みなさん、こんにちは。
前回の記事では、前オーナーによって歪んで取り付けられていたフロントフェンダーエクステンダーを取り外し、パーツの隙間に大量の砂泥が溜まっていたトラブルをお伝えしました。砂泥の蓄積は、オーナーが気づかないうちにバネ下荷重を増加させ、サスペンションの動きを阻害する原因になります。
今回はその形編として、取り外したパーツを完全にクリーンアップし、「二度と隙間に泥や水を侵入させない対策」を施して再接着を行った作業プロセスをレポートします。
結論から言うと、泥の侵入を防ぐための新しい両面テープの配置案は完璧でした。
しかし、DIY作業において「まさかのアクシデント」が発生してしまいました。 採用した両面テープの粘着力が想像以上に強力すぎたため、貼り合わせる際に生じたわずかなズレを修正できず、そのまま完全に固定されてしまったのです。
今回は、泥侵入を確実に防ぐための正しい下地処理とテープのレイアウト、そして一発勝負の貼り付け作業における重要な注意点と教訓を詳しく解説します。
これからフェンダー延長パーツを取り付ける方は、同じ失敗を避けるための参考としてぜひ最後までご覧ください!
【下地処理】パーツクリーナーとシリコンオフによる完璧な洗浄と脱脂
再接着の耐久性を決める最も重要なプロセスが、接着面の完全な洗浄と脱脂処理です。 接着面に少しでも古い両面テープの粘着剤や油分が残っていると、どれほど強力なテープを使っても簡単に剥がれてしまいます。
まず、前回の作業で泥や古いテープの糊を完全に削り落としたパーツを準備します。

(※完全に泥汚れと古い粘着剤を洗い流し、本来のクリーンな状態に戻したフロントフェンダーとエクステンダー)
ここから、新しい両面テープを貼り付けるための「脱脂作業」に入ります。

(※今回の脱脂に使用する、定番の日本製紙クレシア製『キムワイプ S-200』と、ソフト99製『シリコンオフ』のスプレー缶)

(※エクステンダーの接着面にシリコンオフをスプレーし、油分を確実に浮き上がらせる様子)

(※指先で接着面を確認しながら、繊維くずが出ないキムワイプを使用して汚れを完全に拭き取る様子)

(※BMW純正フロントフェンダーの裏側(重ね合わせる部分)も、同様にシリコンオフとキムワイプで念入りに脱脂する様子)
プラスチック樹脂を傷めずに強力に油分を飛ばす「シリコンオフ」をスプレーし、毛羽立ちのない工業用ペーパーワイパー(キムワイプ)でしっかりと拭き上げます。これでテープの性能を100%発揮できる下地が完成しました。
【泥侵入対策】隙間を作らない3M超強力両面テープの配置レイアウト
前回の分解時に発覚した「隙間に砂利が詰まる問題」を根本から解決するため、今回は両面テープの配置(レイアウト)を工夫します。
水や砂の侵入経路を完全に塞ぐため、私が用意したカスタム用テープがこちらです。

(※今回使用する、信頼性No.1のブランドである3M(スリーエム)製『スコッチ 超強力両面テープ プレミアムゴールド スーパー多用途 粗面用 KPR-12R』のパッケージ表裏)
このテープはアクリルフォーム基材を採用しており、バイクの激しい振動や雨水、温度変化(-20℃〜80℃)に対しても圧倒的な接着耐久性を持っています。
砂泥の侵入ルートを遮断する複数ライン配置

(※エクステンダーの重なり合う面に、横方向に隙間なく並べて貼り付けた新しい両面テープの配置)
前オーナーは外周のみに細く貼っていたため内部に空間ができていましたが、今回は写真の通り、上部からの泥水の侵入を完全にシャットアウトするために、横方向に複数ラインを隙間なく敷き詰める配置を行いました。 これで、上から落ちてくる砂や水がパーツの間に溜まるリスクを完全にゼロにできます。
【一発勝負の罠】強力すぎて貼り直し不可能!わずかなズレが発生した接着作業
下地処理とテープ配置が完了し、いよいよフェンダー本体とエクステンダーを合体させる最終作業に入ります。 しかし、ここで予期せぬトラブルが発生しました。
両面テープの保護フィルム(剥離紙)を剥がし、慎重にパーツを重ね合わせました。

(※フェンダー裏面にエクステンダーを接着している状態)
無事に貼り合わせが完了したように見えましたが、細部をチェックした時に「わずかな施工ミス」に気づきました。
強力すぎる粘着力によるズレの固定と断面のクローズアップ

(※左右の貼り合わせ面の比較画像。左側のカットでは、位置がわずかに外側にずれて段差が生まれているのが分かります)

(※重なり合う断面のクローズアップ比較。片側の接着面が数ミリ浮き上がってしまい、わずかな隙間が残ってしまいました)
3M製のプレミアムゴールド両面テープは、接着力が強力すぎました。 パーツ同士の面がわずか一瞬でも接触した瞬間に、驚異的な初期粘着力によって完全にロックされ、動かすことができなくなってしまったのです。
「少しズレた」と気づいてすぐに剥がそうと試みましたが、強引に引っ張るとプラスチック製のフェンダー自体が白化して割れてしまう危険を感じるほど、びくともしませんでした。貼り直しは完全に不可能です。
幸いにもビス留め用のネジ穴の位置は何とか合わせることができたため、実用上の強度の問題はありません。しかし、左右の均等な美しいレイアウトという意味では、わずかな悔しさが残る結果となりました。
【今回の教訓】これから作業を行う方への確実なワンポイントアドバイス
今回の私の失敗経験から、これからフェンダーエクステンダーを両面テープで取り付けるライダーの皆様へ、経験に基づく重要なアドバイスを共有します。
- 注意点:いきなり全体を貼り合わせないこと
- 対策:中央の保護フィルムを数センチだけ剥がして位置を決め、徐々に貼り広げる
あるいは、パーツを合わせる際のガイドとなる「合いマーク(目印の線)」をマスキングテープ等であらかじめ外側に細かく貼っておくことが、一発勝負のズレを防ぐための最も確実な解決策です。一度くっついた超強力テープは、本当に貼り直しが効きません。
DIYでのパーツ取り付け成功率を上げる必須メンテナンスグッズ
今回のフェンダー再接着作業において、実際に使用した信頼のケミカルと超強力テープをご紹介します。これらを正しく使用することが、走行中のパーツ脱落を防ぐ最大の近道です。
1. 圧倒的な接着力を誇る「3M(スリーエム)スコッチ 超強力両面テープ 粗面用 KPR-12R」
今回の主役である最高峰の両面テープです。プラスチックや粗い面にもガッチリと吸着し、バイクの過酷な足まわりの環境でも絶対に剥がれない耐久性を持っています。
2. 油分を完全に除去する「ソフト99(SOFT99)シリコンオフ」
洗車では落ちないプラスチック表面のワックス分や油分を、スプレーするだけで一瞬で分解・蒸発させる脱脂ケミカルの定番です。塗装前の下地作りにも必須のアイテムです。
3. 接着面をクリーンに仕上げる「日本製紙クレシア キムワイプ S-200」
ティッシュペーパーのように繊維くず(パルプくず)が接着面に残らないため、超強力両面テープの粘着力を100%発揮させるための脱脂拭き上げに最適なプロ用ワイパーです。
まとめ:泥対策のレイアウトは成功!強力テープの施工は慎重な位置決めを
BMW G650GSのフロントフェンダーエクステンダー清掃と、再接着のレポートをお届けしました。
少しのズレが生じてしまい貼り直しができないというDIYの洗礼を受けましたが、「上部からの砂泥の侵入を完全に防ぐ横方向のテープ敷き詰めレイアウト」自体は完璧に施工できました。これで今後は、隙間に泥が詰まってバネ下荷重が増加する心配はありません。
超強力両面テープを使用する際は、その圧倒的な粘着力ゆえに一瞬の接触が勝負を分けます。これから作業される方は、ぜひ私の教訓を生かして、事前の位置決めを徹底して完璧な仕上がりを目指してくださいね!
それでは、最高のバイクライフを!