせた状態で、かし丸君をチェーンにセットします。

カットの時は、このような状態になります。
この時、カットされた(押し出された)ピンが抜けていくように(下の写真参照)、かし丸君の穴の位置を合わせる必要があります。


メガネレンチとモンキーレンチを使ったのですが、最初は上の写真のように二つのレンチが30°の角度になるようにセットします。

そして、二つのレンチが並ぶようにして(つまり、かし丸君のボルトを30度締める、ということです)、カットピンを馴染ませる必要があるとのことでした。

接写するとこのような状態になります。かし丸君のピンが、チェーンのピンを押していくんですね。

で、押されたピンは、かし丸君の穴から押し出されて行きます。そのため、最初の位置合わせが非常に大切です。

あれ?車体にチェーンを装着した状態で作業していたのに、いつのまにかチェーン単体になってます。。。。
実はこの作業、かなり力が必要になります。
車体にチェーンを装着した状態で、しかもモンキーレンチでは作業できなかったので、一度チェーンを車体から外して作業することにしました。

なんとかチェーンのピンを抜くことができました。

ここで、抜けたピンやかし丸君をよく見てみますと金属の破片が付いていました。

ピンをカットしたチェーンの中にも金属片が付いていました。
プレートの圧入(かし丸君のマニュアルをよく読むこと!)

チェーンに付属していたカシメジョイントです。
ジョイント、Oリング、グリスが入っていました。

グリスを塗布するのには綿棒を使いました。

ジョイントは装着してしまえば、二度とグリスを塗布することができないので、これでもかと塗りたくっておきました。

チェーン側にもグリスを塗布しておきます。

チェーンにジョイントを繋ぎます。上の写真の黄色矢印のところがジョイントの場所です。

ジョイントをチェーンに通しただけの状態です。

Oリングにもしっかりとグリスを塗布します。

ジョイントにチェーンプレートをはめます。ここは手の力でははめることができなかったので、ここでもかし丸君を使いました。

プレートを押し込むためにかし丸君をセットします。
さて、ここで「かし丸君でプレートをどこまで押し込めば良いのだろう」とふと疑問に思いました。
ここでプレートを押し込みすぎれば、チェーンの動きが悪くなるはずです。
ということで、ジョイント部以外のチェーンの厚みをあらかじめ計測しました。

17.225mm

17.222mm

17.038mm
ざっくりとした計測ですが、チェーンの厚みは17.0~17.25mmぐらいになれば良いと判断しました。
作業を続けます。ここで、かし丸君の説明書に書いてある重要な事項を見つけました。
圧入プレートのセット時は、「プレートホルダ」を使用する。というものです。
プレートホルダを使用すれば、チェーンの厚みを気にすることなく「止まるまでレンチを回せば良い」とのこと。

プレートホルダとは、上の写真の黄色線で囲んだ部品です。
プレートホルダを取り付けて、ボルトが止まるまでねじ込んでプレートの装着完了です。
ピンのかしめ作業と仕上がり確認(ここでは失敗例の紹介です!!)
さて、ジョイントもチェーンにつきましたので、いよいよカシメ作業にはいります。

カシメる時は、かし丸君は「B」のポジションで使用します。

カシメ用の治具をセットして、少しずつねじ込んでいきます。

はい!ねじ込みすぎました!!
ここまで慎重に作業を進めてきたつもりですが、最後に失敗しました。
チェーン交換が終わったら試乗も兼ねて久しぶりにバイクに乗れる~、とか考えていたのでガックリです。
失敗の原因!
- かし丸君のカシメ治具において、カシメ状態のチェックの仕方を間違っていた
- カシメ寸法を確認しないで作業していた
- カシメ作業の時に、かし丸君とチェーンが斜めになっていた。
すぐさまカシメジョイントを注文しましたが、到着までしばらくこの作業はお預けとなります。
トホホ。。。。
再挑戦した記事はこちらになります。