みなさん、こんにちは。
お断り:私はリチウムイオンバッテリーをまだ使ったことがありません。この記事は、各メーカー・販売店が公開している情報を比べてまとめたもので、使ってみた感想ではありません。下の4ブランドも、使って確かめたおすすめではなく、比べるときの参考として並べています。
いま乗っている XR BAJA と、2026年4月まで乗っていた G650GS のバッテリーは、どちらも鉛バッテリーです。
- XR BAJA:スーパーナットの STX5L-BS(YTX5L-BS 互換のMFバッテリー)。付けてから7年以上たちます。乗らない冬のあとは毎年のように上げてしまいますが、そのたびに充電器(CTEK JS800)で充電して使い続けています。XR BAJA にはキックスターターがあるので、弱ったバッテリーでもエンジンをかけられるのが助かっています(XR BAJAのバッテリー上がりの記事)。
- G650GS:GSユアサの YB12AL-A2(開放型、12V 12Ah)。4年ほど使ったところで外して、液面が下限近くまで減っていたので補充液を足し、充電しました。このバッテリーは、2020年に G650GS を買ってから2026年4月に手放すまで、交換せずに使えました(G650GSのバッテリーの外し方と充電の記事)。
鉛バッテリーでも、ときどき充電して液面を見ていれば長く使えている、というのが私の実感です。リチウムイオンバッテリーの軽さには興味がありますが、まだ試していません。
バイクの軽量化やメンテナンス軽減の切り札、リチウムイオンバッテリー。 「次はリチウムにしよう!」と決めたものの、いざ探してみるとブランドごとの違いがわからず、迷っていませんか?
- 「SHORAIやAZ、結局どれが一番いいの?」
- 「高い買い物だから、絶対に失敗したくない」
- 「自分のバイクに合うサイズやスペックの調べ方は?」
リチウムバッテリーは鉛バッテリーに比べて高価な分、「自分の走行スタイルに合ったブランド」を選ばないと、その真価を発揮できません。
この記事では、DIY派なら押さえておきたい主要4ブランドの比較と、スペック表の裏側に隠れた「失敗しない選び方」を紹介します。
リチウムイオンバッテリーの主要4ブランドの比較
SHORAI(ショーライ):知名度の高い「リチウムの開拓者」
リチウムイオンバッテリーを世界に広めたパイオニア的存在。迷ったらSHORAI、というライダーも多い定番ブランドです。
SHORAIバッテリーHP(https://www.shoraipower.jp/)
- メーカー・販売店の説明による特徴:
- カーボンコンポジットのケースを採用。
- 「クランキング(始動)の勢い」が鋭く、エンジンのかかりが良くなります。
- 向いていそうな人(私の考え):
- ブランドの安心感と、軽量化を最優先したい「走り」重視のライダー。
- スマホでチェック!
- 専用充電器を併用することで、セルのバランスを最適に保ち、数年単位で寿命を延ばせます。
新型の「バッテリーマルチチャージャー/テンダー(SHO-BMSMLT-JP)」が発表されました。モバイルバッテリーで充電可能、従来の鉛バッテリーも充電可能など、使い勝手が向上しています。(2026/3/26)
- 専用充電器を併用することで、セルのバランスを最適に保ち、数年単位で寿命を延ばせます。
AZ(エーゼット):国内ブランドの安心感と「BMS(保護回路)」の守り神
日本の「岡田商事」が展開するブランド。国内メーカーならではの「徹底した品質管理」が最大の売りです。
AZバッテリーHP(https://okadabattery.jp/az/product/lithium/)
- メーカー・販売店の説明による特徴:
- 他社よりも「低温時の始動性」にこだわった設計。
- LEDインジケーター搭載で、ボタンを押すだけで残量がパッとわかるのが超便利!
- 保護回路(BMS)が優秀で、異常な電圧からバッテリーをしっかり守ります。
- 向いていそうな人(私の考え):
- 「海外ブランドはちょっと不安…」という慎重派や、冬場も乗る機会があるライダー。
Skyrich(スカイリッチ):世界基準の信頼性!大手メーカーが認めた「OEMの実力」
ホンダやカワサキ、ドゥカティ、KTMといった有名メーカーの新車に、純正採用されている実績があるのがスカイリッチです。
こちらもAZバッテリーと同じく、岡田商事が取り扱っています。(https://okada-corp.com/products/category/skyrich/)
- メーカー・販売店の説明による特徴:
- 「メーカーお墨付き」という信頼感。
- サイズ展開が豊富で、純正鉛バッテリーからの置き換えが非常にスムーズ。
- 中身の安定性が高く、リチウム特有の「突然死」のリスクが抑えられています。
- 向いていそうな人(私の考え):
- カスタム品というよりは、「純正に近い感覚で長く使いたい」という実利派の方。
BS Battery(ビーエス):最新技術を投入!安定した出力が魅力の注目株
アプリリアなどの欧州車に純正採用が広がっている、今最も勢いのあるフランスのブランドです。
BSリチウムイオンバッテリーのページ(https://www.marunakayoko.net/2rin-parts-product.html?eid=00007&lid=28)
- メーカー・販売店の説明による特徴:
- 防水設計かつ、-20℃〜55℃という広い動作温度範囲。
- 「LITHIUM MAX」シリーズは放電能力が高く、大排気量のツインエンジンでも軽々始動。
- メーカーはサイクル寿命を2,000回以上としています。
- 向いていそうな人(私の考え):
- アドベンチャーバイクなど、過酷な環境でタフに使い倒したいライダー。
SHORAI、AZ、Skyrich、BS Batteryの比較表
| ブランド | 一言で言うと? | 狙い目の人 |
| SHORAI | 軽さとパワーの王道 | カスタム・走り重視 |
| AZ | 日本品質の安心感 | 初めてのリチウム・冬も乗る |
| Skyrich | 世界の純正採用実績 | 信頼性・安定重視 |
| BS Battery | タフな最新スペック | 大排気量・アドベンチャー |
DIY派なら必ずチェックすべき「3つの比較ポイント」
ネット通販の画面を閉じる前に、次の3点だけは必ず確認してください。ここを妥協すると「買ったのに使えない」「すぐに壊れた」という失敗に直結します。
冬の始動性を決める「CCA(コールドクランキングアンペア)」の数値
「CCA」とは、一言で言うと「エンジンをかける瞬間の瞬発力」のことです。リチウムを選ぶなら、この数値が純正の鉛バッテリーと同等か、それ以上であることを確認しましょう。
- なぜCCAが重要? リチウムは低温時に化学反応が鈍くなる弱点があります。CCAの数値に余裕があるモデルを選んでおけば、気温が低い朝でも「カチカチ…」と情けない音を立てることなく、力強くセルを回せます。
- 比較のコツ: 商品ページに「◯◯(鉛バッテリー型番)互換」と書いてあっても、念のためスペック表のCCA数値を比較しましょう。数字が大きいほど、冬場の安心感が増します。
スカスカにならない?「外寸サイズ」と付属スペーサーの使い勝手
リチウムイオンバッテリーは、鉛バッテリーに比べて「かなり小さい」のが一般的です。そのまま載せると、バッテリーケースの中でスカスカになり、走行中に暴れて配線が断線する恐れがあります。
- 「スペーサー」の質が満足度を決める: 多くのリチウムバッテリーには、隙間を埋めるためのスポンジやプラスチック製のスペーサーが付属しています。
- DIYの盲点: バッテリーが小さくなる分、「端子の位置」が奥まってしまい、車体側のケーブルが届かなくなるケースもあります。外寸だけでなく、端子の向きも写真で要チェックです。
突然の死を防ぐ!「BMS(バッテリーマネジメントシステム)」の有無
リチウムイオンバッテリーを長く、安全に使うための「頭脳」がBMSです。これがない格安バッテリーは、文字通り「突然死」のリスクを抱えています。
- BMSの役割:
- 過充電・過放電の防止: 電圧の上がりすぎ、下がりすぎを検知してカットします。
- セルバランス調整: 内部にある複数の電池セルの電圧を均等に保ち、寿命を延ばします。
- 「突然の死」を防ぐために: BMSが搭載されていないと、一度の放電(ライトの消し忘れ等)で内部が完全に破壊され、二度と充電できなくなることがあります。「BMS搭載」と明記されているブランドを選ぶことが、何よりの保険になります。
忘れちゃいけない!リチウム専用充電器もセットで揃えよう
リチウムイオンバッテリーを導入するなら、専用充電器への買い替えは「推奨」ではなく「必須」と考えましょう。
せっかく高価なバッテリーを買っても、充電器が合っていないと、その性能を十分に引き出せません。
なぜ専用が必要?鉛用では「満充電」にならない理由
最大の理由は、鉛バッテリーとリチウムバッテリーでは、「満充電と判断する電圧」が異なるからです。
- 電圧のミスマッチ: 鉛バッテリー用の充電器は、リチウムにとって「まだお腹いっぱいではない」段階で充電を止めてしまうことがあります。これでは、リチウムの強みであるパワフルな始動性を活かせません。
【警告】パルス充電は厳禁: 鉛用充電器によくある「サルフェーション除去機能(パルス充電)」は、高電圧の負荷をかけます。これがリチウムの保護回路(BMS)を直撃すると、バッテリーが再起不能になる、あるいは発火する恐れがあり非常に危険です。
「リチウム対応」と明記されていない古い充電器の使用は、絶対に避けましょう。
バッテリーとブランドを合わせるのが「長寿命」への近道
どの充電器を買うか迷ったら、「バッテリーと同じブランドの純正充電器」を選ぶのが最も賢い選択です。
- 専用コネクタの存在: 例えばSHORAI(ショーライ)などは、専用のバランス端子を装備しています。純正充電器を使えば、内部の電池セルの状態を一つずつ監視しながら、最適なバランスで充電してくれます。
- 相性トラブルを避けやすい: 同じブランドであれば、BMS(保護回路)との相性も確かめられています。「充電が途中で止まる」「異常に熱くなる」といったトラブルを防ぎやすく、バッテリーを長持ちさせやすくなります。
【DIY派へのアドバイス】 バッテリーと充電器をセットで購入しておけば、数年後の「もしも」のトラブル時も、メーカーサポートを受けやすくなるというメリットもあります。
鉛とリチウムイオンのバッテリーの比較については、こちらの記事で紹介しています。
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