みなさん,こんにちは.
今日はXR BAJAのヒューズボックスのメンテナンスを紹介します.
「最近,ライトが暗い気がする…」「走行中に突然エンジンが止まったらどうしよう」
そんな不安を抱えながら,絶版車や多走行のバイクを楽しんでいるライダーは多いのではないでしょうか?
エンジンや足回りのメンテナンスには気を使っていても,意外と見落としがちなのが「ヒューズボックス」です.
実は,バイクの電装系トラブルの多くは,単なるヒューズ切れではなく,経年劣化による端子の「酸化」や「接触不良」が原因です.
特に長年乗り続けている旧車の場合,ヒューズボックス内に溜まった湿気や汚れが電気の流れを阻害し,最悪の場合は出先での不動トラブルを招くこともあります.
「たかがヒューズ」と侮ってはいけません.
ここをリフレッシュするだけで,始動性の向上や灯火類の安定など,愛車のコンディションは見違えるほど良くなります.
この記事では,バイクの電装系メンテナンスの基本であるヒューズボックスの点検・清掃方法から,接点復活剤の効果的な使い方を,DIY初心者の方にも分かりやすく解説します.
愛車と長く,安心して走り続けるための「電気の通り道」の整え方を,一緒に見ていきましょう.

ヒューズボックスは,シート下やサイドカウルの中など比較的メンテナンスしやすい場所で,バッテリーの近くにあることが多いです.
上の写真は,XR 250 BAJAの左サイドカウルを外した写真です.
バッテリーのすぐ横に黄色丸で囲ったところがヒューズボックスです.

作業しやすくするために,ヒューズボックスを取り外します.

ヒューズボックスの蓋を外しました.
縦5つ並んでいるのが実際に使用されているヒューズで,右側に2つ付いているヒューズは予備のものです.
ヒューズボックスの裏側には,何に使用されているヒューズなのか,何Aのヒューズを入れるのかを示すシールが貼ってあります.

きれいなように見えたヒューズボックスですが,よく見ると砂が入っています.

ヒューズを外して見ると,端子は汚れています.

ヒューズを外した部分を見ると,こちらも砂が入り込んでいます.

すべてのヒューズを外してみました.
写真で見るときれいに見えますが,ほとんどの端子が汚れていました.
中にはヒューズに砂が付着しているものも見られます.

ヒューズを外したヒューズボックスです.
よく見ると,ヒューズを入れる場所の一番上と一番下に砂が付いているのが分かります.やはり上下の箇所は砂が入りやすいのでしょうか.

さて,ヒューズの電気の通り道を清掃するためにこれらのものを用意しました.
結論から言うと,わざわざ用意した細い綿棒は必要ありませんでした.
用意したものは以下です.
- ダストブロワー
- 接点復活剤
- 使い終わった歯ブラシ(毛先の細いもの)
- 先の尖った綿棒

まずは歯ブラシで汚れを除去します.

除去した汚れは,ブロワーで飛ばします.

AZ社のプレミアム接点復活剤を使用します.

容器裏の説明分によると,接点部に適量注油すれば良いみたいですが,オイルがどこに流れていくか分かりませんので,接点に綿棒で塗布することにしました.

まずはヒューズの金属端子部に接点復活剤を塗布して拭き取り,接点を清掃することにしました.

上の写真は清掃前です.

上の写真は,接点復活剤を塗布後に,キムワイプで清掃したものです.汚れが落ちています.

キムワイプに付着した汚れです.このように清掃すると汚れていることがあらためて分かります.

ヒューズはすべて清掃し,接点復活剤を塗布したので,今度はヒューズボックス側を清掃します.
購入した極細綿棒で清掃しようと思いましたが,上の写真の通り綿棒が入りません.
これが冒頭に「細い綿棒は必要ありませんでした」の理由です.

なんとか端子の受け側も清掃したくて,ヒューズボックスを分解してみました.

分解したところです.
なんとか端子を外そうと努力したのですが,端子を変形させてしまう恐れがあったので外すのはやめました

その代わり,ヒューズの端子に接点復活剤を塗布して....

ヒューズを抜き差しすることで,受け側の端子にも接点復活剤が着くようにしました.

さて,すべての端子に接点復活剤を塗布してヒューズを規定の位置に差し込んで作業終了です.
トルクアップや加速が鋭くなった!! などということは期待できないとおもいますが,ヒューズが飛んで走れなくなったりする可能性が低くなって気持ちよく走れるようになったと思います.