みなさん,こんにちは.
バイクのレストアやメンテナンスで一番苦労するのが、エンジン周りの腐食や細かい部分の錆落としですよね。
「手作業では限界があるけれど、本格的なサンドブラスト設備を整えるのはハードルが高い……。」
そんな悩みを解決すべく、家庭用高圧洗浄機「ケルヒャー」を使って、安価で環境にも優しい『ソーダブラスト(重曹ブラスト)』ができるか検証してみました。
全5回にわたる試行錯誤の記録、まずは「準備と失敗(?)の第1回」をお届けします!
ソーダブラスト(重曹ブラスト)とは?
そもそもソーダブラストとは、研磨剤として「重曹」を使用するブラスト手法のこと。大きなメリットは3つあります。
- 環境に優しい: 重曹は食品にも使われる物質。そのまま水に流せます。
- 素材を傷めにくい: 硬度が低いため、アルミパーツやシール類への攻撃性が低いです。
- 水に溶ける: ブラスト後に粒子が残っても、水洗いで溶けるため、エンジン内部などのトラブルを防げます。
これをケルヒャーの圧力(ウェットブラスト)で実現しようというのが今回の作戦です。
まずはソーダブラスト(重曹ブラスト)を試す
前回の記事で、ケルヒャーによるソーダブラストを試したところ、パーツの洗浄に非常に有効であることが分かりました。
しかし,下記の課題があることも分かりました.
- 重曹が広範囲に飛び散る
- 重曹がうまく吐出されない(重曹をうまく吸ってくれない)
そこで,これらの課題を解決すべく試行錯誤することにします.
まずは重曹がうまく吐出されるように重曹の入れ物を考えてみます.
準備したもの:予算を抑えたDIYセット
専用のキットも市販されていますが、今回は「いかに安く、身近なもので作れるか」にこだわりました。
- ケルヒャー(家庭用高圧洗浄機):家にあるものでOK。
- 重曹:コスト重視で購入。
- 自作ノズル用パーツ:三又のジョイントやホースなど(ホームセンターで調達)。
- 吸引用の容器:重曹を水に溶かして入れておくタンク。

前回は,このように重曹の吸込口を,ただ重曹の袋に突っ込んだだけでした.
この方法だと,吸い込み口がいつの間にか重曹より上に浮いてしまい,重曹を吸えなくなってしまいました.
そこで,下記のような重曹の入れ物を作ることにします.

重曹の入れ物の下部を漏斗のような形状にすれば,重曹は重力に従って常に下にいくのではないか?と考えました.
重曹を入れるケースを作成!
では早速作ってみます.
ホームセンターで材料を探したのですが,上の図のように漏斗状の形で先端が閉じているものが見つかりませんでした.
そこで加工のしやすい塩ビパイプで,似たような形状のものを作ることにしました.
用意したものはこれらです↓

直径10cmの塩ビパイプと,異なるパイプ径をつなぐジョイント,フタ,塩ビパイプの接着剤とカットするノコギリです.
まずは長過ぎる塩ビパイプをカットします.

長さはとりあえず50cmとし,なるべくキレイにカットするためマスキングテープでカットのための印をつけました.

パイプ径に対してノコギリが小さいので,パイプを回転させながらカットしていきます.

カットが終われば,塩ビパイプ用の接着剤でそれぞれを接着していきます.

接着終了.完成です!
なにかの時のために下端のフタはネジ式として開けしめできるようにしました.

こんな感じで使おうと思っています.
全長が長過ぎるような気もしますが,長ければカットします.
短いものを長くすることはできませんからね.
接着剤が乾いたら,塩ビパイプにホースの切込みを入れます.

まずは下穴を開けます.

下穴を開けたら,穴を拡大します.

穴に向かって切込みを入れます

いい感じにホースが入りました.
これでフタができるようになります.
フタをしないと,ブラスト時に飛散した水が入り込んで重曹が湿気ってしまう可能性があります.

上から覗いたところです.
ここに重曹を充填すれば完璧!...なはず...完璧であってくれるといいなぁ...
さて,次は重曹の飛散対策です!
重曹ブラストをするのに今回使用したものを紹介しておきます。